2019/11/11 のログ
ゼロ > 「―――………。」

 少年は静かに闇の中に向かい視線を向ける。仮面は少年の資格を補助してくれる。
 その視界は魔力によって感知する物になり、闇夜は闇夜ではなくなる。
 真昼のように明るく周囲がしっかりと見えるのである、隠密の魔法であろうとも、魔法の力を認識できるようになる、幻術もそれを感知する。
 少年はこの仮面のお陰で魔族の事をいち早く認識できるのである。
 そして、魔法に寄らぬ隠密をしようとしても、獣の様に強化された嗅覚や聴覚がそれをとらえるのだ。
 少年の性格的にも、門番と言うのは合って居ると言える。
 ただただ、少年は無言で闇夜の―――魔族の国の方面を見据えるのだ。

ゼロ > しばらくの間、時間は静かに過ぎていくのだ。
 だれが居ると言う訳でもなく、誰が来ると言う訳でもなく、其れは平和とも、嵐の前の静けさともいえる状況。
 そのどちらだとしても―――……今現状で言えば、魔族が襲ってきていない、安全な状況と言うものである。
 第七師団の仲間は魔族に対してのプロフェッショナルだからこそ、あの手この手で入り込もうとする魔族を留めるのはお手の物なのだ。

 ただ、何事にも例外はある。
 人間故に疲労があり、疲労しているところを襲われたり。
 魔族には強力な個体が多く、その強力な個体が―魔王―が襲いかかってくる場合。
 そういう状況を考えると少年は何とも油断はできないのである。

 少年は静かに、無言で警戒をするのであった。

ご案内:「タナール砦」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 砦の門から、歩いてくる男。
わざと足跡を立てて歩いてくるのは、そうする事で逆に無用な警戒心を与えないためだ。
手には、二つの湯気の立ったコーヒーが入ったマグカップを持っている。

「――や、久しぶり。ゴブリン退治以来だね。
砦の窓から君の姿が見えたんでね、来ちゃった」

そう言って、マグカップを一つ差し出す男。
一緒にどう?と言うように。

ゼロ > 後ろの方―――砦の方から誰かが来るのが聞こえる。
 態々聞こえるような足音、そして、芳醇な香りを少年は感じることになる。
 警戒をしている少年は、背を向けたまま彼が近づく事を待つのであった。

「―――ああ、先日の。
 お久しぶり、休憩も大事だと思うのだけれども。」

 声を聴き、少年は思い出す、ゴブリンの集団と戦っていた彼の事を。
 此処で生きていられるというのは、少なくとも並み以上の実力を持つ人なのであろう。
 言葉を掛けながらも思う、彼は傭兵なのだ、正規の軍人ではない。
 自分の言うべきことではないのだろうな、と。

「―――う。」

 差し出されるコップに、少年は困ったように呻く。
 なぜなら、少年の仮面は、顔前面をしっかり隠すタイプの仮面であり無貌の仮面である。
 口を着けることもできないのだ、飲むには持ち上げるしかない。
 そして、持ち上げている時の隙と言うのは案外大きい物である。
 一瞬の戸惑いも、直ぐに思いなおす。
 彼が来たというのならば、彼も警戒はするだろう、と。

「……いただきます。
 申し訳ないけれど、一気に、もらうよ。」

 そう、彼の手から珈琲を受け取り、仮面を少しだけずらし、ぐい、と一気に干してしまう。
 直ぐに仮面を戻し、周囲の警戒を、続けるのだ。

クレス・ローベルク > 「ん、ああ。悪いね、君の仮面には暗視の魔法もあったか。
勿論。一気に飲み干してくれ」

元々、容量が大きなコップではない。
多少の肺活量があれば、飲み干そうと思えば、すんなり飲み干せるだろう。
勿論、男も既に警戒に入っている――此処は戦場。
彼の生きるダイラスより、更に自己責任で生き死にが決まる場所なのだから。

