2019/10/07 のログ
ご案内:「タナール砦」にヴィルアさんが現れました。
ヴィルア > タナール砦。
魔族と人間、それらがお互いに橋頭堡とするため取り合う場所。
そこは今、ある人間の撒いた『毒』が蔓延していた。
その毒はこの場所をより戦場らしくする毒。情報だ。

魔王が復活したと噂を流し、手練れの傭兵や戦士を集め。
魔族が相手だとしても戦える人材を揃えた。
その甲斐もあって、先日まで魔族に占領されていた砦を取り返すことができた。

血を流させ、首を跳ね、捕らえ。
今、砦は人間のものとなって数日経った頃。
砦の内部に居るその毒を撒いた人間…
とある貴族の青年は、今日は護衛も付けず、1回限りの契約で傭兵を雇い護衛代わりとしていた。

「さて。何事もなければそれでいいが…どうなることか」

いつもは護衛が淹れてくれる茶を自分で淹れ、飲みつつ。
砦の格子窓から、外を見ている。

ヴィルア > 魔族の反撃があるか、あるいはこのまま無いか。
どちらにしても、彼には得がある。
今いる部屋には脱出路があり…悪意のある相手が攻めてくれば、傭兵を犠牲にそこから逃げる算段もしていて。
もし魔族が来なければこのまま、商品をこの砦に売りつけ続けるだけだ。

「………」

曇り空を見ながら、思考を回しつつ。
何が起こるか、あるいは起こらないのか。
じ、と時間を過ごし続けて。

ご案内:「タナール砦」からヴィルアさんが去りました。