ブラッドドレスとは、いわゆる触手生物の一種である。 先史文明において異端の魔術師が創り出したモンスターとされているが、正確なところはわからない。 この時代においても、少なからぬ個体数がまれびとの国に生息しているようだ。
【見た目】 基本的には、薄っぺらく単純な輪郭をもった布切れに見える。有名な妖怪『一反木綿』を想像してもらいたい。 しかしながら、ブラッドドレスはその表皮の質感・色・凹凸といった属性を自由自在かつ瞬時に変化させることができる。厚さも最大2cm〜最小0.1mm程度まで変えることができる。 さらに形状もかなり自由自在に創り変えることができ、人間が着用する服や革鎧に擬態することもできる。袖つきシャツのように複雑なトポロジを持つ形態を取っても、その造形に違和感はない。さすがに単個体で複数パーツからなる服には変われないが、ボタン程度なら形作れる。 重さは「見た目相応の綿の塊」程度。つまり可変である。
強度は見た目によらず強くすることもできるが、最も強靭になってもなめし革程度のため、刃物で裂かれればたやすく死ぬ。 死亡すると厚ぼったい1枚布の形状に戻り、表皮は血のような赤になる。 これが「ブラッドドレス」の名の由来である。
【知能・知覚】 単純な見た目に反し、人間並みの知能を持つ。 しかし中長期的な計画・野望を持つことはなく、智謀知略を弄することはあっても基本的には目先の欲望を満たすことを優先する。 素人に見分けはつかないが、目や耳に類する器官を持つ。人語を理解でき、触手で筆記具を持てれば簡単な文章も書ける。
【生態】 多くの個体は、野外や洞窟内にて樹木や岩石の表面に擬態し、生物(特に人型生物)が近づくまで仮死状態で待ち伏せる。テクスチャの偽装は完璧で熱もほとんど放たないため、この擬態を看破するのは極めて困難である。 街に忍び込んだいくつかの個体は、その薄い身体を使って服屋や個人宅に侵入し、クローゼット内で服の1つに擬態して待ち構えることもある。宝石などを盗み出し、人の目を引く衣服に擬態する術も持ち合わせる。
人間を襲い、興奮作用のある毒液や性的刺激によって対象の代謝を高め、分泌される体液や老廃物を摂取して己の栄養とする。 新鮮さを重視するため、死骸は襲わず、襲った相手を生命の危険に晒すことも基本的にない。動物さえも対象になりうるが、衣服を着る習慣をもつ人間・亜人を好んで襲う。
【能力】 ・触手 表皮から任意に触手を湧き出させることができる。柔らかくも強靭で、強い粘性の粘液に覆われているため、掴むことも剥がすことも容易ではない。 太さや長さはさまざまに作れる。くすぐる用途ではブラシのような繊毛を無数に発生させ、孔を責めるときには小指大の触手を伸ばし、馬レベルの極太肉棒を突然生やすことさえある。
・体液 触手からは絶えず粘液を分泌している。 皮膚や粘膜に触れると、その部位の神経を過敏にし、筋肉を弛緩させ、代謝を高め、興奮状態に誘う。過敏化の症状は半日ほどで治まり、後遺症はほぼないが、極めて微弱な麻薬効果もあり、数ヶ月単位で曝されると不可逆な中毒症状に陥る。 また布や革を分解する作用も持つ。綿や絹程度なら数秒で、革素材でも1分程度で溶かしきってしまう。
・空間圧縮能力 薄く軽い体を持つにも関わらず、見掛けの体積の何十倍もの触手を体外に展開でき、摂取した餌もかなりの量を保持できる。いくら餌を得ても重さは変わらない。これは超自然的な空間圧縮能力を有しているため。 もちろん限度はあり、他の生物を丸呑みにしたりはできず、自分自身を完全にそこにしまい込むこともできない。
・意識剥奪の紋様 表皮に浮かび上がらせることができる魔術的な紋様。 この紋様を目にした者は、わずか5秒だけ完全に意識を失い、その場で呆然状態となる。効果が切れると瞬時に意識を取り戻し、己が意識を失っていたことすら自覚できないだろう。 意識を奪った後すぐに組み付き、服を溶かし、溶かした服に擬態する……といったコンボにより「相手にいっさい自覚させず触手服を着せる」という芸当が可能となる。 紋様に対する抵抗は可能だが、効果が限定的なぶん強力な作用のため、抵抗難易度は高い。
