2023/07/14 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアストラさんが現れました。
■アストラ > 「ん~……」
天球儀のような形状をした魔導具を浮かせながら明かり代わりに発光させて、アストラは三叉路に分かれる通路の先を見る。
依頼を請けたわけではないけれど、無名遺跡でとれる素材や発見できる魔導機械などは高く売れる。
ようは熟練度(レベル)上げと素材採集にやってきたというわけだ。
単身で遺跡に入れる程度には実力も運も備わっているので、ここまでさくさくとやってこれたが──。
「さっきから同じ通路ばっかりねぇ……迷ってしまいそうだわ」
魔力痕で壁に矢印を描いてはいるけれど、同じような景色ばかりぐるぐると。
これは不慣れな子は迷子になるわねえと頬に手を当てる。
右か左か真ん中か。なるべく後悔したくない路を選びたいところだけれど、と少し悩んで。
近くに落ちていた何かの棒らしきものを拾う。
「こういう時は運任せよね」
えいっと棒を軽く回して、自然と倒れるのを待つ。
カランと音を立てて倒れた先は────、中央の通路。
行先が決まったところで、アストラは歩を進めるのを再開した。
ご案内:「無名遺跡」にゴーズさんが現れました。
■ゴーズ > 突然、地響きのような音が急激に近づいてきたかと思えば、アストラの目の前で通路の壁がブチ破られる。
ぽっかりと生じた大きな穴から出てきたのは、見上げるほどの筋骨隆々とした巨躯である、牛頭の獣人だった。
牛頭は血走った目をギョロりと女の方に向けて。
「オンナぁ…! ニンゲンのメスのニオイだァァァ…!」
獣人が極度の発情状態であることは、茶褐色の毛むくじゃらな股間から屹立した、あまりにも巨大な性器から放たられる濃密な雄臭で否応なく分かるはず。
通路の幅を埋めるほどの巨躯を女の方に向けると、狭い通路は一杯であり、脇をすり抜けて逃げるという選択肢は絶望的だろう。
ちょっとした地響きのような音を立てながら、獲物と認識した人間の女ににじり寄っていく。
「ブフフ…。ニげるなよ、オンナぁ…」
■アストラ > 「何……? ────っ!!」
中央の通路を歩いて暫くもしないうちに、遠くから響く音と、派手な音を立てて目の前の壁がぶち破られた。
何が起きたのかと身構えるとともに、姿を見せた巨躯。3メートルにも届きそうな筋骨隆々とした、牛頭の獣人。
股間のブツをいきり立たせている様子から見るに、アストラは全て察した。
これは逃げられそうにないかもしれない、と。
「ええと、あの、言葉は通じるかしら……? わかった、逃げないわ、逃げないから、落ち着いてちょうだい?」
さすがに色欲魔の権化とも言える絶倫性欲の持ち主でもあるアストラとて、興奮状態のこの凶器にいきなり貫かれたら死ぬかもしれない。
なのでまずは、簡単に会話を試みる。人語を解しているようであれば、なだめるように優しい声で獣人である彼に語り掛ける。
普通の女子供なら悲鳴を上げ恐怖で逃げ惑うところであるが、アストラはたとえ相手が魔物と呼ばれるものであっても"雄"であるなら、性交したって構わない精神の持ち主である。
なんなら濃密な雄の臭気を放つ性器に、すでに体が雌としての反応もし始めている。
「ここじゃ、あなた、狭いでしょう?
