2018/06/04 のログ
ご案内:「タナール砦」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (扉の向こう。軍議は酷く荒れていた。

――当然だ。
苦戦を免れない此度の戦。兵達の傷、糧食の残り、それ等を鑑みて。
一旦魔軍に明け渡すも致し方なし、一度砦から退却を…と。
そんな意見の出る事自体は、この侭ジリ貧となる事を考えれば、当然ではあったものの。

撤退を進言した、王都から派遣されたばかりの戦術家は、一つ大きな失言をした。
…砦はまた取り返せば良いと。今迄幾度も幾度も繰り返して来た事だと。

その一度一度を重ねてきた、謂わば前線に立ち続けてきた武官達からすれば。
どうせまた、という響きに感じられてしまったのだろう。
次も亦犠牲を重ねる事になるが、それすら、繰り返されて当然だと見なされた…とも。

誰かが怒号を発したか、掴み掛かったか、後はもう――とても会議とは呼べず。)

――――ぁ、ぁ。…はぁ……

(到底会議に加われる筈もない、その部屋前を護衛する身でしかない娘は。
耳を倒して尚、扉をつんざいてくる喧噪に。辟易するしか出来なかった。
…己からすれば。上同士の意地の張り合いも、現場と中央の対立も。
こんな事をしている間にも、兵が力尽きていくだろうに…としか思えない。)

ご案内:「タナール砦」にラボラスさんが現れました。