2018/04/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にカインさんが現れました。
カイン > 数刻前まで激しい戦闘の起きていた砦。
今は王国側の旗の翻る門の前で、億劫そうな表情を隠しもせず番をしている男の姿があった。
幸い死傷者はそう多くはない物の、先ほどの戦闘で被った被害はそれなりのようで、
結果として外様の傭兵までもが門の前に駆り出される始末である。

「癒し手の数が足りないってのは困ったもんだな。
 それなりに激しい戦いだったから無理もないが」

取って取られ手を繰り返しているだけに、戦う相手の備えも中々の物であった。
それを思えば目立った死者がいないという被害は少ない方だと言えなくもないのだろうが。

「相手に手練れが居なかったのがちとつまらんな」

そう、ぼやいた言葉は騎士にでも聞かれれば咎められそうな内容である。
心底がっかりした様子が垣間見えるとなればなおの事。

カイン > 「手ごたえのあるやつと戦えればこんなところまで出張ってきた甲斐もあるってものだが。
 ま、今はあんまり本腰入れようって感じでもないのかね」

一戦交えた感じの手ごたえをそう評しながら、
若干不満そうな表情を隠しもしない。
仕事が楽なのは良い事ではあるが、
それはそれとしてどうせなら楽しい方がよいと思うのも人情だ。
一戦終わった後もすっかり片付けられてしまった目の前の平原を眺めながら、
ままならないものだと肩を竦め。

カイン > 「…お?やっとそんな時間か。遅いぞ、全く」

いい加減体が冷えてきた頃合いになって、
後ろからかかる交代要員の声。
ひとまずは平和を謳歌できそうだと思えば、
後は酒でも飲んで次の仕事まで寝てしまおうと決め込んで砦の中に引っ込んでいくのだった。

ご案内:「タナール砦」からカインさんが去りました。