2019/01/18 のログ
■ヴェルム > 「わかった、次の時はこっちが負けたことにさせてもらうよ」
なんかとんでもない八百長、出来レース、裏切り行為をしているような気がするが。
少なくとも王国側は、十三師団のわずかな資材が失われるだけで済む。
上手くやれば魔王を追い返したという名声を得られ、彼女も魔族の地を守り魔王としての職務を果たしたという大義名分が得られるというところか。
あくまで個々のやり取りとして、うまく付き合っていければよいと思う。
「ああ、そういうわけだから、砦まで後退~。
うん、もちろんこれは僕ら二人だけの関係だからね、困っても助け船は出さない」
もちろん個人的なやりとり、もし他人の目があった場合は問答無用で敵対することになる。
そういう事態が無いことを祈る…せっかく分かり合えた感じなのだし。
「あ、そうそう、僕は王国軍第十三師団師団長、ヴェルム・アーキネクト。
また会えるのを楽しみにしている」
ぞろぞろと団員たちを砦に戻しながら、彼女に対してきちんと自己紹介をしよう。
もし次も会えたら、友人として話をしてみたいと思いつつ。
■クラリッサ > 「オッケーオッケーじゃあそう言うことで、個人的な約束って事で構いませんわ、お互いそれがギリギリの線でしょうし」
お互い譲る所は譲る、そうでない所は突っぱねる、交渉とはそう言う物。
交渉が成立すれば人海戦術で陣地はすぐに破壊される。
破壊が終わればすぐにこちらも撤収の準備を始め。
「私はクラリッサと申します、ヴェルムさんですね、覚えておきますわ」
一礼した後に。
「ああ、なんて強い方なんでしょう、これは退却するしかありませんわー」
わざとらしいぐらいの棒読みをして帰っていった。
ご案内:「タナール砦」からクラリッサさんが去りました。
■ヴェルム > 砦の上から彼女が陣地を破壊していくのをただ眺めていく。
汗水流して作っただけあって、その壊れっぷりもなかなかの見もの。
こうして一種の友人をつくることができたのであれば、陣地を作ったかいがあるというものか。
やがて一礼をして去っていく彼女に手を振って見送る。
「伝令を王都に…タナール砦陣地を破壊されたものの、魔王の撃退に成功と。
もちろん、話し合いの件は伏せておいてね、バレたら躾どころじゃすまないから」
『はっ!』
話を聞いていた団員たちだが、幸いにも部隊の結束は強く、今回の件がバレることはまずないだろう。
「にしても、魔王…クラリッサかぁ…
…いやー、チョー強かったなぁ!」
『えっ…あ、はい!』
『そうっすね!』
こいつらもこいつらでどうしようもないくらい棒読みだった。
ご案内:「タナール砦」からヴェルムさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にカインさんが現れました。
■カイン > 数刻前まで激しい戦闘の起きていた砦。
今は王国側の旗の翻る門の前で、億劫そうな表情を隠しもせず番をしている男の姿があった。
幸い死傷者はそう多くはない物の、先ほどの戦闘で被った被害はそれなりのようで、
結果として外様の傭兵までもが門の前に駆り出される始末である。
「……しかしこいつは、まずいんじゃないかね?」
そう独り言を漏らす物の、それを聞く者は誰もいない。
騒々しい声の聞こえる砦の内側に視線を向けると、
多くの人影が右往左往している所が見て取れる。
「砦をとったはいいにしろ、維持できないんじゃお話にならんなあ」
■カイン > 「ま、そうなったら殿でも買って出るか。
他にできそうなのも数がおらんだろうし、
今の国軍に手練れが居るならそれでいいんだが」
雇い主が消えてしまっては報酬がおじゃんだし、
何よりも肩を並べた相手がくたばるのは目覚めが悪い。
仕方がないと流す程度の感傷とはいえ、酒が不味くなるのは宜しくない。
顎に手を当てながら剣を軽く叩くと、息を吐いて少し気合を入れる。
何せ相手は魔族である。何を仕掛けてくるのか分かったものではない。
■カイン > 「…お、交代要員か。遅かったな?
