2015/10/19 のログ
ご案内:「タナール砦」にアブソリュートさんが現れました。
■アブソリュート > 「――砦内は制圧済みかしら。」
魔族達と共に人間に奪われたタナール砦の制圧に当たっていた。
人間の女兵士は捕え、男の兵士は殺害されて行くらしいが、中には男の兵士も捕縛している魔族もいるのだとか。
尤もアブソリュートにそのようなものは関係はない、所詮交流のない赤の他魔族の戯れでしかないのだ。
勝利できればアブソリュートの役目は終わる、その後の事など知ったことか。
先に問いに対して少し間を空け、魔族達の一部が報告に現れ、まだ司令部の制圧が終わっていないという。
「前衛の魔族連中はどこへ行ったの?」
その問いには首を左右に振られてしまった。
なるほど、もう勝利が確定したと思って持ち場を離れて戦利品を楽しもうという魂胆か。
呆れたように溜息を零すと、魔族達を手で制して道を開けさせる。
「何名かついてきて。司令部を奪還して戦闘を終わらせるわ。」
そう告げると一部の魔族は別の場所へと向かい、三名程の魔族が同行する事となり、司令室の方へと向かってゆく。
ご案内:「タナール砦」にフィンさんが現れました。
■フィン > 「今回はこちら(人間側)の負けのようだな」
今回のタナール砦を巡る攻防戦。
同族の魔族にではなく気まぐれに人間側に正体を隠したまま参戦する。
しかし奪い取ったという驕りと個々の腕の差にほぼ制圧されるという事態に
今頃各所では捕虜になった兵士がどうなったかなど解りきった事を頭に浮かべ。
「しかし…手練れはこないか」
司令部を制圧に来た魔族の兵を切り捨て騒がしい音の聞こえなくなった司令部を扉越しにと見る。
今頃は隠し通路でお偉いがたは逃げただろうと…
そして視線を戻せば再びに制圧に来たと思われる女を含む4人の魔族。
「ご苦労な事だな。悪いがここは今は渡さんよ」
切り捨てたばかりの死体から剣を抜けば現れた一団にと向けて。
■アブソリュート > 「――……あら。」
前方に見える影が複数。
しかしその多くは地に伏した魔族達。
どうやらまだ人間側に手練れが残っていたらしい――そう考えたのだが、数はどうやら一人の様子。
面倒な、等と思考するのはこの場所では召喚魔法を使ってもあまり意味がない。狭くて役に立たないからだ。
だとすれば通常このまま戦ってしまえばいいのだが、如何せん複数の魔族を切り捨てたらしい兵士を見れば警戒せざるを得ないか。
「其方こそご苦労な事。ご苦労ついでに死んで頂戴。」
交わす言葉など不要、言い終わる前に問答無用で魔力を集中させ、即座の氷の玉を出現させる。
距離は遠い、ならばアブソリュートの優位は堅いものとなる。
現れた氷の球体を何の動作もしないままに、剣を此方へと向けるという隙を見せた男へ解き放つ。
一直線に高速で男の頭部に目掛けて飛んで行くそれは鉄球同等の威力がある。人間であれば、避けねば致命傷、防いでも怯む事は免れまい。
また、その球体の動きに合わせて魔族達も己の武器や爪を出現させ、次々に襲い掛かって行く。
前衛向けではない彼らの動きは然程早いとは言えないが、無防備となった兵士を制圧する事に苦労する程ではない。
この時点でアブソリュートは優位に状況を進ませているつもりでいた。
■フィン > 「何、面倒には違いないが仕事だ。それに今回は悪くない獲物も来た。愉しませて貰えそうだな」
女の言葉に軽い口調で返し、魔力の揺れを感じ取ると同時に現れる氷の球。
狭い通路では避けるのは難しい…避けるのは。
ならばと死体の一つを蹴り上げ向かい来る氷の球に向け蹴り飛ばす。
少しでも勢いと軌道がそれればそれを掻い潜るように襲い来る魔族達に向け突き進む。
「方法はまずくはない。だが付き添いがお粗末だ」
今までに切り捨てた魔族達に比べれば全くと言って動きの悪い者達を首を跳ね、切り捨て、剣を振るった勢いを利用した蹴りで魔法を放った女に向け蹴り飛ばし叩き付ける。
そして更に間合いを詰め。
「狙いが解りすぎるな、女。それでは俺には当たらんよ」
