2020/03/24 のログ
ご案内:「無名遺跡」にナナカマドさんが現れました。
ナナカマド > 無名遺跡、その浅い階層を一人のエルフが恐る恐る歩いていく。
冒険者ギルドで張り出されていた、無名遺跡にしか生えないキノコの採取の依頼。
それを受諾して来たはいいものの、やはり一人きりで遺跡を歩くのは心もとない。

「っ! い、いいえ! 別に決して心細くなど無いのです!ファイトですよ、ナナカマド!」

自分で自分を応援するガッツポーズを決め、いっそう暗く細くなっていく通路を進んでいく……。

ご案内:「無名遺跡」にブラッドドレスさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」に竜胆さんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」から竜胆さんが去りました。
ブラッドドレス > ナナカマドの歩む先、遺跡の通路の隅っこのほうにぼんやりと怪しい光を放つモノがある。
お目当てのキノコである。数本が身を寄せ合うようにちんまりと生えている。
数としては物足りないだろうが、幸先が良いとも言えるだろう。

だが待て。キノコが生える壁面や床面には恐るべき魔物が潜んでいるのだ。
その名は《ブラッドドレス》。あらゆる無機物の表面に擬態し、温血動物が近寄ってくるのを待っているのだ。
そしてそれが人間のような知的生物であれば、彼らが身に纏う服飾品へと擬態して襲うような狡猾さも持ち合わせている。
……もっとも、いまのブラッドドレスは完全に仮死状態となっており、事前にその存在に気づくことは極めて難しいが。
あまりにも擬態が完璧なため、その表面にキノコが菌糸を張ってしまっている……それほどに本格的な仮死状態。

――もし。
もしナナカマドがこのキノコの在り処に不注意にも近寄ってくるならば。
ブラッドドレスは目の前で《意識剥奪の紋様》をその身(つまり壁面)に浮かべる。
紋様は見た者すべての意識を『5秒だけ』途切れさせるのだ。
5秒という効果時間の短さゆえに、効果が切れた後に『意識が途切れた」ことを認識できる者も多くない。
そのわずかな間に、ブラッドドレスは相手の服飾(下着であることが多い)に成り代わろうと試みる。
一度食らいつけば、唯の布であれば瞬時に溶かしきり、同時に擬態することで全く気付かれることなく己を着せることができる。
これがブラッドドレスの『襲撃』の常套手段。得意コンボではあるけれど、失敗率は決して0%ではない。

ナナカマド > 明かりの魔法を灯して、前方の通路を照らしてゆっくりと慎重に歩いていく。
よく目を凝らせば隅の方に依頼のキノコがちんまりと生えているではないか!
慌てて駆け寄ろうとして、つんのめってしまい、恥ずかしそうに一呼吸置く。

「い、いけませんね……・。こういう時こそ、冷静に、慌てず、周囲の状況を確認して、
 手を上げて馬車に轢かれないように……、いいえ違いましたわ。
 えっと、とにかくモンスターに出会わないように慎重に……」

杖の先の明かりを掲げて、周囲に危険が無いことを確認する。
だが、あまり熟練の冒険者ではないナナカマドに、ブラッドドレスの仮死状態の擬態は見破れるはずもなく。
ただの通路と思い込んで、何も罠や怪物の気配がないことを確認した後、ウキウキと通路に踏み入ってしまう。

そうすればきっと、ブラッドドレスが反応して、《意識剥奪の文様》を壁面に浮かばせるだろう。

「え……?」

思わず凝視してしまったが運の尽き、ナナカマドはぼんやりと意識を奪われ5秒だけ無防備に突っ立ってしまう。

ブラッドドレス > 《意識剥奪の紋様》、発動。タイミングもピッタリ。
相手の耳長族は襲撃に適した距離にて、勢い余って転ぶこともなく呆然としてしまう。
効きが万全であることを確認するのに0.5秒、しかる後に即座に襲撃へと移る。

