2018/04/28 のログ
ご案内:「タナール砦」にカインさんが現れました。
カイン > 数刻前まで激しい戦闘の起きていた砦。
今は王国側の旗の翻る門の前で、億劫そうな表情を隠しもせず番をしている男の姿があった。
幸い死傷者はそう多くはない物の、先ほどの戦闘で被った被害はそれなりのようで、
結果として外様の傭兵までもが門の前に駆り出される始末である。

「……しかしこいつは、まずいんじゃないかね?」

そう独り言を漏らす物の、それを聞く者は誰もいない。
騒々しい声の聞こえる砦の内側に視線を向けると、
多くの人影が右往左往している所が見て取れる。

「砦をとったはいいにしろ、維持できないんじゃお話にならんなあ」

そう、ぼやいた言葉は風に消えていく。
ただっぴろい砦の前の殺風景な景色を詰まらなさそうに眺めて肩を竦めた。
もう一戦、などとなったらそれこそ尻尾をまいて逃げるか籠城でもするかだろう。

カイン > 「ま、そうなったら殿でも買って出るか。
 他にできそうなのも数がおらんだろうし、
 今の国軍に手練れが居るならそれでいいんだが」

雇い主が消えてしまっては報酬がおじゃんだし、
何よりも肩を並べた相手がくたばるのは目覚めが悪い。
仕方がないと流す程度の感傷とはいえ、酒が不味くなるのは宜しくない。
顎に手を当てながら剣を軽く叩くと、息を吐いて少し気合を入れる。
何せ相手は魔族である。何を仕掛けてくるのか分かったものではない。

ご案内:「タナール砦」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > ーーーガヤガヤ、つかつか

廊下を歩きながら、ひと伸び…胸元には治癒士の証として渡された木札。
依頼主に回復魔法が使える知り合いがいる、なぁんてうっかり口を滑らせたのが数日前…冒険者アカツキの友人として衛生兵補佐枠として嫌になるくらい赤赤赤に囲まれてた先刻。
噂には聞いていたが本当に人員不足というか、何人いても足りないというか。

「はーっ、目がしんど…緑見たい緑」

ふと横を見る…外は憎らしいくらいに青空、そして道と木。
…もう、あそこでいっか。
2階の縁から身を乗り出して外を見る…と、下には見張り番らしき人が見える。

「すいませ~ん、降りるから避けてねーっ?」

ぽん、と、何でもないように飛び降りた。