2015/10/12 のログ
ご案内:「タナール砦」にアルバトロスさんが現れました。
■アルバトロス > おぉおおおおおおおッ!!
(タナール砦。未だ人間と魔族の激しい戦いが繰り広げられる砦から、雄叫びが響く。全身を黒い鎧で覆い隠した重剣士が剣を振るう。その瞬間、悲鳴と共に鮮血が辺りに飛び散る。だが、周りに散らかる死体は魔族だけではなく、人間の兵士も混じっていた。)
…どうした、来ないのか?先ほどまでの威勢は何処に行った。
(今、この瞬間は、その剣士が魔族の領地に居る。だが、迂闊に近づけば巻き込まれると人間側の兵士も避けていた。一歩、また一歩と足を進めて、魔族を斬り伏せようと剣を振り上げる)
■アルバトロス > …ふんッ!はぁッ!!
(恐怖に竦んだままで突撃してきた魔族数体の攻撃を盾で押し退けて、逆に剣で串刺しにする。断末魔の叫びを聞くと兜の中の顔が歪に歪む。それを、棒についた水滴を払うように、剣を振って死体を振り飛ばした。人間側の兵士と言えば、敵勢力が削がれているというのに喜んではいなかった)
邪魔だ、どけ。
(少し離れた横で魔族と闘っていた兵士を見るや否や、巻き込む可能性があったのにも関わらず、大きく踏み込んで剣を振り下ろす。)
■アルバトロス > (振り下ろした剣は魔族を両断し、鮮血を飛び散らせる。だが、直ぐに間近に居た兵士から悲鳴が上がる。斬撃に巻き込まれ、腕を斬り落とされてしまったらしい。兵士が泣き叫びながら、抗議してくるが)
「どけ、と言ったはずだが。」
(もう一度、殺すつもりで剣を振り下ろす。剣は幸運にも、兵士の鼻先を僅かに切り裂くだけに終わった。兵士はそのまま、砦の中へと駆けこんでいく。それに目も暮れず、視線は魔族へと向ける。)
「それで、次はどいつだ。」
(勢力としては大分削られた魔族。此処は撤退だと、一斉に引き返していった。詰まらないと言いたげに剣を納めようとして、砦の方を見た。兵士たちに動揺が走り、弓矢を構えた兵士が此方へと狙いを定める)
ご案内:「タナール砦」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (本日の砦での戦いを、鳥が飛ぶ程の上空で大して興味もなさそうに傍観している魔族の女。フードを目深に被り、眼下で繰り広げられる戦況を眺めていれば、1人で魔族も人間をも関係なくなぎ倒してゆく男の姿に目が止まる。結局、その男により、戦況が決まったらしい。魔族の軍が引いてゆくのを視界に収めれば、天を仰ぎ、呆れたような溜息を漏らす)
……情けないわねぇ………あら?
(視線を例の男へと戻せば、その強さに怖れたのか、パニックになったらしい人間の兵士が弓をつがえたのが、女の目に入る。女は片手を己の口元へと寄せれば、ふっと一息吹きかけて。そのまま、兵士の方へと指先を、くぃっと向ければ、一陣の風が吹き、氷雪が兵士へと吹き付けられる。たちまち、手にした弓矢は凍り、使い物にならない筈で)
■アルバトロス > 「そんな震えた手で俺を殺すつもりか?怒りを通り越して呆れるな。…だが、暇潰しにはなる」
(納めようとした剣を握りしめ、砦へと歩を進める。既に、砦の門は硬く閉じられており、断固として中へ入れるつもりは無いという意志を感じさせる。だが、そんなものは無意味だと言いたげに剣を振る。砦の上からは矢が何本も降り注いでくるが、鎧の隙間を縫うことは出来ず、歩を止めるきっかけにもならない。だが、その後の出来ごとは歩を止めるには十分だった)
「………助けた、とでも言いたいか?」
(凍りついた弓矢を持った兵士は中心に混乱が広がり、とうとう完全に砦に引き籠ってしまった。しかし、そんな事はどうでも良いと振り返る。視界には死体以外に目立つ物は無い。ならば、と視界を上へとずらしていき、空に浮かぶフードを被った女を見つけた。)
「何者か…は、如何でも良い。特別な用が無いなら降りて来て、戦え。」
(真っ直ぐに剣を突きつけて、女を見据える)