――壁面が、古ぼけた加工石のテクスチャを保ったままベリリと剥がれる。
そして、まるで魚を捕らえるタコのごとく、その身を拡げてナナカマドの足元へと来襲した。
長い時間を経て積もった埃が舞う。しかし、己の身体にしっかり根付いていたキノコはその勢いでも振りほどかれない。
細長く変じた身体をローブの裾から中へと滑り込ませると、両太ももに巻き付いて股間までずり上がる。
そして、履いているのがどんな下着であろうとその下着をすっぽり覆ってしまい、1秒もかからずに溶かし、同時に擬態する。
(……あ、もし潜り込んだあとで下着未着用であることに気付いたらその時点でローブへの擬態に方針変更するのでご安心を)

………襲撃終了、約3秒。
ナナカマドは気付かないうちに、触手服《ブラッドドレス》をその身に纏った状態となる。
しかし巻き付いた後もしばらくは仮死状態に戻り、『獲物』の身体的特徴の吟味や行動パターンの観察を続ける。
布の質感は完璧に模倣し、入れ替わられたことに気づくのは難しいだろう。

……ただ、いつもの襲撃とはちょっと違って。体表には未だキノコがくっついてぶら下がったままだ。
そして、意識を取り戻したナナカマドの目の前では、ほんのり舞い上がる埃を残しつつキノコが消え失せている。

ナナカマド > すっかりローブの隙間から下着――ナナカマドの下着は木綿の清潔なふんどしパンツである――
に、擬態されてしまってテクスチャも完璧ならば鈍いナナカマドには気づけもしないだろう。
は、と効力が終わって気づけば、目の前にあったはずのキノコが影も形もない。

「あ、あら……? さっきまでここにキノコがあったような気がしましたのに……」

ウロウロとその場をうろついてそこら辺に落ちていないか、あるいは自分が見落としていないか確認して
しばらく通路を行ったり来たりしているが……。
どうにも自分の見間違いであったらしい、と思い込むとがっくりと肩を落とした。

「んん、せっかくのキノコでしたのに……。
 きっと幻術か、あるいは何かに見間違えてしまいましたのね」

気を取り直して、更に奥の階層へ進もうと杖の明かりを先に向けてゆっくりと歩いていく……。

ブラッドドレス > そう、幻術。目の前にあったものが次の瞬間に忽然と消えてしまっていれば、まず先にそれを疑うだろう。
――消える前と後の間に5秒という時間が経過したことを自覚できなければ。

ここは古よりの静寂が護る古代遺跡。当然衆目はない。
ワンダリングモンスターと出くわすならその限りでもないが、その場合はブラッドドレス自身にも危険が及ぶ。
そうならないことを祈りつつ、触手服は鳴りを潜めたまま、まずはナナカマドの身体の具合を接触のみで確かめる。

(………この耳長、ふしぎ。オスの性器とメスの性器、どっちもある)

触手を生やさずとも、パンツに化けて股間にぴったりフィットしてしまえば、『獲物』の特徴は手に取るようにわかる。
ふたなり自体はこの地域においてさほど珍しくはないけれど。
見た目からは『幼い』と言えるほどに若々しかったが、その印象に違わず、性器の発達度合いもまだまだ未熟なよう。
……まぁ、若い子にも熟した子にもそれぞれに味わいがある。耳長は稀少なので、どんな味がするのかには実に興味がある。

街中であれば衆目下で陵辱することで体液の分泌を促すように行動するのだが、今はそんな機会を待つ必要性はない。
ナナカマドが目の前で起こった幻覚を訝しみ終え、再び油断を見せた瞬間に、ブラッドドレスは本格的な責めを開始する。

―――ぞろろっ!