魔族をぶつけ転倒したであろう女を剣の間合いにまで踏み越み剣を突き付けて
■アブソリュート > 「――口だけじゃないって訳。」
一人で魔族を既に葬っている男、その実力において油断するつもりはなかった。
しかし死体を利用して即座に防ぐというのは想定を超えていた。もう少し威力があれば貫通して男を撃ち抜く事も出来ただろうが、それは後の祭りというもの。
打ち上げられた魔族の死体は氷の球の威力に負けて一気に地面に叩き付けられるがそこに男の肉体はない。
そのまま踏込み、迎撃しようとした魔族達の正面へと現れていた。
怯みもしなければ、当然彼らの動きでは対応できるはずもない。本来は前衛の支援に回る程度の実力しかない彼らは、圧倒的な技量の前に容易く切り捨てられる。
不味いと思い、間合いを取る為に距離を取ろうとするが、それを追い打つようにして放たれた魔族の体が飛んでくる。
「――ぁぐっ!」
かなり距離が離れている為に威力こそなかったが、バランスを崩すには充分な威力である。
間合いを詰めてくる男の姿が見えれば、魔族における身体能力を利用して剣を突き付けられた場所から転がる様にして間一髪逃れ、地面に片膝を着いた状態で両腕に氷の剣を出現させた。
――尤も己の剣の腕など知れている為、正面から渡り合う事は適わないだろう。
「アイシクルアーマーッ!」
叫ぶと直後に、男の後方で何かが壁を打ち砕く爆音が響く。
彼の二メートル以上後方には巨大な氷の鎧象が通路を埋め尽くすように現れていた。
だがそれは動けない、戦う事など出来ない。何せその通路は狭いから、巨体を動かすには不向き。
目的は砦周辺に知らせる為の爆音を立てる事に他ならない。
「……砦中の魔族全てを相手に同じ事が言えるかしら。」
現在砦はほぼ魔族の制圧下にある。だのにこの爆音、さすがに惚けている魔族達も目を覚ます事だろう。
■フィン > 「戦争は嗜みだ。弱くてはそれも出来んだろう?」
取ったと思った一撃は紙一重で避けられ両手に剣を持ち膝をついたままで構える姿を見下ろし。
生きのいい獲物を見るように歪んだ笑みを浮かべる。
「召喚魔法など……何?やってくれるな」
こんな場所で召喚など無意味なと嗤おうとするが後ろ手の爆音。
一瞬視線を向ければ通路を埋め尽くす氷の鎧像の姿。
動けないものを呼んだと考えるは続いた言葉に女を睨み付け。
「考えたな。確かに全てを相手にすれば勝てんな。だが……」
本来なら浮かべれないような余裕のある笑みを浮かべ女へと歩みより
「勝利祝いに同族を使うものがいても気に留められまい。来た所で楽しみに戻る」
歪んだ笑みが解けるように人間の姿が歪み、魔族としての本来の姿を女の前に曝し、さらに間合いを詰めていく。
「その度胸は殺すに惜しい。使わせてもらうとするか」
殺すではなく性的に楽しむ獲物と見方を変え。
殺すではなくその意識を奪う為に剣を振るう
■アブソリュート > 「そうね、同感だわ。」
剣術においての技量はないが、身体能力が全く無いのであればそもそもこんな場所に立つことは出来ない。
ただ近接戦闘においては弱者の部類、正面から挑まれて勝利する事は難しい。
魔力の攻撃範囲であればまだ手はあるが、数メートルの距離をほんの僅かの間に詰められてしまった今、白兵戦か巨像に頼るしかない。
だが、巨像はこの場では壁か、音を立てる物体にしか成り得ない。戦力としてはまさに無意味である。
「こうなったら私じゃまともに太刀打ちできないもの。」
不服ではあるが、このまま黙って死ぬのは魔族にしても恥にしかならない。ならばせめてこの場の危険性を伝えなければ。
咄嗟の判断で手札の大半を使い切る事になったが、こうなっては致し方ない。
少なくとも砦の奪取は確実に行われる事だろう。
だから不意に彼の姿が変貌した事については、さすがにアブソリュートの頭も着いて行かなかった。
揺らぐ姿。形容し難い何か。はっきりとした姿が認知出来ないそれは、人間ではない事は確かだとわかる。
つまり魔族やその類という事になるのだが、つまり。
「あなた、裏切り者!?――くっ!!」
