2022/06/26 のログ
ご案内:「無名遺跡」に虹石の獣さんが現れました。
虹石の獣 > (くるぅぅ、と高い鳴き声が響いた
崩れかかった遺跡の中、歩む獣の足元には、足跡の様に魔力の残滓が光を生む
時間が経てば消えて仕舞うであろう其の跡は、されど、痕跡としては有用な物
獲物を探す、異なる魔物が今もまた、其の残滓を辿って物陰から隙を窺い
一気呵成に、飛び掛かって行った所で。)

「――――――クルゥゥゥ?」

(機嫌良く揺れていた尻尾が、鞭のようにしなり、魔物を――コボルトを、弾き飛ばした
ぽーん、と軽くすっ飛んで行く其の様子を、不思議そうに振り返り、見送った後で
再び、遺跡の通路を、のんびりと歩み出すのだ。

――そう言った弱小な魔物では相手にはなるまい
とは言え、遺跡に訪れるのは、そう言った者ばかりではあるまい
悪意を持って、獣を討伐に来る人間も、或いは一獲千金を求めて狩猟に来る者も居るだろう
いつ、そう言った者と出くわすか分らないと言う事をきっと
この若い個体は、まだまだ、良く判って居ないのだろう)。

ご案内:「無名遺跡」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「......?」

 崩れかかった遺跡に木霊した甲高い鳴き声に首を傾げながら、遺跡の奥へと脚を進めていくのは、成人する一歩前のような容姿の少女。
 169センチの体格に申し訳程度に膨らんだ胸を持った。群青色のロングコートを羽織り、黒のコンバットスーツを着た姿は、冒険者のようだが、首筋から浮かんだ銀色の鋭い鱗と、額の右側から伸びた3本の湾曲した漆黒の角を見れば、人間の容姿からは多少かけ離れていた。

虹石の獣 > (獲物を探して居る訳では無い
遺跡を巡って居る理由は、遺跡内に滞留し易い魔素を集める為だ
魔力の流れが見える者であれば、獣が其の異動に合わせて魔力を集め
自らの身体に、糧の様に吸収して居るのが理解出来る筈だ

いっそそれは、回遊魚の性質にも近しいかも知れぬ
とは言え獣にとっては、純粋な散歩も兼ねたもの、であろうが。)

「―――――――クゥルゥゥ…。」

(先刻弾き飛ばされたコボルトを見たからか、獣に手を出す下級の魔物は居なくなった
姿を消した訳では無く、あくまで出てこなくなった、と言うのが正しかろう
遺跡の深層、当然ながら滞留する魔力も濃く、獣にとっては居心地の良い場所
また、鳴き声を通路へと響かせれば、次第にその音が、探索者の元へも届くだろう
近付いて居る。 音の方向は、通路の先。 其の儘進めば互いに――正面より、遭遇する筈だ)。

ソラム > 「......近い」

 3本の角の間からパチパチ...と赤い稲妻が煌めくのを見た少女はより一層警戒を強める。だが、そのまま歩き続ければやがて正面からばったり鉢合わせることになるということを気づいていなかった。

 少女の右手はロングコートの内側へと入り、右腰にある艶消された漆黒のホルスターから純白のハンドガンを引っ張り出し、いつでも牽制できるよう準備をしてから再び通路の奥へと足を進め始める。

虹石の獣 > (喉を鳴らす、鳴き声に満たない音が、次第に伝う
静けさが包む通路、注意して居なければ足音すら容易に響きそうな中で
暗闇の中、何かが動き、近付く気配が。 探索者には伝わる筈だ。
ぽつ、ぽつ、歩みに合わせて足跡が仄かに光り、幻想的な印象すら与え
そうして――視認できるであろう距離、獣の視線の先に
何者かが、待ち構えている様相を認めたなら。)

「―――――クルルゥゥ?」

(――アレは、何だ、と。
獣は最初、そう思ったのであろう。
銃を向けられても、首を傾げるだけで、襲い掛かる様な事はせず
のそり、のそりと、気にする事も無く女の元へ、距離を詰めて行く
女が仕掛ける事が有れば、話は変わるであろう
されど、警戒心よりも好奇心の勝った獣は寧ろ――女に興味を持った様に
その首をもたげ、女の匂いでも嗅ぎに行くよう、頭を寄せようとするだろうか)

ソラム > 「獣?いや、相当大きいな...」

 蠢く気配の主が現れると、少女は獣(?)へと向けていたハンドガンの銃口をおろし、元のホルスターへと収める。人でないのなら、まず少女は敵対することをしない。なぜなら、少女からすれば生き物は好奇心をそそるものだ。それも、初めて見る生物なら尚更だ。

「何だお前...。私に興味があるのか?」

 自身の身体ギリギリまで顔を寄せてきた獣を見ながら、少女はそういう。その声色は威嚇するでもなく、むしろ穏やかな声色であろう。
 少女はコートの内ポケットから黒いファイルを取り出そうとしたが、今はまだやめておくべきと判断し、興味津々に己の匂いを嗅ごうとする獣を間近から観察する。

虹石の獣 > (女が警戒を解けば、獣はより女の元に身を寄せる
鼻先で、其の胸元辺りを嗅ぎながら、辺りに居る魔物とは明確に違う
これまでに己へと襲い掛かって来た者達とも違う、其の気配を覚える様に

――其の獣の、姿や形は、王都の方にも僅かながら報告が上がって居る
とは言え、其の生態や種が解明された訳では無く、あくまで未解明の獣として、だ
そして、もし探索者たる女が、其の情報に覚えがあるならば
記されて居た文面に比べれば、少々小さい個体だと感じられるやも知れぬ。)