とはいえ、警戒だけに全神経を使う程真面目でもない男。
彼に倣って、門の外に視線は向けているが、

「にしても、真面目だねえ。
能力的に向いてるとはいえ、一兵卒に任せても問題ない仕事だと思うけど――いや、君の軍内での立場は良く知らないんだけど」

正直、彼とはあの森で知り合った限りだ。
だから、ゼロの詳しいプロフィールについてはあまり良く知らない。
だが、あの戦いぶりでまさかただの一兵卒とは思えない。
少なくとも下士官ぐらいの階級はあるだろうと。

ゼロ > 「暗視、なのかな?この仮面に関しては、良く判ってないんだ。
 此処に来る前に遺跡で拾って、便利だから使っているだけで。」

 そうなのである、便利だから使っているというだけで、この仮面が何なのか、少年自体知らない。
 その時は金もなかったので、魔法使いなどに鑑定してもらったこともないのだ。
 だから、この仮面は、便利な仮面と言う認識でしかないのだ。
 とはいえ、彼の許可にはありがとう、と言う感謝の一言を。


「―――?
 ああ、一兵卒だよ?
 確かに、能力が認められているし、任務としては、此処の防衛よりも国内の魔族の捜索と退治を受けているけれど。」

 彼の言葉に、一瞬の疑問を覚えるのだけれど、少年は軽く返答をする。
 戦闘能力は重要な要素では有るのだろうが。
 騎士や、隊長にはいろいろな要素が必要なのだ、少年はそれがないから、兵士でしかない。
 別に、其れに不満も覚えていない故に、あっさりと返答する。

クレス・ローベルク > 「遺跡産、ね。今まで自覚症状がないなら、変な呪いとかはかかってないんだろうけど……よく被る気になったね……?」

剣や盾ならともかく、顔を覆うタイプの仮面である。
どんな魔法効果がかかっているかもしれないものを、顔に着けるのには多少の勇気が必要だろう。

「マジで一兵卒なのか――まあ、現場向きではあるけど。
でも、そうだとすると給料安いんじゃない?いや、君の場合は能力が認められてるから、多く報酬貰ってるのかもしれないけど」

などと、割と卑俗なお金の話に持っていく男。
別に、そこまでの興味はなく、ただの警備中の何気ない世間話として。
――警備自体、男が勝手にやっていることを考えると、単にゼロを世間話に付き合わせているとも言うが。

ゼロ > 「………………。はは。
 見つけた当時は、顔を隠せて便利だな、と、しか。」

 彼の注意を聞いて、そういえばそうなんだなぁ、と今、認識してしまった少年。
 ぽむ、と自分の手を叩くのだ、籠手がぶつかって金属音がガシャンとするだけだが。
 今更過ぎるだろうけれど、そういえば、のろいとかもあったんだなぁ、と。
 少年は軍事施設で幼いころから実験体として戦闘訓練してたので、常識とか、疎かったりするのである。
 勇気とかそれ以前に、認識の欠如と言うのが正しかったのである。

「――さあ?給料もらえてるからなぁ、餓えていないし。」

 そもそも、此処でもらう給料が初めてなのである、他と比べるほど友人が居るわけでもなくて。
 基本的に本人は軍事行動ばかりで、食事位しか趣味もない、その食事だって安くて多ければいいレベル。
 彼に入ってないが、嫁と子供二人が普通に生活できる、平民地区に家が買えている。
 その程度には稼がせてもらって居るのだ。
 だから、気にしたことがなかったと。

 会話している間も少年の顔は、魔族の国の方に向いていて、意識はそちらに向いているのだ。

クレス・ローベルク > 「おいちょっと待てコラ」

うっかり横を向いて突っ込んでしまう男。
その無頓着さ――正確に言えば、認識の秩序であり、究極的に言えば教育の欠如なのだろうが。
何だろう、この少年。自分より、或いはどんな魔族より強いのかもしれないが、妙に危うい。

