2023/06/24 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシアンさんが現れました。
■シアン >
迷宮。石造りの床に壁に天井にが真っ直ぐに右に左に入り組んで、曲がり角からひょっこり部屋からひょっこり魔物が顔を出しては襲い掛かってくるまさにダンジョン。壁面に等間隔に並べられた何を燃料にしているのだか不明ながらも燃え尽きる事のない松明のお陰で光源にこそ困らぬが……
一度入れば丁寧にマッピングしていかないと、
出られない。
出られなければ、
「こうなるわな」
魔物にやられたか、罠にでも掛かったか、餓死でもしたか、
壁に凭れるように崩れている白骨化した誰がしかを見てぽつり。
「クク……」
それに対して不敵な笑み。
ではなく。
ぶっちゃけ笑うしかない状況。
「ククク……」
新人冒険者の経験値稼ぎ。遺跡入口付近の探索に付き合えとの指名依頼だった。
新人にしては見所のある連中だった、
入口付近にいる程度の魔物相手にはほぼ無双状態だ、
少しばかり天狗になるのは正味自分も経験あるので……
見過ごしていたのが悪かったのだが猪突猛進気味に突き進んでいって転送トラップに引っかかり、巻き込まれたのだ、笑うしかない。
■シアン >
彼等とも散り散りになってしまった。
彼等と少々の距離があったからか、
一人一人を個別に飛ばすのか、
定かでないが其処らを吟味している暇はないし探している余裕もない。
「さて」
飯は、魔物が出てくるだろうからそれ狩って肉捌いて食って……
水は、魔物が出てくるだろうからそれ狩って血ぃ絞って飲んで……
やりたくないのだが四の五の言ってられない。
日帰りの予定だったからろくに持ってきていないのだ。
「ひとまず、歩くか」
腰の留め具から長尺の鉄杖を引っこ抜き左肩に担ぐ。
壁際の松明を一本拝借して右手に。
■シアン >
出られますよーに。
溜息と一緒にぽつりと零しながら、当て所なく、歩き始めた。
ご案内:「無名遺跡」からシアンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にグライドさんが現れました。
■グライド > (冒険者の若者達が、遺跡から帰って来ないと言う話を
冒険者ギルドの受付辺りで耳にしたのが4日前の事
其の際は、対応すると手を上げた者達が何名か居た為
己が足を運ぶ必要も無いだろうと、見送るまでで終えたのだが
今日になって、無事に遭難者達が救助され――そして逆に
3日前に救助に向かった者の内一人が、戻って来ないと言う事態になった。)
「――――……まぁ、数日で餓え死ぬ事はねぇだろうが…。」
(――生き延びる位の経験は在るだろう。
だが、万一何か別の問題が発生して居た場合は別だ
例え何度も冒険者が出入りしている遺跡だとしても
ある日突然、中の状況が変わるなんて事はざらにある
先んじて遺跡に踏み込んでから、もう半日ほど経過しただろうか
今回に限っては、探索に出向いたのは己独り、残りは地上で
万一入れ違いに、件の冒険者が戻って来た場合に備えての合流待ちだ
2日経っても見つからなければ、地上に戻ると言う決め事で潜って居るが
――必ず見つけ出すと言う確約は、出来ないのがこう言う仕事だ)。
■グライド > (狭い通路を進んで行く
余り道幅に余裕が無いと経験で知って居た故
普段であれば装備している全身鎧を、今回は着用して居ないのが功を奏した
無論、其の分防御力其の物は落ちて居るだろうが、通路に詰まるよりは良い
唯一、盾だけは如何にかして通す必要が在ったが、まぁ、其処は致し方ない
瓦礫を退けて、もし退却の際、足元が邪魔にならぬようにしながら
通路の奥へと進めば、ほんの少し拓けた部屋に辿り着く
小さな水場と、焚き火の跡。 恐らく誰かが此処で、野営した痕跡
其れが今回の探し人かは分からないが、休憩には良いだろう
やれやれ、と水場に近づけば、念の為、様子を確認してから盾を置き、水を掌に掬った。)
「―――……しかし、何処まで探しに行ったんだかな…。」
(――何なら、入れ違いで地上に戻って居ました、と言うのが一番だ
己は徒労に終わるが、少なくとも誰かが危険に晒されるよりはマシだろう
掬った水で喉を潤し、再び盾を携えれば、焚き火跡の傍へと腰を下ろし
腰に下げていた革袋の中、取り出した干し肉へと齧りつく
本当なら、火を焚いて焙った方が美味いのだろうが
あくまで一休み、此処で火を焚いても、直ぐに消す羽目になるから無駄だ
齧っている間、盾の先端で床を軽く、こんこんと叩くのは
その音が、遺跡の中の誰かに伝わる可能性が在るから、だ)。
■グライド > (無駄足になった方が良い依頼、と言うのは存在する
今回も基本的には其の類だ、地上に無事帰還出来て居れば
後の事は皆、笑い話に出来ると言う物だ
――時間が経ち、またゆっくりと立ち上がる
もう少し先に行った後は、如何巡るかを考えよう
冒険者の足取りや考え方を追いながら、まだ、もう少しだけ捜索は続く――)
ご案内:「無名遺跡」からグライドさんが去りました。