ナナカマドが履いたロインクロス型下着の裏地に、一斉に触手が生えた。
それはまるで肉でできたブラシのよう。1本1本は爪楊枝ほどにも細く、長さは小指の先くらい。
しかしそれが数千本と生え、性器・皮膚を問わず臀部へとへばりつき、下着の生地ごと締め付けてくる。
お尻の谷間、女性器、そして小さな男性器にも繊毛群が殺到する。人肌めいた生暖かさと、粘るような質感を与えてくる。
肌に吸い付くように締め上げるため、もうこの時点で下着を脱ぐことはおろか、布と肌の間に指を差し込むことすら困難となる。

ナナカマド > しばらく先に進み、丁度開けた広間状の部屋に出れば、しばし小休止しようと隅っこの石へ腰をおろそうとした、その時。
ぞわ、と背筋が粟立つように寒気を感じ、次の瞬間には牙を向いたブラッドドレスが
下着の内側にびっしりと触手を生やしてぴったり、ナナカマドの性器や小ぶりなお尻にくっついてしまった。

「んひゃああああ?!」

びくん、と飛び上がって、慌てて石を見るが濡れていたり魔物が居たりするわけではない。
密着し続けるゾワゾワは、まだナナカマドを責め苛み、生暖かな粘り気を感じるいやらしい感触に無意識に内股になってしまう。

「や、な、なんですかぁ……?! ひゃああ、した、したがへんんんんっ?!」

半泣きになりながら慌ててローブをたくし上げ、下着を脱ごうとする、が脱げない!
無理やり指を入れて皮膚から剥がそうとするが、ぬるぬるぞわぞわ、ぴったり密着したブラッドドレスは剥がれない。

「え、え、どうして……?!」

青ざめるナナカマドの脳裏にそう言えば、こんな魔物がいると聞いたことがある、と遅すぎる知識が沸いてきた。
衣服に化けて、人を襲う魔物もいるらしい……。
でもいつ、どこでそんな魔物に遭遇したか記憶にない。まるでパンツが魔物に変わってしまったかのようで。

ブラッドドレス > 人型生物の性感帯が密集する脚の間、そこに突然おぞましい感触が『面』で襲い来れば、当然『獲物』はびっくりする。
ローブをたくし上げ、下着の異変を早々に察せられることも想定のうち。
外見からの観察、そして臀部に張り付いてからも、手に届く位置に刃物の類を帯びてはいなかった。
ならば、『すぐに刃物で切り裂かれて致命傷』というオチは少なくともなさそうだ。
それでも、こんな足弱な『獲物』であってもいつ反撃の牙を剥くかはわからない。早々に余裕を奪っておこう。

第三者の目がないため、ブラッドドレスは『ふんどし下着に擬態した生物』であることを見た目にも隠そうとはしない。
ピッタリと食いつくように張り付いた布地の端からは時折、鮮やかな桃色をした繊毛が蠢きながら姿を見せている。
1本1本が別個の生物のように有機的に揺らめき、しかしながら統率の取れた動きでナナカマドの下腹部全体をくすぐる。

すぐに、それら触手群のうち一部……男性器周辺を担当する数百本の動きが変わる。
――ぞぞぞ、じゅじゅじゅっ。おぞましく粘つく水音を立てながら、ナナカマドの敏感な部位へと殺到する。
布地を引っ張り、時には絞るように螺旋を描きながら、徐々にその突起部位へと密着していく。

……清潔な白を保った下着に、ナナカマドの男性器の形がくっきり浮かび上がる。
いまだビックリするばかりで勃起する暇もなかっただろうが、それにも関わらず肉棒は半勃起程度にまで鎌首をもたげて。
見慣れているはずであろうシルエットが、決して薄くないはずの布地ごしにありありと見て取れる。

さらに、その先端がモゾモゾとほのかに蠢くと。
ナナカマドの敏感な部位の、さらに敏感な粘膜が露出させられていく感触が走るだろう。
布地の下で、多くの繊毛触手が器用に動き、ゆっくりじっくり包茎を剥いていっているのだ。
剥けきれば、同じくらいの時間をかけてまた戻し、また剥いて……と繰り返す。

