2016/07/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にリムルさんが現れました。
リムル > (魔族と人間の国境を守る要の砦、タナール砦。そこでは現在戦闘が行われていた。つい数時間前までは人間側の領地であった砦であるが・・・既に内部にまで魔族に潜入されてしまい、陥落も間近、といったところか。道中で、ちらりと耳にした話ではあるが、既に砦の大部分は陥落し、多くの兵や傭兵は撤退したという。そして、撤退が叶わず敗北したものは、男女問わず虜囚とされ、特に手が早い魔族に捕まったものは既に戦利品として犯されているものさえ存在する、という。・・・まぁ、これは降伏勧告として先程向こうから告げられた言葉であるため、多少盛ってある可能性もあるが。
そんな、既にほぼ陥落した砦。それの食堂に集い、残るのは僅かな戦闘員と砦内の食事などを作っていた非戦闘員達。本来であれば、すぐに彼らを連れて逃げてしまいたいが・・・そうもいかない。砦の外はすでに魔族の包囲網が完成しており、逃げ出しても捕まるのがオチだ。で、あるならば・・・エルフ達の逃走が叶う可能性があるとすれば・・・援軍だ。一応、呼んであるという話は聞いてある。それが来るまで耐え忍び、彼らの到来と共に隙を見て逃走をはかれば、あるいは・・・。そんな、か細い希望を胸に、食堂の入り口にバリケードを築き、武器庫から持ちだした弓を番え、食堂に立てこもる少女たちを倒すべく到来する魔族たちを、ここに残る僅かな傭兵と共にこの場を守護する。本来の武器は刀、であるエルフであるが・・・種族の特性か、弓も得手である。バリケードに姿を隠し、こちらに到来する魔族の眉間に狙いを定め、その眉間を寸分違わず撃ちぬく。)

・・・次。

(す、と次の矢を番える。少女のその正確無比な矢が無謀な特攻を許さない抑止力になっているのか、無謀な特攻などはなかなか実行できず、この食堂は未だ無事を守っていて。)

ご案内:「タナール砦」に『触手ちゃん』さんが現れました。
リムル > (自分一人だけであるならば、戦闘が始まる前に逃走もできた。正直、今からでも魔族の群れをかきわけ、名高い将にさえ見つからなければ戦闘区域から離脱もできるだろう。”足”にはそれなりの自信があった。しかし・・・彼らを見捨てて一人だけ逃げる気分にはなれなかった。ここで働いている訳ではないが、時折依頼でここに訪れるだけあって彼らとは知らない仲ではない。知ってる顔の人たちが蹂躙される様を知っていて、見捨てるなんて・・・できない。そんな理由で、砦の戦闘員でもなんでもないが)

――ここは、譲らない・・・ッ!

(ギリッ、と弓をしならせ突撃が無理ならば、こちらも遠距離から・・・、と矢を放った魔族の矢を撃ち落とし、続く二の矢で矢を放った魔族を撃ち貫く。ふーっ・・・はーっ・・・! と、深く深呼吸をし、集中力を高めながらエルフはこの食堂に魔族を近づけずにいた。――誰かの為に。その一心故か、普段以上のスペックを今のエルフは発揮していて。)

『触手ちゃん』 > 久しぶりに登場の『触手ちゃん』。
何でも触手仲間にタナールが陥落するとかいう噂を聞きつけて、ちょっとその辺にお買い物的な軽いやってきた。
人間からすれば迷惑この上ない話であろうけれど。
あっちもこっちも魔族に魔物ばっかりなので、魔物の『触手ちゃん』にとってはさしてタナールを行き来するのに全く苦労はしない。
しかしながら、まっこと残念な事にそれは即ち得物が既に大体取って行かれているということである。
陥落も間もないから仕方のないことであるが、そうそう簡単におこぼれが貰えそうもなく。
触手の魔物達はあっちこっちで徘徊して―――

「!」

割とそんなにかかることなく、見つけた。
矢と矢の行き交う所謂悪足掻きの戦場。
数少ない残った戦闘区域の食堂の近くへと、新手の魔物が、ワラワラと集まってくる。
そこに深く息を吸って吐く、まるで人形か、或いは魔導機械か。
不自然なくらいに美しい少女は、その美しさ故に、変態な魔物の標的になった。
弓矢を放つその姿は魔物の『触手ちゃん』も見惚れた。

(かっこいい…可愛い…ってか滅茶苦茶可愛いじゃないかあああ!よし、犯す!)

短絡的にして変態。
二秒もない思考を終えればこれだけ魔族が落とされたって状況で、
後ろには魔族の矢、前からは敵の矢をひょいひょい変態的な動きで避けようと頑張りながら、
触手の大型犬くらいの大きさの気味悪いイソギンチャク的な魔物が一体、
まっすぐ少女足元の方へ向かって擦り寄る様に特攻して行った。
誰がどうみても無謀な特攻であった。
けれど姿勢の低さと身体の小ささが相俟って弓矢では狙いにくいかもしれない。

リムル > (意識は洗練され、鋭敏に。 ここは譲らない、守り切る・・・そんな決意と共にこの食堂を守護するエルフ。魔族側からすれば、あと残り僅かの場所でありながら、一歩前に出れば、何かしら行動を起こせばそれを叱りつけるように、正確無比な矢が飛んでくるのだ。厄介この上ないだろう。数では圧倒的優位でありながら、攻め切れない。魔族側のイライラは募っていくことだろう。であるならば、そろそろ向こうも援軍が要請されるころか。弓などものともしない大盾を持ち込むか、それとも一人で一軍隊を相手にできるような将軍を呼び寄せるか・・・どちらかになるかは分からないが。ジリ貧、悪あがき、時間稼ぎ。そうなっているのはわかっている。わかっているが・・・)

・・・これしか、私は手段を知らない。

(起死回生の手段があるわけでもなく、時間をかければ軍師の策が発動するわけでもない。ただ ”来るかもしれない”援軍の為に、もしくは、魔族との交渉を優位にすすめる為に。ただ、それだけの為に弓を射続ける。)

・・・新手?

(僅かに視界に入った。区別するならば、そう・・・触手の群れ。群体。そんなものか。正直、そんなものを相手にしている余裕などないが・・・一定の距離まで近づかれればやはり、咎めなければなるまい。魔族側の弓使いへ一矢、放った後)

お願い、力を貸して・・・。

(3本の弓に祈りをするように、魔力を流す。そうすれば、ぼっ と、矢先に炎が宿るだろう。 ありがとう。 そう、くすりと微笑んだ後に、その炎が宿った三本の矢を番える。触手には矢が効きづらいだろう、と判断した故だ。そして、触手に向けて、一矢、二矢、三矢。立て続けに正確無比な炎の矢が放たれるだろう。しかし、先程までの巨大な魔族ではなく、小さな触手だ。確かに狙いづらい。果たして、その矢の行方はどうなるか・・・。)