2020/08/22 のログ
ご案内:「無名遺跡」にトリーシアさんが現れました。
■トリーシア > 普段は一人ではやってくる事のないいくつもある無名な遺跡の一つ。
そこの中ほどに生える調合に使う苔を求めて遺跡内を歩く。
魔術の灯りを片手、エストックを片手に遺跡内を歩き、時折に現れる弱い妖魔や大蝙蝠を追い払っては迷いながらも目的地へと歩き。
「確かこの辺りにあったはずなんですが……よかった、ありました」
以前に採取をお願いした冒険者の話を思い出しながら記憶を頼りに湿った感じの部屋に入れば目的の苔を発見でき。
しかも思っていたよりも多くを見つけれれば危険な場所と判っていても笑みをこぼしてしまう。
「早速集めちゃいましょうか」
見つけてしまえば後はやる事は一つとエストックを地面に突き立て灯りをその上に。
それで部屋を明るく灯せば荷物から採取用の袋を取り出して苔の採取を始めていく。
ご案内:「無名遺跡」にアネラさんが現れました。
■アネラ > 普段、遺跡の探索は行うタイプではない。しかし、今日はたまたま……興が乗ったというやつだろうか?
危険感知などの技術は初歩ならば習得しているため、よほど強力な悪霊や邪妖精がいないかぎりは大丈夫だろう。
楽しむために旅をしている。楽しいことをするのが一番。そういう師の教えと心にしたがって、のんびりと散策。
「古代文明史の知識はないけれど……やっぱり違った趣があって、みてるだけで楽しいなあ」
視覚関連を夜目の聞く生物のものに変異させて、明かりもなしにのんびりふらふら。すいすいふらふら。
ローブの上からでも、羽織っているその身の骨格が細身であると解る華奢な……少年と男の狭間の年齢の男子。
「うわまぶしっ」
角を曲がり部屋に入れば、いきなりの光源。思ってもみなかったことに思わず声がでる。
手をかざすようにして光を遮りながら、剣を地に刺し、採取作業をする女性の姿が見えた。
普通の冒険者業に不慣れなもので、先客のことにさっぱり気が付かなかった未熟。
■トリーシア > この苔は中々にまとまった量が集まらないので多く見つけてしまうとつい夢中になって集め。
そのせいで他に誰かが来ているなどとは思わずに集める。
そうして袋に半分ほど集めた頃、突然に聞こえた声に驚き尻もちをついてしまう。
「だ、誰ですか?」
驚いても採取袋だけは手放さずに握ったまま、微かに届かない距離に立てたエストックに手を伸ばして掴もうと空を何度も切って。
■アネラ > しまった。声を上げる未熟もそうだが、それで相手へ影響が及ぶ事の未熟。
あ。尻もち。ああ。慌ててる。それもそうだ当たり前。ああ、なんだかすごく申し訳ない。
「あ、えっと、大丈夫です。その、安全を保証する材料とかは持ってないのが残念ですが、旅人のようなものです」
努めて落ち着いた声を。安心させたい。ああ、剣の柄に手が届いてない。尻もちついちゃったから。
そんな相手への気遣いとかごめんなさいが含まれた諸々の声色。
「大丈夫ですか?その、腰とかぐきっとしてませんか?」
相手の声と、今見える姿からするに年若い女性。だからおじさんたちみたいに、何かの拍子で腰がぽきんといったりはしないだろうけど……人間の身体は案外脆いから、予期せぬ衝撃は怖い。
本当は駆け寄りたいけれど、警戒させたくないのでその場を動かずに……。
■トリーシア > 「え?……えと……盗賊とか山賊とかそういうのじゃないですか?」
聞こえた声は野暮な物ではなくこちらを心配する声。
旅人言う相手、声から若い男性、少年?のように思えるが自分が用意をした灯りが邪魔ではっきりとは見えず。
しかし危害を加えてくる様子は見られず。
「お尻は打ちましたよ。でも腰は大丈夫ですから」
剣に伸ばしていた手を灯りに伸ばして光量を落とすとはっきりと相手が見えるようになり。
自分よりも少し若い細身の少年かな?と見返し、腰は大丈夫と返す。
恐らくは声を上げた場所から動いていない少年に目を向けたまま立ち上がり。
スカートを直しながらぶつけた場所を手で軽く払って、警戒してませんと見せるように笑みを浮かべて。
■アネラ > 「はい。その、賊の類をするくらいなら死ぬか国に帰ってこいと、師の教えですし。そういうことは、好きじゃないです」
好き嫌いでものを選べる国情ではない、というのはこの国を巡ってわかったことではあるが、信条なのだからしかたない。
その場から動かずに、相手が警戒をといてくれるまで、動かず。
「ああ、大丈夫でよかった。こんな遺跡で動けなくなっちゃったら大変ですからねえ」
光量がおちるにつれ、こちらも変異を解いていく。平常な人と一緒にいるなら、平常にしているほうがいい。
自分より少し年上だろうか。しっかりした性格を思わせる声を聞き、立ち上がる姿をみて思う。
ああ。笑顔。警戒はされていないようだ。
そっとお辞儀をして、歩を進める。
「アネラっていいます。ちょっとした散歩のようなものでここにきていて。
貴女は……冒険者さんでしょうか?」
■トリーシア > 「それは何て言いますか…しっかりした師の方ですね。
そう言う事はしない方がいいですよ」
師の教えと好きでないという言葉を信じてそうですよと何度も頷き。
何より近づかずに話をしてくれるという事、初めて会っての気づかいに感謝をもって。
「もしそうなったら笑えませんよ。それにぶつけて動けなくなるとしでもないですから」
はっきりと見える少年の姿は魔法使いと思える姿。
やや軽装に見えはするが魔法使いならとあまりに帰せず。
近付いてくる少年が傍に来る前にと地面に立てた剣を回収して鞘にとしまい。
直ぐに抜けないようにベルトで封印して害意がない事を示して。
「アネラ君ですね。僕はトリーシア。
こんな場所に散歩って危ないですよ?