「まあ、君の勝手ではあるけど――いやだよ俺。
突如たたき起こされて、『仮面に乗っ取られた国軍所属の少年を鎮圧せよ』とか言われるの。
情としても嫌だし、そもそも勝てる気がしないし」

その場合、或いは戦場から逃げるまである。
あの膂力が自分に向いたら、流石に勝てる気がしない。
勿論、実際の可能性としては小さい可能性なので、半ばおどけた口調ではあるが。

「無欲だなあ。
俺は趣味が多いから、金は幾らあっても足りないんだよ」

美術館・図書館巡り、アウトドアキャンプ、娼館通い、酒の飲み比べ、ストリップショー、カジノ、後は仕事含みだけど闘技場の試合観覧――と挙げていく男。
健全な趣味の中に、突如として女遊びが混じるのが何ともこの国らしいが。

「ゼロは趣味なさそうだよなあ……少しぐらいはあった方が良いと思うけど。知り合い増えるから、情報収集にも便利だし」

と男は言う。
実際、趣味の繋がりで、戦い方や生き方を教わった事も何度かある。
とはいえ、わざわざそんな風に、誘うような言い方をするのは、この少年が何かに熱中している所を見てみたいという好奇心もあったり。

ゼロ > 「大丈夫だよ、この国に来る前から着けているし、この国に来てから何年もたっているし。
 呪われているというなら、魔族に今頃利用されていてもおかしくはないさ。」

 付けてからかなりの時間が経っている、呪われているなら既に呪いで蝕まれているだろう。
 魔族と言うのはそういうのに敏感であるし使えるなら、使うだろう、と考えているから。

「それに――――。
 そういう任務だけは、絶対にないさ。」

 万が一、そういった事が有ったとしても、鎮圧の依頼は来ないだろう。
 少年の首には、そういうときの為の安全策が有るのだ。
 スカーフの下に或る紋章―――支配の紋章が。
 コマンドワード一つで少年を無効化できる呪いは、将軍には伝えられてるのだから。
 緊急時は、それで、止まるのだ。口にはしないのだが。

「食欲と性欲はあるよ。」

 無欲と言う言葉に、首を横に振る、三大欲求のうち二つは正常に稼働しているようだ。
 睡眠欲と言うものが欠落しているとのことはあるのだけれども。

 へえ、と彼の多趣味には、面白そうに声を上げて見せる。

「お金は、美味しいものが食べられればそれでいいからなぁ。」

 絵画などは良く判らない。キャンプは年単位で魔族の国でサバイバルしていたし。
 娼館に関しては、人に肌を見せるのは好まない。
 酒は飲んでもすぐに分解して酔うことができない、カジノは行った事すらない。
 闘技場も―――わざわざ行く理由が判らない。

「情報収集……か。」

 確かに情報収集に役立つなら良いかもしれないけれど。
 少年は、彼の善意に対し、思考を這わせる。
 と言っても、趣味と言う物自体が、上手く想像つかないのである

クレス・ローベルク > 「――?それならまあ、良いけど」

成程、確かに呪いの類があれば、普通にその弱点を突かれているだろう。
だから、結果論としては問題あるまい。
流石に、今はそういう物を拾っても、鑑定なりするだろう。
最後の言いぶりが、何だか気になるが、それは気にしないことにした。
触れられたくない場所というのは、誰の心にでもあるものだ。

「いや、それはなくては困る。その三っつがないのは……うん?」

微妙に何か飛んだ気がするが、そこをせっつくと更にこの少年の異常性というか、化物性にビビる事になりそうなので、敢えて深く突っ込まない事にした。
何故性欲はオミットされてないのにそっちはオミットされてるんだという気はするが。