ナナカマド > 敏感な部位を、いいように弄ばれて、早々にナナカマドはその場にへたり込んでしまった。
粘つくおぞましい魔物が水音を立てながらぐじゅぐじゅと股間を揉みほぐす。
もしかして、このまま溶かされて食べられてしまうのでは……?
そんな不安に、泣き出しそうになりながら、必死に引き剥がそうと下着の裾に爪を立てるが
そんなことではびくともしない。
魔物についての知識に疎いナナカマドでは、ブラッドドレスの弱点や対処法が思い浮かばないらしい。
半分パニックで冷静さも失っているのだろう、とにかく必死にもがいて足をばたつかせる。

「んひゃあ、っや、いや、お、おちんち……そんな、はしたないことしないでぇ!」

くっきり下着に浮かび上がる男性器の形、ブラッドドレスの巧みな繊毛ですっかり勃起してしまっている。
まぁ勃起した所で大きさはたかがしれているが。
とろりとブラッドドレスの内側にカウパーを零し、徐々に息が荒く熱くなっていく。

「あ、あ、まものに、たべられちゃうかもなのに……い、いけません……!
 わたくし、へんなかんじに……っ!」

もじもじと内股を擦り寄せて、湧き出る快感を噛み殺そうと口を引き結ぶが、
ブラッドドレスが敏感な先端を剥き始めればひときわ甲高い悲鳴を上げる。

「や、やぁああああ! お、おちんちん、むかにゃいでぇええええ、くにくにしちゃっやぁあ!」

何度も何度も皮かむりの性器の先端をいじられ続ければ、やがてポロポロと泣き出してしまう。
ピンと硬くなった男性器が、健気にぶるぶると震え、今にも射精してしまいそうに尿口をくぱくぱと開き始めた。

ブラッドドレス > 骨盤に沿って覆うように密着する触手服である。
脚をバタバタさせたくらいでは、解けるどころか責めの妨害にすらなりはしない。
ブラッドドレスは、まるで単純なギミックの玩具で遊ぶように、ゆっくり単調に包茎を剥いて戻す責めを繰り返す。

まずは性器慣らし程度のご挨拶……のつもりだったが、『獲物』はたくし上げられたローブの向こうでメソメソ泣き声を上げ始めた。
数百の繊毛が絡みついたペニスもすぐに勃起しきり、さらに脈打ち始めて射精の予兆が見て取れる。
包皮中の残滓や先走りの味や香りをじっくり堪能しつつ昂ぶらせようと思っていたブラッドドレスもこれは誤算。
すぐに『餌』を出してくれる『獲物』も決して下等ではないが、できればじっくり『調理』してから味わいたいもの。
…というわけで、ブラッドドレスはちょっとした強硬手段に出る。

――ちくり。

ナナカマドの可愛らしいペニスの先端、快感にひくつく蕾のような鈴口に、何かが刺さる感触が走る。
その小さくも無視しがたい異物感はすぐに、ずるずると摩擦を帯びながら肉棒の『中』へと潜り込んでくるだろう。
繊毛触手の一本が尿道に侵入してきたのだ。その長さをぐんぐんと延ばしながら、細さに見合わぬ力強さで。
十分細いながらも、粘つく表皮は尿道内の粘膜に断続的に引っかかり、確実な拡張感と刺激をもたらす。
そのおぞましい刺激に絶頂を迎えても、触手はみっちりと尿道を塞ぎ、必要なら径を膨らませ、射精を許さない。
こみ上げてくるカウパーも精液も体内へと押し戻しながら、どんどんと男性器の奥へ奥へと侵入してくる。

やがて、男性器に属する器官のうちでもっとも敏感な部位――前立腺へと至るだろう。
その内部は、精液の製造と射出に関係する精嚢2房、そして液状の排泄物を溜め込む膀胱へと至る分かれ道。
さて、どちらに行こうか? ……などと思案するかのように、前立腺の中でくねくねと頭をひねる触手。

ナナカマド > 若干刺激に弱く、まだまだ未熟な経験しかないナナカマドは早漏気味であった。
ブラッドドレスの巧みな触手の手触りに、すぐに音を上げて泣き出してしまう。
と、皮膚に引っかき傷が残るほど爪を立てて引き剥がそうとしていた下着の内部が急に変化する。

