2022/08/14 のログ
ご案内:「無名遺跡―地下大庭園」にユリカゴイモリさんが現れました。
ユリカゴイモリ > その部屋はある種の悪意によって作られていた。

その広大な部屋に足を踏み入れるまで、歩いてきた回廊には湿気さえ感じることなく、
しかしそこには池泉、庭園の中に創られる広大な池が維持されていた。
地下水を引いているのか、それとも魔術で水を生み出し循環させているのか、
清らかな水が流れている。

地下にも関わらず、光源らしき光が差し込んでいて植生の生育を促していた。

水辺、水中に生息する魔物が多数生息……、つまりは冒険者にとって戦闘上不利な、そして魔物に有利な環境が構築されていた。

そこに生い茂る木々に潜む、魔物の群れが目を光らせる。

ユリカゴイモリ。

人型のメスに卵を托卵する、交尾の練習にメスを犯す悪夢のような生態を持つ魔物達は今日も獲物を待ち構える。

ご案内:「無名遺跡―地下大庭園」にルナリアさんが現れました。
ルナリア > 遺跡の地下にある大庭園。
本来なら、冒険者しか訪れないような場所に転移の門が現れる。

「…っ…!」

その門の扉が開かれると、少女が一人放り込まれるだろう。
少女を放り込んだ後、門は慌てるように閉じられて、そして記録用の飛行水晶が何個も飛び回ってその場の状態を記録しはじめる。

ご案内:「無名遺跡―地下大庭園」からルナリアさんが去りました。
ユリカゴイモリ > 魔物にも本能的に危険を感知する本能はある。
あるいは同じ獲物に狙いを定めた際、想定外の脅威と遭遇した際。

相対する者の獲物を含めて脅威を感じ取る言外の警鐘。

だが、大庭園に現れた”メスのにおい”にはそれが一切感じられなかった。

それ故に、メスと交尾することさえ叶わないオス達が、他の魔物に獲物を取られまいと、即座に動き始める。

オスの群れが大挙して周囲から押し寄せ、貴女の足首に噛みつき、引き倒していく―

ご案内:「無名遺跡―地下大庭園」からユリカゴイモリさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にレイリエさんが現れました。
レイリエ > 「―――きゃ、っ………ぁ………!」

遺跡の地下へと伸びる暗闇の回廊の中で、小さく零れた女の悲鳴が木霊する。
素材集めの探索の最中、一歩踏み出した先の足元でガコン、と音を立てて沈み込んだ床に、
まずい―――と意識の片隅が警鐘を鳴らした瞬間にはしかし時既に遅く。
弾みで床へと取り落としてしまったランタンの明かりの下、
天井から降りた無数のロープに華奢な肢体を絡め取られ、宙吊りにされたエルフの女の姿が其処にあった。

「………っん………く、ぅ………。」

如何にかして束縛を振り解こうと藻掻けども、全身を縛り上げるロープが緩む気配は無く、
ギシギシと軋む音色を奏でながら、吊るされた女の身体が振り子の様に僅かに揺れるばかり。
ロープを切って脱出しようにも、後ろ手に縛られた両手は腰に差したナイフまであと少しの処で届かずに居た。

ご案内:「無名遺跡」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (いつものように遺跡へと、特有の珍しい魔物がいないかと捜索をしに訪問してきていて、ローパーと大狼、そして大蝙蝠を御伴に探索をしていた)

「なかなか珍しい魔物いないもんだな……ん? 何か、今物音がしたような……お前たちの方が分かるだろう?
した方に向かってくれ、もしかしたら珍しい魔物がいるかも知れないしな」

(そう言って音には敏感な狼と蝙蝠に物音のした方へと向かわせて、狼の背に乗って移動をしていれば、天井から伸びたロープに絡め取られて宙づりになっているエルフを見つけ、まさかそんな状態の者を見つけるとは思わなかったので少し目を丸くする)

「……遺跡の罠に掛かったってところか?
おーい、あんた、大丈夫……じゃないかも知れないが、無事か?
お礼をしてくれるんだったら助けてやってもいいぞー!」

(遺跡には色々な罠が仕掛けられているため、恐らくその内の一つに掛かったのだろうと考えて。
取り敢えず、助けようかと交渉するために大きな声で話しかける)

レイリエ > どれ位の間そうして居た頃か。微かに聞こえて来た物音に、女の長い耳がピクリと揺れる。
徐々に大きく―――此方へと近付いて来る気配に、気付かれる前に如何にか抜け出そうと試みるも、
変わらずロープの軋む音を響かせるばかりで脱出は叶わず、新たな来訪者に捕らわれの姿を晒す事となって。

「―――怪我が無いか、という意味でしたら、如何にか無事ですが………。
 その………助けていただけるのは有難いのですが………御礼、というのは………?」

投げ掛けられた新たな来訪者―――眼前に佇む男性の言葉に、彼の方を見据えながら静かに投げ掛ける。
無論、女とて無条件で助けてもらえるなどと都合の良い事は露程も思っていなかったけれども、
男性の回答次第では、もう暫く自力での脱出を試みなければいけない―――そんな考えを胸中で巡らせながら。

スミデー > 「その状態で怪我がないんだったら重畳ってもんだな。
それにしても、変なところに引っ掛かって骨をやったりしなくて良かったな?
下手したら首に絡み付いて即死だったろうに。
まぁ、お礼については助けてから話せばいいだろ?
まずは下ろしてやるよ……魔物が近づくけど俺の召喚してる魔物だから暴れないでくれよ?」

(怪我をしていない、という言葉にそれなら良かったと頷いて。
お礼について尋ねられれば先に下ろすほうが先決だろうと、ついてきていたローパーを天井に向かわせていく)

「そいつがあんたの身体を保持するから、身体を任せてくれよ?
そのロープを蝙蝠に噛み千切らせるから、大人しくしててな?」

(無数の触手をうじゅるうじゅると蠢かして、ローパーはエルフへと近づいていき、触手を伸ばして器用に身体へ巻きつけて落ちないようにと保持をしていこうとする。
その際に、触手から催淫効果のある粘液を沁みださせてはエルフの肌に塗り込もうとし、保持したのを確認して大蝙蝠がロープを噛んで、ちぎり始めていく)

レイリエ > 「それは、そうかも知れませんけれど………。
 ッ………待ってください、まだ御礼をすると決めた訳では………。」

恐らく罠そのものは殺傷を目的としたものでは無く、単純に侵入者を捕らえる為のもの。
それでも、彼の言う通り不幸が重なり命を落としてしまう事も無くは無いだろう。
それを考えると、ひとまずは大きな怪我が無かった事を素直に安堵するけれども。

「―――っ、や………何ですか、此れ………。
 ちょっと、待っ………きゃっ………。」

女の制止を聞き留めず、男性の指示によって彼の周囲の魔物達が動き始めると。
細い肢体へと伸ばされ絡み付いてゆく無数の触手に、嫌悪の言葉こそ紡ぐ事は無かったけれど、
粘液を塗り付けながら蠢くその感触に眉を顰めていると、頭上の蝙蝠によって天井のロープが少しずつ噛み千切られてゆく。
縛られた侭受け身を取る事も叶わずに浮遊感を覚える身体に小さな悲鳴を漏らしながらも、
その身体はすぐさま全身に絡み付いた無数の触手によって支えられる形となって―――

スミデー > <<部屋移動>>
ご案内:「無名遺跡」からスミデーさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からレイリエさんが去りました。