2019/10/28 のログ
ご案内:「タナール砦」にゴッツさんが現れました。
■ゴッツ > 「よ、っと……あー、くそ、街から出る気は無かったんだがなあ」
大きな荷物を多数、荷馬車から降ろすこれまた大きな図体。
一人では運ぶのが難しい大きさの荷物もなんのその。
片手ずつに荷物を持ち、運ぶ姿は大変頼もしいが。
その表情は暗い。
彼は、争いごとを好まない。
普段は街周辺の荷運びを行っているのだが。
今回は、懇意にしている依頼主からどうしても、と頼まれたのだ。
どうにも重い武器防具類や、食料が入った大きな樽は、彼のような強い膂力の持ち主が欲される。
しかも、人間であるにも関わらず…常人の数倍もの荷物を運べるとあれば呼び立てられるのは当然だろう。
だが問題は、ここが戦場となる可能性があるということだ。
今は、人間側が勝ってはいるが、いつ魔族がやってくるかわからない。
争いが始まれば…自分など役には立たない。
さして強くはない魔族相手でも、数秒で殺されてしまうだろう。
「―――……どうか、来ないでくれ…」
この場の誰よりも大きな巨体を、しゅん、と萎ませて。
どうか、仕事の間は何も起こらないでくれ、と願いつつ、荷運びを行っている。
■ゴッツ > 「ふー……ただ2日続けてはちょっとなげーよなぁ…」
少し肌寒くなってきたとはいえ、今日は快晴だ。
スキンヘッドに、汗を滲ませつつ、しっかりと荷物を砦内に運ぶ。
経緯はどうであれ、引き受けてしまったのだ。
確実に仕事はしなければならない。
例えこの危険な地に2日続けて荷物を運ばなければならないとしても。
そんな真面目さを発揮しつつ、少し時間が経って。
今のところ、砦は平穏そのものだ。
何日か前に兵士も魔族も血を流したとは考えられない。
それが、薄氷の上の平穏だとしても…運ばれた酒などを支障が出ない程度に煽る兵士や傭兵の表情は明るく。
その荷物を運んだのが自分だと思えば、不安よりも喜びが少し、勝る。
「―――魔族さん達もよ…、戦争なんて言わずにあっちで平和に暮らしてくれりゃいいんだけどなぁ」
人間として、平和を望むようなことを呟きながら。
休憩をはさみつつ、荷物を運ぶ。
■ゴッツ > 結局そのまま、何事もなく…本日は、荷物を運び終えた
ご案内:「タナール砦」からゴッツさんが去りました。