「まぁ、趣味ってのは、やってみたり、続けないと楽しみが解らない所もあるからね。
情報収集目的で始めて見るのも良いんじゃない?――そういう意味じゃ、闘技場と娼館がお勧めだ。どっちも人と関わる趣味だ。特に、高級娼婦は、思いもよらない知識や情報を持っていたりするしね」

無論、前者を奨める理由には、男の仕事が関わっているが、的外れな事は言っていない。
酒はゼロが趣味にするには不向きだし、図書館や絵画は個人で完結するものだ。
対し、闘技場ならば、実力を見せれば人が寄ってくるし、娼館は様々な人を相手にするプロフェッショナルだ。
上手く口説けば、色々な事を教えてくれるだろう、と。

ゼロ > 彼が追求しないのならば、少年は其れに関しての言葉は無くなる。
 触れてほしくないというよりも、其処で会話が終わったという認識であるからである。
 今は、お金もあるし鑑定などはするのであろう、多分きっとメイビー。

「ん、どんな風に困るのかなぁ。」

 彼の言葉に、ふと考える、困るという言葉に関して、混ぜっ返すつもりではなく、純粋な疑問として。
 食欲は、食べなければ死ぬという理屈は解るのだけれども。
 性欲と睡眠欲は、なくても良いんじゃないだろうか、とか、どんな返答が聞けるのか、興味がわいたというのも有るのだ。

「―――その選択肢なら、闘技場かなぁ。
 嫁と子供いるから、娼婦に現は抜かせないし。」

 彼のいう事はもっともであるけれど、妻帯者として其れはいけないのではないだろうか。
 嫁、と行っても婚姻を結んだわけでもないし、別に性的な束縛はない。
 現に嫁である彼女は、他の男と毎日のように交わっているのは知っている。
 でも、何となく、娼婦は駄目だと思うのであった。

クレス・ローベルク > 「性欲、食欲、睡眠欲っていうのは、三大欲求だけど、要するに快楽って事だろ?
じゃあ、その三つが無いと、人生詰まらないじゃないか」

腹が減らずに眠くならずにムラっとこない人生。
それは便利ではあるだろうが、その便利さで何をすればいいのかとなる。
少なくとも、男はそこまでして生きたいとは思わない――恋人の事があるので、生きようとは思うだろうが。

「まあ、俺は恋人居るけど普通に娼館は行くけど――
って、え?嫁に子供まで居るの!?何それ俺より勝ち組じゃん……!」

嘘だろ、俺すっげえ遅れてるじゃんと慄く男。
勿論、15歳ぐらいで結婚する者も居るこの社会では、何らおかしな事は無いのだが。
しかし、こんな朴訥とした少年が、まさか妻子持ちとは……いやはや、である。

「ま、まあそれはともかく、闘技場は良いんじゃないかな。
色々な戦闘スタイルのヤツが来るし、見ても戦っても参考になるよ。
ただまあ、偶に魔族が来るから……いや、君にとっては寧ろそれが目的か」

男からすれば、魔族を相手にするのは怖くて仕方ないが。
彼にとってはそうではないだろう。
嬉々として、ではなくとも、望むところではある筈だった。

ゼロ > 「…………うーん……。」

 詰まらなかっただろうか、幼いころ、記憶のある一番小さなころ。
 ただひたすら死んでいく仲間と、訓練と、調教の日々を思い出して。
 あの頃は、自我も薄かった気もしなくもないが。

「うん、居るけれど。
 ……勝ち組?」

 勝ち組って、何だろう、恋人いるならば、十分幸せに見えるのだけれども。
 視線を夜闇ではなく、彼の方に向けてまじまじと眺めて。

「戦闘スタイルの勉強、か。
 確かに有用かもしれないし、良いのかもしれない。」

 魔族が怖いと思ったわけではない、恨みもない。
 任務として斃すべきだから、斃す、それ以上でも、それ以下でもない。
 ただ、望むところと言うのは彼の考え通りなのであろう。