全く、このまま一日中立たされるものかと思ったぞ」
漸く現れた二人組の見張りにそう声をかければ手を挙げて、
そのまま横に振りながら入れ替わりに砦の中に去っていく。
持ってきた酒でもとりあえず飲んでしまおうと頭の中で算段立てながら。
ご案内:「タナール砦」からカインさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 「おいおい…なんだ?こりゃ…。」
(タナール砦の偵察の命令を受けて到着しその場所を眺めていた。
かなり戦場で大暴れされた跡があり、壁や地面など所々がボロボロになっている。
巨大な獣が大暴れしたかのような印象を受け、その場に立っているのは第七師団員の黒須であった。
この場に立つのであるならば、普通、鎧や武器、魔術道具などが必須とされるだろうが、彼の服装は単純であった。
黒いロングコートにニット帽と言ったあまりにも日常風過ぎる姿をしながら眺めるように歩いている)
「こりゃ、めんどくせぇことが起きたんだろうよ…?
一人で行くとは言ったが…まぁ、平気か…。」
(命令を受けたのち、軽い護衛などを用意すると言われたが一人で平気だと言った。
過去に貧民地区最強と言われていた自分であり、その自信ゆえに単独行動でこの砦の管理をすることとなった。
現在、敵の姿は見えていないためかなり落ち着いた様子を見せ、近くの岩に腰を下ろすと、懐から煙草を取り出し、蒸かしては一服していた)
■黒須 > 「しっかし…師団の仕事も久しぶりか?最近は全く出てなかったしな…。」
(今は静かな砦の元、独り言をつぶやいた。
入団する前のことを一つ思い出す。
第七師団のサロメと共に砦の護衛任務に参加し、その末に入団をした。
理由としては二つ。
貧民地区での金貸しよりも、守って殴るの仕事である為自分の性に合うと思った。
もう一つは金であった。貧民地区では稼ぎがあまりよくない。生活も小食である自分の体質のおかげで何とかなったが、普通なら若干の飢えを覚える程乏しい生活をすることとなっている。
平民地区ならば報酬も良いとのことであり、参加すれば少しは良い生活ができるのではと思い、入団したのであった。)
「にしても…何もねぇんだったら…結局は稼ぐもすくねぇか…。」
(任務を遂行したからと言って、必ずしも良いとは思ってはいない。
それなりの成果を上げてこそより良い報酬を得ることになる。
現在は魔族の進軍も一つもないため、暇だけが残ってしまっている)
ご案内:「タナール砦」にアクラさんが現れました。
■アクラ > クチャリ、クチャリ…カコ…
湿った音と固い何かが擦れる音が微かに響く
砦の一室、扉を閉め大量の戦利品と共に閉じこもっている
「うまい……うまい…うまい…」
今回の戦闘は酷いものだった
破壊に殺戮に混沌、最後なんて敵も味方もよく分からなかった
何体か間違ったかもしれないが報酬は貰えたので問題ない
自分はこの瞬間の為に参加したのだから
「うまい……」
食事に夢中で気が付かない
誰も居ない砦に誰かがやってきたのを
■黒須 > 「…あ?」
(煙草を吸い終わり、今日も何もなかったと報告を使用かと思い立ち上がった。
煙の匂いで一瞬鼻が悪くなっていたが、すぐに回復して匂いに気が付いた。
歪な臭いと固い音、その元を察するとそのまま進んでいった。
臭いの元がする扉を開き、中に居る者とその前にある大量の何かを見つける)
「…そこで何をしているんだ?」
(低い声が室内に響き渡る。
その大量の物が何かであれ、見慣れているかのように平常心を持ち、ドアに凭れかかりながら部屋の中に閉じこもっていた存在に声をかける)
■アクラ > 「うま……?」
楽しい食事が唐突に終わってしまう
魔族の誰かが戻ってきたのかと振り返れば…
「獣人…なんだ…?」
魔王軍の者だと思い無警戒に振り返る
アグアグと咀嚼をしながら首をかしげた
顔の上半分を覆った仮面と黒のローブ、見える肌は黒一色で間違いなく人間には思えないだろう
「次の遠征か…?人間は居るか…?」
■黒須 > 「ほぅ…見破ったか…。」
(腕を噛みながら振り返るその顔を見ても驚く様子はなかった。
