2019/08/19 のログ
ご案内:「タナール砦」にヴィルアさんが現れました。
ヴィルア > タナール砦。
周辺情勢がその時々によって変わり、常に魔族と人が争っている場所。
何度も何度も戦いが起きるということは、それだけ物資も必要になるということ。

現在は暫定的に人の場所となっているそこに、護衛を2人、更に後ろに荷馬車を連れて貴族の青年が現れる。

目的は、砦への物資搬入というのが主なもの。
戦いが長期化、更に砦を維持するとなれば、食料や生活雑貨などはどうしても無くなり、破損する。
そこに商売の機を見た彼は、領民に生産させた食料などを積み込み、ここに現れた。
非常に高値で契約が決まり、更に搬入も滞りない。
指示を出す役目の彼が暇なほどだ。

「…魔族の残党などいたら、面白いのだが…流石に危険かな?」

そう語りかけるも、後ろの護衛二人は黙して何も語らない。
有事にはその身を犠牲にして時間を稼ぐ役割の彼らは、主の命令に従うのみだ。

そんな彼らを頼りにはしているが…話もしないのはつまらない。
搬入が未だ順調であることをもう一度確かめれば…護衛を連れたまま砦の周りをぐる、と歩きだす。

その途中、魔族でなくても何か面白いものがあればよし。
なければないで、手持ち無沙汰を解消できると考えて。

ヴィルア > あるいは、連絡係から何か…雇った人員に不備があれば連絡があるはずだが。
それも一向になく、今のところは平和そのもの。

「…仕事が順調なのは良いこと、なのですが…」

どうにも最近、順調に行き過ぎている気もする。
だからこそ、少し刺激を求めて彷徨ってしまうのは悪い癖か。

そんなことを考えながら、砦の外を歩いて。

ご案内:「タナール砦」にカチュアさんが現れました。
カチュア > 砦から少し離れた雑木林、木々に隠れて見張る影。
物資搬入のための一行が砦に消えたが、常とは違って外に出てきた者がいる事に軽く首を傾げる。
一人ではなく、従えている者がいる事で軽く舌打ちをするが砦に近づくことを選んで。

「旨く一人になってくれるとありがたいが」

気配を薄くし、一行の動きを探りながら慎重に近づく。
岩陰に隠れて召喚した風の精霊に護衛の気を引かせ、自身は逆の方向からさらに近づいていく。

ヴィルア > 「ん?」

影が、しばらく見張り、陽動を出せば。

『次期当主様。…気配があります。お気をつけを』

ざ、と護衛二人が目ざとく風の精霊の方を向き、警戒して。
追いかけるなどの行動は、青年が第一なのか行わず。
ただそうなれば、貴族の青年は護衛の後ろに回ることになり。

「…まったくもう。こんな時にしか話さないね、君たちは。」

風の精霊が何もしなければ、護衛はそのまま彼の近くにいるが。
どちらにしても、青年の背中が、陰に向けられていることは間違いなく。

カチュア > 最初は攻撃をするわけではなく、誘うための陽動を起こす風の精霊。
攻撃をしてこない事に訝しんだのか、護衛の二人は警戒を強めるだけで主の傍を離れようとはしない。

「用心を重ねるほど大切な者と。」

自身は気が付かれていなく、精霊の方を警戒しているばかりで向けられているのは無防備な背。
くすっと笑うと風の精霊に護衛の片方に突風を吹かせて攻撃をさせる。
威力はほとんどなく気を引くためだけの攻撃、攻撃対象となっていない方の護衛はそれも陽動と気が付くのだろうか。
僅かに間をおいて背後から襲い掛かる影、風の精霊の攻撃のおかしさに気が付いていたなら、十分に対処出来るか。

ヴィルア > 護衛はどうやら、彼の身を最優先に考えているようで。
ふらふらと風の精霊が舞っている程度では、彼の傍から離れず。

『っ!』

ただ、戦闘能力自体は人間レベルであり。
当然、唐突な突風を放たれれば主人を巻き込まないように受けるしかなく、敢え無く片方は吹き飛ばされる。
だが、この護衛達の優先順位は…あくまで彼だ。
同僚が吹き飛ばされても動じず、彼を逃がそうとした際に、影と鉢合わせするだろう。

「っ、とっ?」

貴族の青年はたたらを踏んだが、護衛はその身を投げ出して影の前に立ち塞がり。
護衛は自ら影に向かって突進し、動きを止めるため、組みつこうとしてくる。