「闘技場は、どこにあるんだい?」

 そして、いまさらな質問を。
 闘技場に向かったことはない、遊びと言う物は、特に少ないし。
 少年にとって、ダイラスと言うのは、未知の場所でもある。
 寄ったことが無いわけでもなく、魔族を探していたこともあるが。
 遊んだこと自体は、無いのであった。

クレス・ローベルク > 「……いやまあ、俺の価値観だから押し付ける気はないけど。
しかし、そんな『そうかな?』みたいな顔をされる程変わった主張をしたつもりはないよ?」

寧ろ、割と一般論に近い主張をしたつもりなのだが。
しかし、今度はその上でこちら向いてきた。
今まで一度も動かなかった視線を動かすほどかと思うが、

「いや、そりゃ幸せなんだけどね。俺が知る中で一番の良い子だし。でも、中々仲が進展しないとさあ……焦るよね」

勿論、こんな事は彼女には絶対に言わないが。
しかし、同性ならば愚痴も良いだろうと思い、

「相手がどう思っているのかとか、相手にこれ以上望んでいいのか、とか。
そういうのを考えてる時間って楽しくはあるけど、辛いもんだよ――君の場合、そういうの、なかった?」

と、逆に聞いてみる。
この少年は、恋愛に関しては先輩だ。
それに、単純に興味があった――この真面目な、時に無機質さすら感じる少年は、どの様にして伴侶を手に入れたのだろう、と。

「まあ、あんま勉強の為って行くと肩透かしだろうけど――ああ、そうか。割と有名だけど、興味なきゃ知らないか……。
ダイラスだよ。湾港都市。猥雑としてるけど、娯楽は尽きない街さ」

それこそ、趣味探しには良いんじゃない、と軽く言う。
と、そこで男は懐中時計を見る。
見れば、既に夜明けに近い時間だ。

「――いっけね、長話しすぎた。
今日は昼番だけど、これ以上は流石に睡眠不足になるな。
そろそろ、お暇するよ」

と言って、立ち去ろうとする男。
特に引き止められなければ、そのまま砦に戻っていくだろう。

ゼロ > 「一般論と言うものが判らないから。」

 ずれているという事は、自覚が有るのだ、と言うか最近生活していて、徐々に思うのである。
 自分は一個の兵器として、育成されていた、それで良いとされていた。
 が、野に放たれている今としては、それではいけないというのが、判るのである。

「幸せなら、良いじゃない。
 とは言え、もっと、もっと、欲しくなる物なんだね。
 僕の場合は―――、彼女の事を守りたい、と言う感覚が強いんだ。」


 好きだ、とか、そういう恋愛感情ではなくて。
 彼女の事を守りたい、助けたい、一緒に居たいというのが大きい気がする。
 恋愛感情と言うものが、未だにわかっていないのだ。
 そして、相手も―――恐らく恋愛と言う繋がりではないかもしれない。

 彼女と出会い、彼女の話を聞いて、彼女を守りたいと思い。
 彼女と抱き合い、そして、子を成し、共に有ることを望んだ。
 恋愛、と言う感情なのだろうか、と。

「すまない、任務に関係のない物事は。
 とはいえ、ダイラスは――潜伏しやすそうな場所と言う認識しか。」

 潜伏するのではなく、魔族がしているという意味での少年の認識で。
 そして、明るくなり始める空。

「ああ、そろそろ交代の時間でも、有るか。
 休憩も立派な仕事でもある、ゆっくり休んで欲しいよ。」

 彼が去ろうとするのと、交代の人間が来るのを見て。
 お疲れ様、と少年は声をかける。

「今度、ダイラスに行ってみる。
 闘技場に居るのなら、色々教えて欲しい。」

 少年は、その後ろ姿に声をかける。
 興味は、強く持ったことは間違いはないのだ。
 少年は彼を見送った後、引き継いで、去っていくのだった―――

ご案内:「タナール砦」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。