・その他 個体によって、上記以外の能力を持つこともある。 テレパシー能力を行使してニンゲンと意思疎通を図ろうとする個体だったり。 意識剥奪以外の紋様を行使してさまざまな心理操作を試みる個体だったり。 要はご都合主義的に追加能力を持ちうるポテンシャルがあるということ。
【ロール】 基本10分、R行為などで描写が多いと20〜30分。 ただしキャラの性質的に言葉でのコミュニケーションができず、描写マシマシとなるため、もう少し時間がかかるかもしれません。ご容赦を。 記号使います。擬音語・擬態語も使いますが、意味がわからないような使い方は避けます。 ロール方針の相談や挨拶等のささやき歓迎です。 アブノーマル寄りのキャラですので、望まない方向にロールが向かいつつあると思ったらお気軽に相談ください。確定で去ってもらっても大丈夫です。基本的にキャラの描写のみでのイヤイヤは展開としてはシチュの肯定と判断します。
衆目下での陵辱というシチュを作るために、その場限りのNPC的な存在を作って動かすことが多いです。 なるべくPCを食ってしまわないよう(あと時間掛けすぎないよう)簡素な扱いに止めようと考えてますが、こういった存在が苦手な方はささやきで伝えてください。 スケベが加速するのであれば、お相手PL様にNPCを操作していただくことも一向に構いません。
複数個体が存在するとし、それらを総合したキャラ登録となります。同じPCさんと2度邂逅しても、ブラッドドレスとしては別個体である可能性が高いです。 それゆえに恋愛はNGです。まぁ意思疎通は難しいですが。 また、ブラッドドレスを殺害することも可です。
【補足:テレパシー能力について】 ブラッドドレスのすべての個体はテレパシー能力を有する。ただし、他のブラッドドレス個体との意思疎通のためにしかテレパシーを使わない個体がほとんどである。他の種族に向けてテレパシーを送るのは多くのブラッドドレスにとって『すごく疲れる』行為なのだ。 そのため、良質な餌や魔力を十分得られたりして調子がいいときには、普段テレパシーを発しない個体でもテレパシーを発することはありえる。
ブラッドドレスのテレパシー能力は発信のみである。相手が同様のテレパシー能力を持っていないかぎり、念話で意思疎通はできない。もちろん、ブラッドドレスのテレパシーを受けたうえで返答を口から返すことはできる。
ブラッドドレスのテレパシー発信は、対象の表層思考に言葉となって浮かび上がる。普段我々が意識的に物事を思考する際には言葉がベースになることが多いが、テレパシーで受け取った情報はその中に容易に紛れてしまう。 そのため、意思が弱い(弱った)者がテレパシーを受け取ると、その内容を己が発起した思考であると勘違いしてしまうケースも多々あるようだ。
【補足:NPC《マネキン》】 ダイラス・アケローン闘技場に飼われている奴隷闘士。20代女性。 同じく闘技場に飼われているブラッドドレス達の苗床にして世話係。数年に渡ってブラッドドレスを着用し続けたため、今やこの触手服と完全に意気投合し、意思疎通が可能となっている。一種の発狂状態とも言えるかもしれない。 闘士として闘技場に出る場合も決まってブラッドドレスの革鎧を着用する。そして《マネキン》が絡む試合の半数はおかしな展開になるという噂がある。対戦相手も何らかの形でブラッドドレスを着用させられるためだ。 ブラッドドレスに心酔し、もはや人間相手の性行為では満足できない体質になっている。そして触手服の素晴らしさを他人にも知らしめたいと考えている。
【補足:NPC《ダミーア》】 ダイラス・アケローン闘技場に所属する専属闘士。20代男性。筋骨隆々の偉丈夫で、棍棒と盾を得物とする。 《マネキン》と同様にブラッドドレスの扱いに長ける。とはいえ一心同体ではなく、ちょっとしたコンビ程度の間柄。意思疎通は限定的だが可能。 触手服を着せられ無力化された相手をおちょくるのが大好きな変態。だが真面目に戦ってもそこそこ強い。 |
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