2020/04/25 のログ
■タマモ > 罠と一口に言っても、種類は様々だ。
その中でも、通路の壁や床に設置された、触れて発動する系統ならば、直感で避けられる。
だが、扉を開く、その場を通り抜ける、と言った、進む上でどうしようもないものは、さすがに避けようがない。
こう言った時、盗賊?とか言う者達ならば、罠を解除するとか、そんな芸当が出来るようで。
しかし、少女にそんな特技、ある訳もなく。
となれば、その手の罠は、敢えて踏み抜けて行くしかないのだ。
「まぁ…潰すがのぅ」
ふっ、とどこか自慢気に笑いながら、誰に言うでもない呟き。
ゆらりゆらりと尻尾を揺らし、無駄に優越感に浸る少女であった。
と、歩いて行けば、その先に見えるのは大きな扉。
目的地であるのか、ただの大部屋なのか、それは、まだ分からない。
とりあえず、その扉へと、そっと手を伸ばせば…
すぱーんっ、豪快に開く少女であった。
少しは警戒しろ?どうせ開くしかないのだ、知ったこっちゃない。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
扉を開いた途端、かちり、と音が鳴ったのを、聞き取ったからだ。
しかし…
「………ふむ?」
かくん?小首を傾げる少女。
何か音が鳴った、が、何も起こらない。
「はて…不発だったんじゃろうか…?」
何も起こらない事に疑問を持ちつつも、きょろきょろと、部屋を見回してみる。
何をする場所か知らないが、大きな部屋で、少し離れた正面に、後は左右と三枚の扉。
その扉とセットであるかのように、各二体ずつの鎧が飾ってあった。
「うぅむ…これなんて、どうじゃろうかのぅ?
………って、持って帰るのは、ちと辛いか」
鎧の一つに近付けば、上から下まで、品定めをするように見詰める少女。
これが良いものなのか、正直、よく分からない。
が、それ以前の問題を、自問自答してみた。
■タマモ > ぎし…
何か、金属の軋むような音、それが聞こえる。
「うん?」
その音に反応し、少女は改めて、鎧から部屋へと視線を移そうとするが…
そうするまでもなく、その異変は、視界に入っていた。
そう、目の前の鎧が、腰に帯びた剣を手に取ったのだ。
「おぉ…動くならば、付いて来させる事が出来r…」
のんきな言葉を紡ぐ少女だが、その言葉はすぐ途切れる。
己に向かい、振るわれた剣、それを寸でのところで避けたのだ。
たんっ、床を蹴り、元来た扉へと一気に飛び退る。
気が付けば、残りの鎧も、そのすべてが動き出していた。
「持ち帰るのは、諦めるしかないのぅ。
余り、妾を楽しませるな、弄びたくなってしまうではないか」
はふん、溜息を一つ吐く。
軽く肩を竦ませ、そう言葉を掛ける少女だが、その表情には笑みが浮かんでいた。
ゆらりと身を揺らし、身構える鎧達を見遣る。
「さぁ…始めよう」
そして、一帯を包む空気が、変わる。
その後、どうなったのかは…
その場にやって来て、それを見た者達も、予想しか出来ない。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にレザンさんが現れました。
■レザン > 妖精がふわふわ……と燐光をまといながらダンジョン内を漂っている。
こういうところを漂っているとたまたま出くわした冒険者にいたずらをしかけたりもできるのだ。
たまにダメージを受けて困っている冒険者に回復の魔法を施してやったりもする。
そのときはパンツを見せてもらったりなどのお代をもらったりもしているが……
「今日は別に誰も探索してないのかな~
つまらないなぁ」