「んにゃあああっ?!! いっ、いたい、やだ、やめ、ちが、そこぉ!はいっちゃ、だめですっ!」

ちくり、とした痛みとともに口を広げ始めていた尿道へ何かが差し込まれ、入り込む感触。
慌てて下着の上からペニスを押さえて、なんとかしようともがくが、きっとどうにもならないだろう。
そうこうするうちに、どんどん伸びる触手が尿道口から逆流するように中へと突き進んでいく。

「あ、あっ、らめ、やら、あ、おし、おしっこ、ずっとでるみたいなの、やだぁ!
 ゆるして、くるしいのっ、やだよぉ……!」

触手で圧迫される尿道が、まるで小水か射精の時のように感じられる。
今は”出す”側ではなくて”入る”側だけれども……。
びく、びく、と腰を突き上げて、ぐんぐん伸びる触手がやがて前立腺に到達する。

「んひぃ?!! っやめ、らめ、へん!そこ、だめなのぉ!くねくね、しちゃ、ひぎいいいぃ?!」

流石に身悶えて、地面に転げ回るが、そんなことをしても下着が外れるわけがない。
かく、かく、と虚しく宙へこしを突き上げ、擬似的な射精や小用の感覚を味わうのみ。
秘められた女性器もしとどに濡れ始め、内側の粘り気はさらに増すだろう。

「お、おねが……、も、やめて、はいりゃないでぇ……わたくし、こんにゃの……!
 へんになっちゃうぅうう……おかしくなりゅ……っ」

暴れて剥がれないのなら、懇願してみようと思ったかどうかはわからないが、
下着に涙ながらに言葉をかけて、自分から離れるようすがってみる。

ブラッドドレス > 未熟な性器に対して、無慈悲にすぎる尿道責め。柔らかくも強靭な極細触手を用いて、無理やりな開発が進む。
スライムめいてべっとり粘つく感触を刻み込む触手の表面からはじわじわと粘液が染み出し、申し訳程度に摩擦を軽減する。
同時にその液体は、尿道を遡る際に伴う苦痛を大きく軽減し、同時に裂けることの無いように細胞を柔らかくしていく。
しかし性感神経にもたらされる過度の摩擦感・拡張感は軽減されるどころか徐々に増して行っている。
麻酔作用と媚薬効果の両方を有しているのだ。

興奮、困惑、恐怖――知的生物が己と対峙したときにはほぼ例外なく、様々な感情が入り混じった複雑な反応を見せる。
それにつれて体温も上昇するが、とくに『獲物』の体内に潜り込んで感じる熱はブラッドドレスの好物だ。
骨盤の内側、ヒトの中心ともいえるその部位に感覚器を潜り込ませ、痙攣のわななきや分泌される体液の味をじっくり堪能する。
前立腺の内腔をツンツンとつつき回ったり、時には膀胱に浅く頭を挿し込んで滋養に富んだ内容物を吸収したり。

しかし、やはり未熟な『獲物』にはこの責めは心身ともに負荷が強すぎたようで。
おかしくなりゅ、と叫ぶ声が聞こえる。
実際このまま尿道責めを続け、さらに奥へと開拓を進めたら、遅かれ早かれ心身のどちらかに悪影響を残すだろう。
慈悲というものを知らないブラッドドレスではあるが、『獲物』はできるだけ持続的に開発したいものでもある。

〈………ねぇ、はなれてほしい? 『しゃせー』してくれたら、はなれてあげるよ。
 だから、ね、みみのながいニンゲン。『しゃせーさせてください』ってさけんでみて。おおきなこえで。できる?〉

――突如、ナナカマドの脳内に、己の思考から湧き出たモノではないコトバが表出する。
それはブラッドドレスが放ったテレパシー。触手生物は喋れないが、思考能力を有し、またテレパシーを送る力も持っている。
いきなり思考の中へと侵入してきた他者のコトバ、ナナカマドにはどう聞こえるだろうか?

