2021/05/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」に北方蛮族オーガさんが現れました。
北方蛮族オーガ > 四角く、冷えた石畳が広がる空間
ほんのりと光を帯び空間自体が仄明るい
多くの種族にとっては構造がわかる、程度だが彼らにとっては十分以上だった
灰かかった緑の肌、濃緑色だが赤やオレンジのメッシュの入った長髪、そこにぶら下がる白い飾り
頭から、大きなオオカミのシルエットの毛皮を被り、片手には歪んだ錫杖を持つ
空間の中央には大きな篝火が作られており、その前でオーガらしい巨躯が何やら祈りを捧げている
パチパチと火が爆ぜる音と、地を這うような何かの呪音がじわじわと広がっていく

「……………。」

何かを言っているが何を言っているかは判らない
ただ、その身からは瘴気が鈍く湧き上がってこの空間を少しづつ穢している

北方蛮族オーガ > 迷宮の一角に濃い瘴気が呼ばれて生まれる
何かが軋むような音が耳障りに響いて、石畳に細かい亀裂が走る

篝火は燃え盛るのにその光りはむしろ弱まり、おどろおどろしく滲む
仁王立ちしたオーガの足元に落ちる影がゆらゆらと歪むと伸びて広がっていく

迷宮に獣の声が響き渡る。声無き声。床と壁を這い、光を嫌い、瘴気を振りまく
この世に得体のしれぬ獣が生まれた

ご案内:「無名遺跡」から北方蛮族オーガさんが去りました。