2021/11/05 のログ
ご案内:「無名遺跡」にミシェルさんが現れました。
ミシェル > 静かで薄暗い無名のダンジョン。埃っぽい通路を魔法の光で照らしながら、ミシェルは歩いていた。
しかし、通路脇に部屋を見つけて立ち止まる。そっと中を覗き込めば、
がらんどうで何もない空き部屋。罠も見当たらなかった。

「…いいね、ここで休憩しようか」

ミシェルは部屋に入ると、風魔法を使い中の埃を外へと飛ばす。
そして、背負っていたリュックを下ろすと、壁にもたれながら腰を下ろす。
まず取り出したのは筒状の瓶とマグカップ。
これは中の物の温度を保ったまま持ち運べる魔法の瓶であった。
マグカップに中身を注げば、黒い液体が香しい香りと湯気を立てながら流れ込む。珈琲である。
ミシェルはそれに、角砂糖を数個入れ、スプーンでかき混ぜる。
そして、リュックからさらに、ビスケットを取り出す。保存食であった。

「ふぅ…今日はもう少し奥まで行くかな…」

さくり、さくりとビスケットを齧り、珈琲で流し込む。
体に活力が戻り、頭も冴えてくる。

ご案内:「無名遺跡」からミシェルさんが去りました。