あなたの巣はある? 持ち帰っても構わないわ。そこで誰にも邪魔されずにするほうが、いいのではない?」
通じるかどうかは五分、攻撃はしない、と両手を上げている。
■ゴーズ > 脱兎のように背を向けて一目散に逃げ出すか、必死の抵抗で立ち向かってくるのが大抵のメスの反応だ。
だが今日の獲物は様子が違った。
怯えた様子は見えず、しかしこちらに殺意も向けられていない。
予想の範疇を大きく超えた提案に、あと2歩までの距離に迫っていた獣人の足が止まる。
「ニげない…連れ帰れ…ダト…!?」
迷っている間にも、目の前のメスのムチムチッ♡とした体から感じる色香で発情が止まらない。
人間の数倍な濃密で粘着質の先走りが、膨れ上がった亀頭から次々と溢れて床に染みを広げていく。
突拍子もない提案には、なにか裏があるのか。
獣人は深く考えるのを止めて、女の提案に乗ることにした。
「ワかった。オンナ、家にカエれると思うなよ」
ニタリと獰猛な笑いを浮かべて頷くと、女へ手を伸ばして、細い腰を片手で掴んで持ち上げた。
簡単に捲れそうなローブの布地の奥、股間へ口を突っ込むと、分厚く長い舌で淫唇をべちゃべちゃ音を立てて舐め回しながら、ブチ開けた穴へ姿を消していった。
■アストラ > 「そう、連れ帰って、好きなだけ。ね? いい子ね」
目前まで迫った巨体に思わず体が引きそうになったけれど、その足が止まって考え込む様子に言葉が通じて安堵する。
その体格のせいか、股間から聳える規格外の性器から溢れる先走りは人間の精液に匹敵するような濃密な匂いがする。
ドキドキと胸が高鳴ってしまうのはアストラの被虐性からで、頬を紅潮させてうっとりとした金の目で上目遣いに獣人の雄を見上げた。
「きゃっ、あぁんっ♡」
帰れると思うなという宣言にも抵抗せず、素直に腰を掴んで持ち上げられる。
鼻が良ければ、すでに濡れ始めている雌の匂いにも気づくかもしれない。
股間に口を突っ込めばなおさら、下着もつけていないそこからぐちゅぐちゅと濡れた蜜液の音がして舐めまわす舌に垂らしていく。
そうして彼の巣につくまで、嬌声を響かせることになっただろうか。
■アストラ > 【移動】
ご案内:「無名遺跡」からアストラさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からゴーズさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
■ドラゴン・ジーン > 昼夜の関係も無い、閉ざされた無名遺跡の底にてそれは潜んでいる。朗々と照らし付けて来るのは何者かが敷設した魔力照明の灯火だ。延々とひた続く回廊の彼処において悍ましい怪物達が跋扈しているのをその気配から感じとる事が出来るだろう。焼き締めた魔法煉瓦が壁や床、それに天井までをも埋め尽くし、そこに補強として建てられた梁には入り込んだ蜘蛛のかけた白い巣がカーテンのように下がっている。
その廊下に面した一室の中にそれは潜んでいた。何の変哲もないベッドが幾つかに食料や水の入った棚。椅子やテーブルが設けられ、良くみれば竈らしきものまで備わっている小部屋だ。入口にたてられた木製の門戸に刻み付けられた魔法陣はまだ活性化しており、白々と放たれる発光は即ち邪な者達を寄せ付けない結界の一種だ。この遺跡に元々在ったものではなく、遺跡を攻略する冒険者が一時的なセーフルームを拵える為にかけた魔術の賜物となる。
「………」
今も入口周囲から壁や床にまでぎちぎちに走った魔法文字の放つ力によって、その御蔭で此処には怪物達も容易には立ち入れないという訳だ。しかしながらにおいて封鎖されているのは入口の門戸だけであって、それ以外の場所からならば容易に此処に忍び込む事も可能であった。
即ちにおいては敷き詰められた煉瓦のモルタルの欠けた僅かな隙間を経由してスライムのような不定形ならば此処に入り込める。
元々は竜の形を形成しているその怪物は今は黒いコールタールのような形状として、今は眠る者の居ないベッド下の物陰に平らに伏せるようにして潜伏している。
休眠状態ではないその証に、時折に頭部から伸びている触角が炯々と光を湛え、うねるようにして周囲の暗がりを照らし出す
ご案内:「無名遺跡」からドラゴン・ジーンさんが去りました。