えっと……冒険者だけど今日は私用かな」
そこに生えてる苔を採取に来たと簡単に目的を口にして。
■アネラ > 「はい。こういってはなんですが、自慢の師です。ええ、こっちから人に害なんてなしません」
まあ無茶苦茶な人でもあるのだけれど、なんて心中で遠い国にいる師を思いながら、笑顔。
やっぱり、自分から誰かを殴ったりするような真似はしたくない。できることなら。
「ですよねえ。こんなところで1人はちょっと……。はい、若いお姉さんでよかった」
そっと近づくと解る装備などを総合するに、軽装の魔法剣士というところだろうか?
どんな技術を持っているのか、探求の心がわくわくとするが、今は挨拶のときだ。
ちゃんと、剣に留め具をつけてくれる。自分も、ローブのフードをおろして、ちゃんと素顔を全て。
「トリーシアさん、ですね。
ええ、ちょっと危ない場所なんでしょうけれど……色んな所を散歩して楽しむための旅って感じですので。一応、護身はちゃんとできますので。
なるほどー。依頼ではなく……そちらの苔を集めに?」
苔。はて、何かの触媒だろうか?錬金術は基礎しか知らない……興味深げに、しげしげと。
ちょっと好奇心で瞳がきらきら。せっかく男として成立しそうな歳なのに子供の目だ。
■トリーシア > 「人に害を加えない事は良い事ですよ」
この国だと盗賊の類も多いだけに少年が師の教えを守っている事に立派だと軽く手を打ち。
少年のような人がもっと増えればいいのにと本気で考えて。
「そうですよ。迷子になったら大変ですからね。若い…?」
何で若いお姉さんでよかったのだろうと首を傾げ。
近付けばますます一人で遺跡に潜るのは危ないのではないかと見てしまう。
そして見えなかった素顔を見ればやっぱり少年だと納得をして。
「楽しみたいって気持ちはわかりますけど……遺跡は危ないです?
この苔が材料になりますから集めにですね、自分でくれば安く上がりますから」
パッと見ると何処にでもある様な小汚い苔。
俺がいくつかの薬草や薬品と混ぜると薬になると少年の目を見ては説明し。
もう少し集めますね、と告げれば後少しと少年に背中を見せて苔を集め出して。
■アネラ > 「え。あ。変な意味じゃなくてですね?お年を召された方だと、さっきので腰がぽきんってなったりとか……。
ほんとに変な意味じゃないですからねっ?」
このままでは自分が、若い女性に近づいてあれやこれやしてしまう悪漢みたいではないか、と。慌てて弁明。
年を食うことで技術が磨かれるが、年を食うことで肉体は老いるのだからままならない。
「はい。たまに低級の妖異がいたりしますねえ。もしかしたらトラップの類もあるかもです。危ない場所です。
まあそこは、退治ができるからと言う感じで……街にいる子供の遊び場がここまで広がったようなものです。
ああ、やっぱり錬金術や医術の類に。ふんふん、ふんふん……」
満たされていく知的好奇心。植生も地方によってぜんぜん違うのだ。こういうことも楽しい旅の1つ。
もう少し集めると背を向けるトリーシアさん……うーん。1人で散歩を続けてもいいのだが……。
「では、少しお手伝いします。こっちは遊びの途中ですので、後から報酬なんて要求したりしないのでご安心を」
無防備に背を向けてくれるその信頼に、ちょっと胸が熱くなってしまうけれど……。
よしとトリーシアさんの隣にいって、苔を丁寧に集め始める。指先を鋭利な金属に変異させたほうが便利かな?
なんて、岩からこそげ落とすように集めていく。
■トリーシア > 「そう言われる時になっちゃいますよ…。
大丈夫ですよ、そんなこと思ってませんから」
それならとっくに襲ってますよねと笑って見せて。
お尻は打ちはしたが腰がぶつけていないので大丈夫。
問題ないですよと安心させるようにその場で一度跳ねて。
「時々ゴブリンが居るので気を付けないとですよ?罠は多分大丈夫ですけど。
僕が言うのもなんですけど……それは無理がありますよ?
ちょっといい傷薬の材料になるんですよ、これ」
だから時々に取りに来ますとつげ、折角なので採取再開と。
「え?いいのですか?でしたらお願いしますね」
年下で悪さをしないというのなら特に警戒も必要ないと考え。
苔を集めていると隣に来て集めるのを手伝ってくれる少年。
そのお陰でどんどんと苔は集まり、少年は手際が良いと驚きながら万蔵育量が集まり。
「これぐらいでもう大丈夫ですよ。
ありがとうございますね、アネラくん」