そんな風に指示を送ると同時に、十数本の触手が膣内にもするすると入ってくる。
いずれも細身ゆえに陰茎や張り型のような硬さはないが、膣壁を這い回るおぞましさは尿道に刺さってる1本を超える。
とくに上壁側への責めが重点的であり、やがて……触手に蹂躙されている前立腺を、膣側からも刺激し始めた。
コリコリ、くりゅくりゅ、と弾力感のある刺激が骨盤内に湧き上がる。
否が応でも射精に持ち込もうとする動きだが、尿道を異物が塞いでいるかぎりそれは叶わない。

ナナカマド > 下半身の敏感な部位に刷り込まれる魔物の粘液、それが痛みを和らげてくれているなど
ちっともナナカマドは気づいていない。
そして刷り込まれる粘液の作用、摩擦や抵抗感は増し、徐々に身体に浸透してきた媚薬作用が発汗や体温の上昇をもたらす。

は、は、と犬のように荒い息を吐きながら、グスグスと泣き続けてすっかり顔は鼻水や涙でベトベトになってしまった。
大事な、男としての部位の内側を、得体のしれない魔物に好き勝手に弄ばれる。
そのたびに大げさにナナカマドは身体を仰け反らせ、悲鳴とも嬌声とも突かぬ声を上げていた。

「も、やだよぉ……ごめんにゃさい、ゆるしてぇ……!
 っおち、おちんちん、なかから、いじめ、にゃいでぇ……っ!」

みっともなく懇願していれば、脳裏に誰かの声が響く。
男とも女ともつかぬ、たどたどしい言葉がかけられ、最初は誰か他の人が居たのかとびっくりするが
次第に下着である魔物が、自分に向かって話しかけているのだと、信じられない思いはあるが、気づいてしまった。

「あ、ぅ……、わ、わ、たくし、そんな、恥ずかしい、こと……」

かぁ、と尖り耳の先まで真っ赤になりながらもじもじと口をつぐんでしまう。
誰もいない、正確には魔物と、自分しかいないこの場ではあるけれども、
そんなはしたないことを口にするのは箱入り巫女としての躾が許さなかった。

しかし、膣内に躍るようにねじ込まれた触手が、内側から前立腺を押し込み、
尿道側から一緒くたにして揉み込めば、またまたのたうち回って喘ぐ。

「やめ、やめてぇええええ! あひ、お、おんなのこあな、いれにゃいでぇええ!
 そこ、そこやなのっ!コリコリって、いっしょにおしたりゃ、でるっでるぅううう!」

かくん、かくんと激しく腰を痙攣させるが、尿道に触手が詰まっている限り射精は望めまい。
虚しく腰を振るだけである。膣壁はますます雌の愛液を滲ませて、
触手の挿入を手助けしてしまうだろう。きゅんきゅんと幼く狭い肉壺が触手を締め付けてしまう。

ブラッドドレス > 異物を受け入れるための孔と、受け入れられざる孔。
両方へと細長い触手が殺到し、オス寄り両性具有生物の最上たる弱点を徹底的に責め続ける触手下着。
メス孔からの分泌液も大好物だが、より高密度にタンパク質を有したオスとしての体液のほうが好物と言える。
ゆえに、前立腺への責めは容赦なく、ヒトの体組織の限界ギリギリの太さと激しさで尿道内を暴れまわっていた。

逃げ道を塞ぎながら、徹底的に射精欲求を高めていく触手群の蠢き。
しかし、この耳長は『恥ずかしい』という感情が邪魔をして、下等生物であるブラッドドレスの頼みを無視した。
羞恥の感情は体液の分泌を促すには好都合だが、往々にして言うことを聞かなくなるのは歯がゆい。

〈……………………ふーん。いえないんだ。わるいこ、だね。じゃあ……ひどくするね?〉

淡々と、1語1語書き連ねるようにしてコトバを伝えていく。それが終わると同時に、触手服の責めが最終段階に移った。

――ぞ、ぞわり。
そんな形容しか当てはまらない、あるいは実際にそんな音が腹の中から響いたような、大きな変化。
尿道に深々と刺さって埋め尽くしていた触手が、突如その径を2倍程度にまで膨らませる。
触手の分泌液によって軟化させられてたといえど、尿道と前立腺を襲う圧迫感の増大は電撃のように強烈だろう。