貧民地区での喧嘩騒動では、普通に内蔵が飛び出て来ることなど日常茶飯事であったため、そう言うことに関しては慣れっこであった。
立ち直すと被っていたニット帽を脱いだ。
頭の上にはしっかりと犬耳が生えており、髪も長く、狼らしい容姿を醸し出していた。)
「いや、人間は居ねぇ…俺一人だけだ。
そう言うお前こそ、魔族か?ここは今は人間の縄張りだ…魔族って言うなら追い出すだけだがな?」
(ゆっくりと靴を鳴らしながら近づく、どう見ても人間ではないため、すぐに魔族かそこ関係の存在だと気づいた。
右手の甲を見せるように手を上げると握り拳を作った。
手には白い炎のようなオーラを纏い、甲には禍々しい時計の魔法陣が描かれ、下ろすと黒須の体がそのオーラに包まれる。
一瞬の強い光を放つと、姿が変わった。
2mはある筋肉質な狼の獣人となり、黒いズボンと上裸の革ジャン姿となり、その場に立つ)
■アクラ > 「魔族…ではない。そうか…人間の方か…」
口元に笑みが浮かびガチガチと歯を打ち鳴らす
人間にこの地が支配されたなら待っていればまた沢山ご馳走がやってくる
「ん…?追い出す…?」
何故こちらを攻撃的な目でこちらを見るのか
何故戦闘態勢を取るのか
もしかして…ふと考えが浮かぶ
「人間達に従う者……」
魔王軍ではなく人間の国に従う獣人と理解する
笑みに浮かんだ口はへの字に変わる
獣人と戦う利点なんて何もない
「獣人は固いし不味い……」
そんな不満を漏らしながら目の前の獣人を観察する
個体としての脅威度は中より上、しかし…と後ろに積んである夕食を見ると後ろ髪を引かれる
■黒須 > 「あ?従うだ?おいおい…俺は軍の犬じゃねぇ…。
元より、俺は人間だ…。」
(睨みつけるような三白眼に凶暴な牙、少々伸ばした爪など正しく獣の姿をした人間をしていた。
食べていたのが人間の腕とわかれば、今ここで追い出さない限り再度被害者が出てしまうに違いない。
問題の根源は潰しておかなければならないと自分の頭の中でしっかりと認識した。)
「何勝手に肉の評価してんだ?てめぇ…。」
(勝手に自分の肉がマズイだの、固いのだの言われる筋合いが無い。
そんな答えを返したのに、ズボンのポケットに手を入れながら近づく。
目の前に到着すれば、ズイっと顔を近づけて睨みつける)
「俺は面倒なことが嫌いだからよ…さっさと出て行ってくれねぇか…?」
■アクラ > 「人間…?そうか……」
そう聞けば興味は沸く
嘘だとは思いつつも…涎が出てしまう
「食べてみた…でもだめ…人間にかなわない…」
過去の経験から思い出す
固くパサついてて仕留め辛い
何も良い思い出が無いのだ
「分かった…でも、かわりにお前たべたい…」
近付いた顔に大口を開け鼻先に噛み付こうとする
何故そこなのか、一番近くで噛み付きやすかったからだ
■黒須 > (睨みつけてもひるまず、逆に食欲を刺激したようだと確認した。
完全に捕食を狙おうとして言うのが丸見えであり、その行動に対して嫌気を刺したような顔をしながら頭を掻いた。)
「はぁ、めんどくせぇな…。」
(どうでも良い相手の過去の話に心底苛立ち気にめんどくさそうにする。
目を瞑っていたため、開けば自分の鼻先に噛みつこうと大口を開いていたのを見ると、すぐに頭を少し後ろに下げ、顎に手を当てる)
「悪いな?俺の肉は販売してねぇんだ。」
(くだらない冗談を継げると、そのまま顎に衝撃を与える。
打ち上げるのではなく、ゼロ距離からショットガンを放ったような強い衝撃波を送り、相手を軽く吹っ飛ばそうとしたのであった)
■アクラ > 「あぐっ……!」
ガギン!と音を立て閉じられる口
触られただけなのに吹っ飛ばされそのまま肉山に突っ込む
やはり獣人は仕留め辛い、人間だったら今ので齧れたのにと頭の中は不満でいっぱいだ
「うぁふあい、おい……やはり、獣人は強い。美味しくないのにめんどくさい…」
偶然にも相手と意見が一致した瞬間だった
砕けた顎を元通りに成形して感触を確かめる
ため息をつき肉山から一番大きな獲物を掴みトボトボと黒須の横を通り過ぎようとする
食事を邪魔されその上沢山のお残し…後悔は尽きないが仕方ない
さっきのよく分からない技を何度も受けたくないと諦めたのだ