「――――……クルゥ。」

(喉を鳴らすような鳴き方で、まるで、女の言葉を肯定する様にも。
其れまで、匂いを嗅ぐだけに留まって居た其の鼻先が、暫し様子を窺った後
顔を上げ、其の顔を、女の顔へと真っ直ぐ向けて――

舌を伸ばす、叶うならば女の、其の頬や首筋辺りに向けて
人懐こい獣がじゃれつく様に、舐めようとし始める、か
しゅるり、長い尻尾が、女の足元へと巻き付き始める
其れも今は、どちらかと言えば拘束と言うよりは、触れ合いの様に)。

ソラム > 「ふふ、擽ったいぞ...」

 頬や首筋を舌で舐め始める獣の顔を優しく掻くように撫でながらそういう。よくよく見れば、この獣は昔洞窟に持ち込んだ資料の中に記載されていた獣の特徴と一致するということを少女は思い出す。
 だが、この獣は明らかに小さい。最近生まれた若い個体なのだろうか。

「お前...最近生まれたのか?」

 足元へ巻き付いた獣の尻尾へ空いている左手を添えながら少女は獣へ問いかける。答えることは無いだろうと少女は思っているようだ。

虹石の獣 > (女の掌が頬を撫でれば、また喉を鳴らす様に鳴く
クルクルと、独特の鳴き方も王都側に伝わる報告に記載されて居たろうか
人懐こい性質が、果たしてこの獣全体に言える事なのか
其れとも若いこの獣が、特別そうだからなのかまでは、判断出来ないだろうが

――だが、もし女の想像が事実だとしたなら。
少なくともこの獣は、この地で順調に繁殖して居ると、そう推測も立つ筈だ。)

「――――――……クルゥ。」

(また、女から向けられた問いへ反応する様に鳴いた。
偶然か、其れとも。 何れにしても、女が獣へと友好的であるなら
獣もまた、じゃれつく様にして遊んで居るだろう
触れられた尻尾は、しゅるしゅると柔らかな触れ心地の体毛を感じさせ
其の上で、尻尾の先端が今度は、女の腰元へ、ベルトの様に絡みつく
身体ごと擦り寄る様に、自らの体毛を女へと触れさせれば
ほんの僅か、通路の壁際へと、押しやる事に為ろうか

或いは其の瞬間に、女の瞳は、捉えるやも知れぬ
動いた獣の、其の下肢に。 桃色の、棒状の隆起が存在して居る事に)。

ソラム > 「お前...ここではダメだぞ...?ここで交尾を行えば、人間たちにバレてしまうからな」

 獣の下肢から隆起した桃色の棒状を自身の瞳で捉えた少女は、擦り寄せてくる獣の身体を撫でながら、諭すように、教えるようにそういう。
 このような人が立ち入りそうな場所、ましてや頻繁に人が来るであろう遺跡で交尾をしてしまえば、今後その痕跡を見られる可能性はゼロではない。
 故に少女は獣へそういう。この個体は若い。だからこそ、人間の恐ろしさを知らいのだろう、と少女は思っていた。

虹石の獣 > (僅か、不思議そうに首を傾げて女の顔を見る
何が問題なのだろうと、其の理由がまだ理解出来て居ないかに、また頭を女の首元へと擦り寄らせる
――報告書には、こうも記載されていたろう。 時に女が襲われる事も在る、と。
女を目の前にして、獣が其の陰茎を隆起させて居るのは、正しき其の本能、反応か
また、壁際へと女を押しやれば、尻尾がしゅるりと、女の体躯を軽く引き寄せる
まるで己が体躯へと、しがみ付かせる様に。)

「――――……クルルゥ…!」

(――大丈夫、と。 告げた様に感じ取れたかも知れぬ。
人間と言う存在を、脅威と感じた事が無いとでも言うかに。
そうして――ずるり、女の足元に、陰茎を緩やかに擦り付けて行く
交尾を強請る様に。 それと同時に、今までと同じ、甘える様に。
まだ若い雄にとって、交尾そのものが、愛情表現の延長線上に存在して居るのだろう)。

ソラム > 「これは...ふぅ、やるしか無いのか」

 首元へと擦り寄らせる獣の頭を優しく撫でながらそう言うと、擦り付けてくる陰茎を見つめる。
 彼からすれば、少女も交尾相手の範疇に入るのだろうか。そう思ったのも束の間、ファイルへ記載するのは後回しにする。
 今は、彼との交尾に集中するべき。そう思いつつ、擦り付けてくる獣の陰茎に右手を這わせ、優しく包み込むように掴んで。

虹石の獣 > (もしこれが、普通の市井の娘であったなら
獣からの求愛や発情と言った行動の対象にされて、怯え、嫌悪する者が大半で在ろう
其れが懐いたり、じゃれついたりと言った行動の延長だと思う筈も無い
なら、決して拒むでも無く言い聞かせる様に言葉を伝え
そうして最後には、仕方ないとばかりに許容する、この女の存在を
当然ながら、気に入らぬ筈も無いのだ。

陰茎へと女が触れるなら、其の桃色が、獣にしては酷く清浄で在ると知れるだろう
この獣が綺麗好きであるのか、汚れる様な生活をして居ないのか
何れにしても、触れる事を拒みはしない。 包み込まれれば、判り易く腰を震わせ
交尾めいて緩々と腰を振ろうとする様子が見て取れる筈だ。)

「―――――クル…クルルゥ…。」

(――陰茎が、膨れ上がり行く。
獣らしき、人の其れとは異なる形状。 そして人以上に長大な、其れ。
若く小さな個体ながら、確りと、雄としては成熟して居る事を感じさせるか)。