だがそれだけではない。その太さのままに、つぷり……と前立腺を貫通してその先を目指した触手は、袋状の器官に至る。
精嚢――精巣から遡上してきた『精子』を溜め、他の成分と混ぜて『精液』に変えるための器官。
脊椎動物のオス個体の中で最も『味が濃い』と言える部位。その中程まで侵入を果たした触手は、さらなる変化を見せる。

――ぞぞっ。太さを増した触手の先端から、さらに無数の極細触手が生えた。それはまるで管を洗うブラシのよう。
十分に柔らかく、粘膜を傷つけることはないが……しかしそのブラシは、精嚢内の精液をがっちりと捕らえた。
前立腺分泌液と混ざる前の特濃のオトコノコ液が、直接的な力で無理やり、その貯蔵庫から引きずり出される。

――ず、ずりゅ、ずりゅりゅっ!!
今までにないほどに強靭かつ容赦ない力で、尿道に刺さった触手が抜き放たれていく。
陰茎内の尿道も、前立腺をもゴリュゴリュと鳴らして擦りながら。しかもその先端には、粘体の塊である精液を掴んだまま。
幼い肉体に穿たれた未熟な隘道が、触手先端の膨らみによって無慈悲に拡げられていく。
体内にあった半固形物が外部からの力で抜かれていく感覚は、異物感と開放感、摩擦感と拡張感がないまぜになり、非常に複雑。
ナナカマドの神経で耐えられるかどうか。

ともあれ、ナナカマドの陰茎に深く刺さっていた触手は最後まで抜ききってしまうブラッドドレス。
細いとはいえ、尿道を埋めていたとはにわかに信じがたいサーモンピンクの触手1本が、ちゅぽ、と鈴口から抜けると。
その勢いで下着の擬態も解き、ナナカマドの腰から剥がれ、飛び退こうとする。
精嚢1房分の貯蔵精液をまるごと摂取できれば、残りの子宮分泌液やスキーン腺液の迸りなど要らないほどの収穫。
追い立てられなければ、そのままダンジョンの奥へと去ってしまおうとするだろう。

ナナカマド > 無慈悲に告げられる魔物の声、同時にぞわりとナナカマドを悪寒が襲った。
複雑な人体の構造を熟知しているかのように、触手がナナカマドのさらに奥、精嚢へと侵入する。
さすがにこんなに深く入り込まれては、恐ろしく甘美な感覚を味わう余裕さえ奪われてしまう。

「だめ、だめっだめ……、そこ、そこ、ナナのだいじなばしょっ、やめて、ごめんにゃさい……ゆるしてぇ!!!」

太さを増してブラシのように分かたれた微細な触手が精嚢の精液をがっちりと取り込んでごっそりとかきだしていく。
その刺激たるや、まさに人外の悦楽、人外の刺激。

「っ~~~~~~~~―――♡♡♡」

まるでぷちぷちとした鮭の卵のような精液が一斉にペニスの、尿道をこそいで引き抜いていく刺激。
目を見開いて背筋を仰け反らせ、声にならぬ悲鳴を上げて、泡を吹く。
がくん、がくん、と身体が危ないまでに痙攣し、そうして一気に尿道を精液の半固形状の塊と太い触手が引き抜かれる。

「あ゛っ、ぐ、ぎ、ぃ~~~~~~?! っ♡、で、りゅ、♡♡♡っイグ♡いぐ♡ 」

獣じみた嗚咽と嬌声を漏らして、射精とも小水とも比較にならぬ放出に身悶える。
ぷしっ、と膣から潮が吹き上がり、絶頂したことをブラッドドレスに伝えるだろう。


がくがくと痙攣したまま意識を飛ばし、ぐったりと仰向けで倒れ伏したまま、ナナカマドはその場に残されるだろう。
奥へ去っていく満足げなブラッドドレスを意識に残すことすらなく……――。