此処に来て驚愕に表情を歪ませた。頭部目掛けて放たれる剣を氷の剣を翳して受け止めようとする。
但し、その剣の構え方はやはり素人で、ぶつかると同時に身が横に飛ばされ、壁に叩き付けられる事になろうが。
「うぐ……。」
壁に身を叩き付けられた事に気付く間も無く、意識が途絶えることとなろうか。
■フィン > 「ならこんな役立たずではなく全うな兵士を連れてくる事だな。人間でもその程度の対策はしている」
女の言葉をどこか嘲笑うように返し正体を曝していく。
晒されていく姿見て理解が追いつかない姿を見るのは愉しいものだと表情が浮かばない顔で嗤い
「少し違うな。私は愉しければどちらの陣営にでも味方をする。その方がより愉しめるだろう?」
素人に受け止めれるはずのない一撃で壁にと叩き付け意識を失った女を見下ろせば、先ほど殺した魔族の姿へと見た目が変貌していき。
「さて…楽しませてもらう」
気を失った女の両腕を拘束し担ぐようにすれば塞がれていない通路を歩みだし。
途中ですれ違った同族に人間の最後の抵抗、担いでいる女についてはこれから楽しむと告げわかれる。
「この部屋でいいな」
女を連れ無事な一室。恐らく何かの倉庫のような部屋に入室内を見回し…床にと投げ転がしシャツを引き裂き体に手を這わせる
■アブソリュート > 「その戦力は今他のところでお楽しみ中というわけ。」
何も好き好んで選んできたわけではなく、現行で動ける戦力を揃えただけ。
何より――魔族が敵側に潜んでいるなど誰が想定しようものか。制圧だけならば前衛が囮となりアブソリュートが殲滅する手筈だったのだが。
「快楽主義にも程があるわよ……!!」
苦言を最後に身を投げ出す形になったアブソリュート。巨像は同時にその力を失い、砕け、崩れ落ちて消えた。
意識を失ったアブソリュートの体は容易く運ばれて行く事となるだろう。
駆け付けた魔族は同胞であると気付けば警戒を解いてしまい、向かってゆく者など現れず、男を無視して司令室の制圧に向かって行くのだった。
「………ぁ…。」
どこぞと知れぬ一室。床へと投げ転がされれば打ち付けられると同時に痛みが意識を引き戻して行く。
その際に衣服を引き裂かれると、その衣服は魔力により構成されていたのか、破かれると同時に魔力の粒子が一瞬飛び散って消えて行った。
■フィン > 「どちらも愚かしい事だ。その結果がこれか」
女の言葉に人間でも良くある事なだけに若干の呆れを見せ。
その眼には微かな同情が含まれて。
「なんとでも言うといい。私は私の楽しみのために生きているのだよ」
女の言葉に皮肉のように返せば司令部に一番乗りと向かう愚かな同胞を見送り。
「魔力で構成か。中々の使い手と言う訳か。益々楽しめるな」
引き裂けば消え去る衣服の断片
おもしろげに見れば残りの衣服も引き裂き粒子の塵へと変え女を生まれたままの姿をして。
胸へ下腿へと無遠慮に手を這わせ触れていき。
その手つきはまるで玩具でも扱うように乱暴に力強く刺激を加えている
■アブソリュート > 「――……は……ッ…う゛ッ」
引き裂かれた衣服、消えて行く魔力。
衣服とした魔力は別の形として存在している為に自らの魔力が失われるわけではないが、消滅すれば刺激となり視界が白く爆ぜる。
シャツが切り裂かれれば上体の素肌を晒す事になるが、そのままスカートやタイツにブーツまでも引き裂かれ消え失せると肌を撫でる風の感触から咄嗟に目を見開いた。
「――ぁ゛…っ、やめ……離しなさいっ、嫌…ッ!」
乱暴に胸に指を沈め、下腿を強く握られ、痛みに呻いた。
玩具のように扱う男の手は白い肌に容易く痕跡を残し、痣となる。
刺激というよりは暴力的な力強さに圧倒されながら、彼の手に弄ばれ続ける。
その日は同族たる彼により散々に弄ばれた挙句どうされたかは不明だが、後に隙を見て逃れる事となるだろう。
ご案内:「タナール砦」からアブソリュートさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からフィンさんが去りました。