2016/12/13 のログ
魔王レヴィアタン > 唐突に、腰につけていた羽が震えた。
眉を寄せた渋い表情を浮かべつつ、ゆるりと立ち上がる。
手に持っていた剣の柄を投げ捨て、門の番をしている魔族を見下ろして笑った。

「……ま、せいぜい頑張んなァ」

それだけを呟き、その場から跡形もなく姿を消す。
それから幾許もなく王都の軍が攻め寄せ、砦が再び戦場と化したのはまた別の話―――

ご案内:「タナール砦」から魔王レヴィアタンさんが去りました。