2018/08/06 のログ
ご案内:「タナール砦」にエイブラさんが現れました。
エイブラ > (今は人族が支配しているタナール砦。
その側の林の中に静かに佇み砦の様子を観察し、兵糧などが運
びこまれたのを確認して。指先から海水をだし、地面へと垂ら
してその水たまりから眷属である、大魔船虫を千匹ほど呼び出
す)

「また、大きな争いが起きないように適度に力を、こまめに削
いでおくのが大切…小さなことからこつこつと、ですね。という
訳で…砦の中の兵糧を食べ尽くしてきて下さい。兵隊は食べたら
駄目ですからね?」

(兵隊には手を出さないようにと注意をしてから、彼らを砦へ
と向かわせていく。一匹一匹が手のひらサイズあるだけに兵糧
を食べ尽くすのも時間の問題だろうと、林の中から砦を眺める)

エイブラ > (暫く経ち、一匹の大魔船虫が戻ってくる。
砦内の食べられるモノは全部食べた、という報告を受ければ
小さく頷いて)

「そうですか、それでは海に戻って貰いましょうね。お疲れ様
でした…また頑張って増殖して下さい」

(言えば送還用のゲートを開き、全ての大魔船虫を海へと戻し
て。それから砦内の様子を確認することもなく、その場を後に
する)

ご案内:「タナール砦」からエイブラさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にユールさんが現れました。
ユール > (王都で。神都で。その他、国の彼方此方で祭は執り行われる。
だから、東端にして最前線であるこの砦にも。神餐節の施しが届くべきだと…さて、誰が言い出したのか。
実際の所、直前に砦の備蓄がごっそり失われる事態が起きていたらしいから、原因はそれだったのかもしれない。
ともあれ。二桁に及ぶ馬車が用立てられ、砦には充分な食料が、催しめかせた酒等が届けられた。
…本来貴族の娘である彼女が、それら荷物と共に送られた理由は。神都等での、祭の性質を見れば明白。
飲食物だけ、物品だけでは、神餐節は成り立たない…犠牲となるべき娘達が存在しなければ。)

「 こ…れ 届けて 渡して ……そしたらね… 休憩 して  良いよ…? 」

(食堂代わりの広間にて。鍋の前。煮込まれるスープの熱さに、白い顔を僅かなり上気させつつ。
一緒に砦へ送られてきた娘達に、器に汲んだ鍋の中身を手渡して。
作業がどうにも進まないのは。肉体労働万歳だろう兵士達の腹を満たすには、波の食事量では足りないだろう事と…
給仕をするべき娘達が、着実に、姿を消し数を減らしている為だった。
誰に、何処へと連れ込まれてしまったのかは定かではないものの。何をされているのかは…きっと、分かりきっている。
まだ、行き渡ったのは前菜とスープ程度、主菜は完成が遅れている。酒も、次々開けねばならない。忙しくて、忙しくて…そっと、溜息をついた。)

ユール > (兵士達のざわめき。食器が、コップがぶつかる音。
精神を磨り減らす最前線での駐留の中、少しでも気晴らしを得たのだろう笑い声。
酒を酌み交わす歓声の中に 小さく、悲鳴が混じって 直ぐにそれは喧噪に飲み込まれ、掻き消える。
伏した瞳をゆっくりと、声のした辺りに向けたなら。下げてくる途中だったのか、空っぽの食器が床に転がって。
運んで来ていた筈の、給仕の娘の姿は。人波の中に連れ込まれ、彼等の餓えに飲み込まれて、とっくに見えなくなっていた。
勿論。こんな催しなのだという事は理解している。自身については諦めが付いている。いつもの事だとすら思う。
それでも。一瞬聞こえた声は、確かに、悲鳴だった。
彼女はきっと、同意も納得もしない侭、家の都合や上の意思で、送られてきただけなのだろう。
居並ぶ兵士達の中で、今正に犯されているのか。それとも、何処かの部屋に運ばれていったのか、分からないものの。
どちらにせよ、帰ってくるのは明日か、それより先か。また、娘達の数が減った。次は…誰の番なのだろう。)

「 おわらない ね お仕事 … 」