2018/08/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 砦の門の近くの壁に、より掛かるように座る闘牛士服の男。
どうやら一人、見張りをしている様だ。
男は一つ、退屈そうにあくびを漏らす。

「くぁーぁ……と。いけないいけない」

本来修行のために来たのだが、何せ魔物と違い相手は戦略的に行動する戦士だ。来るときもあれば来ない事もある。それは解っているのだが、こうもやる事がないと退屈ではある。

「見張りって剣の素振りとかやっていいのかなー。お酒は流石に駄目だろうけど。これじゃあ腕が鈍っちゃうよ」

クレス・ローベルク > 「あの小さな砦 何時か超えて 我らが剣よ……」

口遊むのは、闘技場でも歌った『タナールを超えて』
本来はもっと荘厳な雰囲気で歌う歌だが、口遊む様にすると、軽く民謡に近い響きになる。

「例え千人 万人 この先に尽きようとも……ってこの場で歌うには不吉だなあ」

と苦笑いしつつ、しかし歌はやめない。
最前線とは思えぬほど、長閑な時が過ぎていく

クレス・ローベルク > 歌が終わると、再び手持ち無沙汰になった。

「歌いきっちゃったなあ。流石にギターは持ってきてないし」

次の歌は何にしようか、と考えるが、中々急には思いつかない物。
そもそも、闘技場で手持ち無沙汰になった時に覚えた歌なので、クォリティはともかくレパートリーは少ないのだ。
いっそ、闘技場の観客に聞きたい曲のリクエストでも書いてもらおうかなーと思うが、そこまでするといよいよ歌手に転向した方が良い気もする。

「そしてこういうよしなし事を考えてるのが暇の何よりの証拠、と」

さて、どうするか。
歌うか、別のことをするか、いっそサボるか。
最後はその隙を狙われると自分の命が危ないのでやる気はないが、しかし一瞬頭をよぎる程度には暇だった

クレス・ローベルク > いろいろ考えたが、やはり再び歌うことにした。
次は祭りの時に演奏される、『妖精の合唱』という曲だ。
名前に反して歌詞はなく、その代わりに声を楽器代わりに使うという変わった楽曲だ。

「la……lalala……lala……ってちょっと高いなこれ。……lalala」

元々は女性が歌う歌のため、クレスの音域ではやや高すぎる。
曲を知らないものでも、かなり違和感を覚えるであろう程だが、しかし誰も聞いていないだろうという事で、クレスは歌い続ける