2015/11/09 のログ
ご案内:「タナール砦」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > (押しつぶされそうになる前線、個々の奮迅も虚しい中、遠目にも青白い光が空へ上がるのが見えるだろう。まるで杭のような青白い矢が空に上がると、空中で分裂する。無数の小さな矢と変化したそれは、炎を思わせる揺らめきを宿しながら、一斉に骸骨の一団へと降り注ぐ。地面、骨、装備、何処に当たろうが関係ない。矢は青白い炎の如く炸裂し、さながら絨毯爆撃のような攻撃をピンポイントに放ち、敵だけを吹き飛ばそうとする)動ける者は動けない者を引きずって下がれ! 交戦は必要最低限、逃げるためだけだ!(青白い流星群を降らせた男は、大声で混乱状態の兵士に指示を飛ばす。警備の増員と雇われていたようだ。何処かに頭がいるはずだと思いつつ、青白い矢を生成し、次の攻撃準備に入った)
シェリル > (このまま戦線を押し上げて、数の暴力で抵抗を押し潰してこの戦場は終わり。そう終わりを見据えて、どう終わらせるかと終わらせ方に思考を移らせながら戦場を眺めていた目に移ったのは、流星雨のごとく降り注ぐ一撃。ごっそりと、その一撃で数を減らした骸骨の群れにより戦線に穴が開き)このまま終わるかと思っていたら、第二幕とはいいわね。(声に喜色が混じり、光る矢の発射元へと目を向ける。こちらの有利に傾いていた天秤は、均衡を取り戻した。所詮は数が頼りのスケルトン。もう一度同じ攻撃が来たら、逆に傾きかねない。ならば、この一撃を放った者を潰しにかかるかと近衛のごとく手元に残していた兵力、数十ばかりを突撃させる。追加で兵力の補充をするか、それとも自分が直接叩きに出るか。どちらがより、愉しめるかとそんな思考を巡らせつつ、相手方の対応を窺い)
アーヴァイン > (使いっ走りの兵士達と同じぐらいの歳頃の青年だが、軍属でいた時期も戦場を渡り歩いた時間も長い。残りのスケルトンへ再度爆撃を仕掛けようと弓を構えるが、こちらを狙った死の兵士達に気づけば矢を弓を握る手で支え、番える手を開ける。胸に手のひらを当て、すっと離すと魔力の糸が無数につながっていく。その手で再び矢をつかめば、その輝きは一層強くなる)はっ!(放つ、青白い太矢は再び分裂し、追撃にはなった兵に襲いかかるが…先ほどと違い、一つ一つの細い矢が一斉に敵の胸目掛けて追尾し、飛来していく。刺されば、先ほどの矢よりも強力な爆発を持って一矢で叩き潰しにかかる。結果を見るより先に、もう一本直ぐに準備すれば、残りのスケルトンたちに絨毯爆撃の矢を浴びせるだろう)
シェリル > うん、お見事。(差し向けた兵力を見事に殲滅してのけた攻撃に、先の攻撃は切り札などのとっておきではなく、何回かは使える手札だろうと見て強者がいると確信し。このように、範囲攻撃を繰り返されては、こちらの戦力があっという間に損耗して果てる。顔を見るのを兼ねて、直接叩きに赴くことに決め。枷を一つ外して、背中に羽根を広げると空へと舞い上がり、光の矢の射手の元へと最短経路を飛び。上空から投石代わりに喚び出したスケルトンを一体相手めがけて投げ落として、挨拶の代わりとし)こんばんは。初めまして。(声をかけながら、舞い降りる)
アーヴァイン > (彼女が感心する弓矢の技は、見ての通り連続には使えるが、消耗も早い。故に自身の体力すら削る矢を使い始めたわけだが…)よし、今のうちに(撤退すれば完了だと思った矢先、こちらに掛かる影に気づいた。もがきながら飛来する骸骨、何事かと思うより早く体は反射的に動き、飛びのいて地面を転がる)…こんばんわ、お嬢さん(見た目としては可愛らしい良家のお嬢様といったところか、しかし手駒と動きからして、魔族だろうと予想はつく。立ち上がると、掌に矢を生み出す)魔族は挨拶に骸骨を投げつけるのか?(なんて冗談じみた言葉を続けると、弓矢を構えた。さて、真面目に戦えば不利だが…彼女は魔術師タイプか戦士タイプか。それを見極めないとと頭の中で次の手を考えつつ、様子を見ている)
シェリル > 戦局を変える見事な攻撃してきたのは貴方でしょう? これぐらい、対処できると信じてたわ。(魔族の一般的な挨拶なわけはないでしょうと、ひらひらと手を左右に振って否定し。興味深そうに、じろじろと観察の視線を向け)このまま砦が落ちる流れだったのに、今みたいな攻撃をあと一度か二度もらうと、それも難しいから。それで、どうする? わたしを攻撃するか、それともスケルトン達を攻撃するか。逃げるというのなら、見逃すけど……(弓矢を構えて戦意を見せる姿に嬉し気に声を弾ませ。選択肢を突きつけながら、これ見よがしにスケルトンを一体足元から湧き出すように召喚して見せて。逃げるなら、兵力の補充をさせてもらうと示唆し)
