2020/01/18 のログ
ご案内:「無名遺跡」にミルさんが現れました。
■ミル > 綺羅星のような装飾の部屋で足が止まった少年。
遺跡の中であることも、少し前の部屋ではゴブリンが居たことも忘れて部屋を見て回る。
どんな素材だろうと、壁に触れ、鼻を近づけて臭いを嗅ぐ。
触れたことのない感触、嗅いだことのない匂い。
捉えどころのない感覚に眉をハの字に下げる。
壁の一部でもはぎ取ればお金になるかもしれないが、どことなく傷をつけることを躊躇ってしまう。
「ちょっと休憩しよう。」
少年は部屋の真ん中の床に直接腰を着け、水の入った袋を手にすると喉を鳴らして飲み込む。
いきなりの連戦で、思っていたより体が疲れているようだ。
「もう駄目、俺戦えない。」
空になった袋を仕舞い、床にへたり込んでしまう。
ご案内:「無名遺跡」からミルさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にミルさんが現れました。
■ミル > (待ち合わせ待機中)
ご案内:「無名遺跡」にシトリーさんが現れました。
■シトリー > 「♪~~♪~~」
様々な罠や魔物が潜む遺跡の中を鼻歌を歌いながら進む。
右手につかんだ大ぶりのナイフは血で汚れているもののその身体に怪我はなく。
実際には回復力のみを頼りにゴブリン程度なら刺されてから刺し返すを繰り返してごり押しただけだが。
その足取りはどこか目的地があるかのように一つの部屋に向かっていて。
「へぇ。
いい匂いがすると思ったらかわいい子がいるじゃない」
輝かしい装飾に包まれた部屋の中に入ればそれらに見向きもせずに部屋の真ん中で休む少年を見れば笑みを湛え。
無防備で警戒心すら見せない足取りで近づいていき。
「どうしたの坊や。ここまで来て疲れちゃった?」
逆に相手に警戒心を与えないように武器を投げ捨ててみせる。
寧ろその動きが相手を警戒させるかもしれなかったが
■ミル > 気の良い鼻歌が聞こえる。
少年は魔法で隠蔽している耳が反応し、咄嗟に顔が動いた。
歌声からして、女性だろう。 それも大人の女性だ。
スンスンと鼻を動かすと、微かに血の臭いも混じる。
「可愛い子って、俺のこと?」
少年は疲れた身体が思うように動かなかった。
不審な表情を浮かべるが、半分は可愛いと言われたことへの少年特有の反発であった。
女性は笑みを向けたまま、のんびりと庭を散歩でもしてるかのような足取りで近づいてくる。
「そういう姉ちゃんは?」
わざわざ武器を投げ捨ててくれたからと、なんとなく心を許してしまう少年。
里を出てから一人の時間が長かっただけに、人から声を掛けられると嬉しくなってしまった。