2021/11/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にマグゴブリンさんが現れました。
マグゴブリン > 遥か古代、現代以上に栄えた魔導文明が築き上げた古代遺跡。
到達点に等しき最盛を極めた人類は迷宮の如き遺跡や魔導機械をも作り上げるに至った。
されども、盛者必衰の理は世の常であり、最盛は即ち衰退に繋がる。
その文明もとうの昔に滅びて、今となっては遺跡の名前を覚える者も居ない。
そんな無名遺跡の一つを、人々の代わりに利用している一団があった。

「――――……」

短身矮躯にて、尖った耳と長い鼻を持つ醜貌の小鬼、即ちゴブリンである。
人類が利用する事を止めて放棄された遺跡は、彼等にとっては恰好の巣穴となる。
遺跡の中で数十匹のゴブリンが寝食を共にして群れを形成しており、繁殖もこなしていた。
尤も、雌が存在せず、雄のみである彼等の仔を孕むのは人間や亜人、雌型の魔物であり、
近隣の村や街道を走る馬車を襲って誘拐したり、無謀にも遺跡に潜り込んだ冒険者を捕獲して、
苗床とする為の雌を捕まえておくための、繁殖部屋も完備されていた。

ご案内:「無名遺跡」にクル・コービンさんが現れました。
クル・コービン > 遺跡に立ち入った修道女見習い。無謀にも単身でゴブリンの討伐依頼を受けたのだ。

「確かこのあたりだったのですが……」

油断しきって探索魔法すら使っていないど素人。
儲けがいいという理由だけでゴブリン退治を引き受けた小娘だが、あまりに雑魚過ぎてやり過ごすことすらできるだろう。ゴブリンといえどこの娘に負けることなど考えにくく。

足音を殺すことをしていないこのカモネギ娘をどうするか。
それはゴブリンの胸先三寸にかかっていた。
子供っぽい顔つきやさして高くない身長は孕み袋としてはマイナスだろうが豊満すぎる胸は……ゴブリンの好みに合うか否か。

マグゴブリン > 迷宮に響き渡る無防備な足音に気付き、哨戒中のゴブリンが警戒に当たる。
だが、彼女の進む先が自分達の巣穴ではなく、見当外れの遺跡の奥へと向かっている事に気付けば、
敢えて、藪蛇をつつく事もなく、素通しさせてやり過ごしてしまう事だろう。
迷宮と化した遺跡の奥底には、彼等ゴブリンなどよりも遥かに危険な魔物が跋扈しているだろうが、
そんな中を彼女が無事に切り抜ける事が出来たのかは、本人以外は知らぬ話で――――

ご案内:「無名遺跡」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からクル・コービンさんが去りました。