アーヴァイン > 買い被り過ぎだ、俺はただの射手だよ(お褒めの言葉に苦笑いを浮かべつつ答える。引き締まった体付きに軽装、黒色の髪からは怜悧な茶色の瞳が彼女を見つめている)…(駆け引きの言葉、再びスケルトンを呼び出しながら問いかける言葉に察しがついた。これなら彼女を陥れられると。観念した様に困った笑い顔でふっと掌の糸と矢を消した)参ったな、そんなに物量で押されては疲れてしまう(逃げるのか降参か、そう思わせるような台詞と共に、潜入兵時代に身につけた仮初の表情で負けを装い…矢を掴んでいた手を下ろし…動いた)っ!(流れるような俊敏な動きで腰にかけていた手投げ弾を少女の足元へ投げ放つ。炸裂すれば薄い灰色の煙が辺り一帯を包むほどに広がり、紫色の鱗粉がばらまかれるシロモノだ。鱗粉は魔法や能力といったものを制御不能にし、魔力をコントロールできなくさせたりと、魔術師殺しなシロモノだ。勿論いま出ているスケルトンすらコントロールが効かなくなるだろう)
シェリル > いやいや、ただの射手にはここまでの力は無いと思うわよ。(このレベルの力の持ち主が一般的でぽこぽこいるのなら、こうも砦がふたつの勢力の間を行ったり来たりする事もないでしょうと、肩をすくめ)ん? お、おぉ……。これは、面白い物を持ってるのね。(負けを認めて、逃げに走る。そんな様子に、少しばかりの失意を感じたところに投げつけられた手投げ弾。広がる煙に、逃げるための煙幕かと思うも、単なる煙幕でなく混じる鱗粉のせいか力の流れが乱され、スケルトンの制御を失ったことにこういう事もできるのかと、感嘆の声をあげる。制御を失ったとはいえ、新しく指示できないだけで人間の兵士を攻撃し続ける事には変わらないだろう。この煙幕は魔法封じの系統ならば、続けて直接攻撃が来るのだろうとそのまま身構え)
アーヴァイン > そうか? 世の中、もっと凄い輩もいると思うが(肩をすくめるのを見やれば、うっすらと微笑む)君らみたいな魔族が多いものでね(魔法や能力を封じる煙幕は、相手だけでなく自分もその力を封じられる。彼女の予想通り、接近戦をせざるを得ない。今度はスローイングナイフを二本引き抜き、素早く投擲する。素早い身のこなしで横から回りこむように接近を図り、ナイフでの突きを狙うが、これは囮。二撃目に突き出すナイフは注射器状の装置がついており、刺されば彼女にとって激痛となる聖水銀が体内へ注入されるだろう)
シェリル > いるわよ。やりあった事もあるけど、そうあちこちで見かけるほど多くもないわね。(そこまでの力の持ち主は、やはり一般的というには少ない例外枠だと言葉を返し)やはり、そちらも魔法は使えないと……(飛来するナイフに、向こうだけが好きに魔法を使えるという最悪は無いと見て取りながら、半身になって躱し。続く二撃目に、無造作に腕を盾にして防ぎ)――ぐッ! あぁ、いいわね。工夫が効いている。あなた、名前は?(ただのナイフと油断したと、何か毒物か劇物が体内に流し込まれたと激痛に苦鳴をあげ。追撃を警戒して、バックステップで飛び退って名を問う。苦痛に耐えてか、手は傷口を押さえ、その声は硬いが。ちゃんと考えて、ダメージを与えに来ている事をどこか愉しんでいる雰囲気があり)
アーヴァイン > なるほど…その強者の参列に数えてもらえて光栄、なのかな(強いと思われれば、相手から油断が引き出しにくい。望んではいないところだが、褒められたのならと薄っすらと笑う。大方の予想、おそらく近接戦闘は苦手と見たが多少の心得が見える。さすが魔族というところか。注がれた聖水銀は血管をめぐり、溶岩でも流し込まれたかのように熱く、そして激痛を齎す。彼女の存在を内側から否定しているのだ)工夫しないと負けるからな(相手のほうが強いと健かに認めての事と答えれば、続く言葉に暫し間が空いて)…アーヴァイン・ルグゼンブルグ、君は?(名を問いかけながら聖水銀のナイフの切っ先を彼女へ向けた)特注の聖水が体内をめぐってる、成分が消えるまでその激痛は抜けない。君が降参するなら相応の待遇と解毒を行うが…どうする?(物静かな表情のまま、今度はこちらが交渉の言葉を切り出す)
シェリル > ただ強い者がその力を振るってるというのじゃなくて、勝つための工夫を凝らしてきているその精神性が、わたしは好きよ。(致命傷というには、まだ遠い。だけど、体の内側からの灼熱の痛みは、やはり集中を削ぐ。回復するからと、傷を負う事に無頓着な傾向は反省かと教訓にし)そうね……シェリスとでも。降参? 降参するほどには、まだ追い詰められてないわよ。でも、この傷と痛みに免じてこの場は負けとして退くことにするするわ。(一瞬の間をおいて、偽名でもって名を返し。切っ先を向けて、降伏を迫る相手にまだ底を見せてないと悦を孕んだ声でもって、するわけがないと切り捨て。その背の羽根を広げ宙に舞い上がる。この様子だと、残されたスケルトンだけでは今宵砦を落とすのは失敗しそうだと判断しながらも、なかなかに良さげな人材を見つけたと嬉し気で。勝ちへの執着を見せる事も無く、そのまま夜空を駆けて去っていく)
ご案内:「タナール砦」からシェリルさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からアーヴァインさんが去りました。