2016/01/17 のログ
ご案内:「タナール砦」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > 砦の奪還が終わった日の夜、王国の兵士に混じって部下達と共にここへと現れると、直ぐに仕事に取り掛かった。
負傷兵の治療、必要な物資の搬入、警備の強化等など…疲れ果てた王国兵達の穴埋めをしていく。
そうして日付が変わる手前ぐらいの時刻になると砦の中も静かになり、今は警備で動きまわる兵士と部下がいるぐらいだ。
魔族の国へと通じる荒野を、見張り塔の上から静かに見下ろし、地平線の向こうにてきが現れないかと目を光らせる。

(「いま思うと、この砦には色々と縁があるな」)

好きな人と出会ったこと、魔族というものをよく知ったこと、組織の足掛かりを一つ作った場所。
都市が変わる手前に起きた色々な事を思い出しながら、ランプの明かりに照らされ、じっと外を眺め続ける。

アーヴァイン > 魔族にとって昼だろうが夜だろうが、享楽を楽しむ時間は関係ないと、噂に聞いたことがあった。
その言葉を真に受けるならば、この深夜こそ魔族にとっては攻めこむ恰好の時間だろう。
獲物は寝静まり、夜闇に乗じて奇襲を仕掛けられる。
勿論、見張りがいないということはないが…それでも、夜は彼らに分がある気がしてならなかった。
色々と考えられることを想像しながら様子を見ていると、不意に地平線の向こうに何かが動いたのに気づく。
些細な反応だが、訝しげな顔をしすつ単眼鏡で遠くを見やるも…やはり夜ではよく見えない。

「敵かもしれない、射手は全員準備させてくれ。一斉発射の陣形だ」

下で内部の警備に当たる仲間へ命令を下すと、見張り塔を降りて集まってきた仲間へと、具に指示を飛ばす。
隙なく砦の守りを固めるように命じれば、更に傍にいた人物を一人指差す。

「俺と一緒に偵察に出てもらう、まぁ…よほどのことがない限り、交戦はしない」

相手の正体を確かめに、一人だけ連れて様子を見に出ることに。
馬を準備させたりと、砦の中は一気に慌ただしくなっていく。

アーヴァイン > 準備が終わると、男は直ぐに馬を駆り、飛び出していく。
今宵の砦がその後どうなったかは、今はわかる由もない。

ご案内:「タナール砦」からアーヴァインさんが去りました。