2019/11/24 のログ
ご案内:「無名遺跡」に紅月さんが現れました。
紅月 > ◆待ち合わせ◆
ご案内:「無名遺跡」にグライドさんが現れました。
グライド > (以前の依頼からしばらく経ち、次の依頼に向かうかと思い始めていた頃
ギルドから態々声が掛かったのは、学術調査の事前確認。
学者等の、所謂机に向かうのが本業な人間に危険が無い様に
傭兵や冒険者等に現地の事前調査を委託する物だ。

勿論其の際に、調査が必要な貴重なものを破壊でもされては困る故に
在る程度経験の在る人間に優先して声が掛かる事が多い
今回己に声が掛かったのは、そう言う訳だろう。

そして、たいていはこういうとき、何人かのチームが組まれる
他にも声を掛けてあると訊いて、現地での合流を目指した訳だが)

「――――其れが、御前だとはなぁ。 随分と信用得たじゃねぇか。」

(――現地に居たのは、見知った紅髪である。
意外に思うと同時に、人選としては納得してしまったが
しかし、この地に来て其処まで経っても居ないだろうに
いまや一端の冒険者として信用されているのは、凄い物だ、と

薄暗い遺跡の入り口から、中を覗き込みながら呟いた)。

紅月 > 未知への期待が抑えきれず、無駄に早く現地に着き…とりあえず入口周辺の魔除けを済ませれば。
そこらの岩にヒョイと腰掛けて、マッピングツールの点検。
内部で使えるかはわからないが方位磁針はきちんと北を…と、確認の最中に聞こえる、足音。
…ぽかぁん、と、間抜け面を晒したのは言わずもがなで。

「……そりゃあ、ねぇ?
『治癒術師の適性があるのに、わざわざ単独で遺跡に突っ込んでいく"変わり者"』だもん。
そんだけ遺跡が好きなら無茶はしないだろ、って事でしょ」

ケラケラと軽く笑いながら告げたのは、周りから聞いた己の評価の一つだ。
実際、発掘した古道具を自ら修理して提出したりする程度には遺物に興味や敬意がある。

「変なモン住み着いてなきゃあいいんだけど…ふふっ。
何があるかなぁ、楽しみ!」

彼の横に立ち遺跡の奥をのんびり眺めながら言うと、おもむろに手を合わせ…呟くように小さく詠唱し、掌の上に光の玉を作る。
ごく簡単な、明かりの魔法。
羽妖精を連れても良かったのだが…何となく却ってトラブルが起きそうな気がして置いてきた為、光球を浮かせるに至った。
…少しは、先が見やすくなっただろうか。

グライド > 「御前の適正は疑いやしないがなぁ
そういや、最近"人が増えて助かってる"だの言ってたのは、そう言う事かね。」

(冒険者の中でも、遺跡探索が、単なる破壊活動になってる連中も多い。
学術的価値の在る物を破壊せずに、要するに無茶をしないと言うのは
何だかんだでお宝を狙いがちな冒険者の中から選抜するのは、割合難しいのだ
そう言う意味では、つい最近ギルドの連中が噂していた
「優秀な~~」と言うのは、彼女の事で間違いなさそうだ

因みに、優秀な、の後になんて呼ばれるかは
治療術師なんだか冒険者なんだか、はたまた楽師なんだか
人それぞれで一定しなかった訳だが。)

「住み着いてりゃ、其れは其れで報告すりゃ良いのさ。
スライムの巣窟でした、て判るだけでも遥かにマシだろうよ。」

(其の場合は、多分学術調査の前に討伐依頼だろう。
自分達だけで対処出来れば構わないが、数が多いと限度が在る訳で。
――さて、女が明かりを作り出せば、カンテラよりも安定した光源になる
道の先が照らされ、少なくとも入り口付近に、ぱっと見た感じ異常が無いと判れば
ゆっくりと、己が先んじて先へと進んで行こう。

通路は石造り、決して狭くは無いから、人間が通る事は想定されているはず
壁面に余計な装飾や文様は無いが、何かランプの類でも掛ける様な金具が
時々突き出しているのが判るだろう)。

紅月 > 「え、そうなの?
適性ねぇ…このあいだギルドで魔導ランタン修理したからかなぁ」

当人は相変わらず他人からの評価に疎く、不思議そうな表情で首を傾げる。
なんにせよ、喜ばれているなら嬉しい限り。

「す、スライムの巣窟…私らが初めて会った日を思い出すねぇ。
さすがにまたドロドロは勘弁してほしいや」

遺跡を見ていたはずの目はどこか遠く、更には乾いた笑みが零れる。
そう、彼と初めて会った時…丁度スライムの巣を掃討した後で、それはもう桶で水を被ったような浴び具合だった。
素直に懐かしむには少々苦い記憶である。

「…いわゆるエントランス、ってトコかしらね?
松明じゃなく照明をかけられるようにしてある辺り、それなりに文明が出来上がった後の遺跡みたいだけど」

思い出に浸るのもそこそこに、歩み出した彼に続く。
サッと目だけで見回すが、あるのは壁面の金具くらい…悪意の気配は、今のところは無さそうだ。

グライド > 「そういや、御前を修理屋って言ってた奴も居たな
最終的に、職業欄が書ききれなくなってくんじゃねぇか?」

(けらけらと、笑いながらの一言。
肩書きは結局、何が本業になるのだろうなとか、のんびりと思いつつ
進む通路は暫くは変わらない景色だろう、其のうちに、左右へと続く通路が現れる
進むべきは左か右か、何せ初めて訪れる場所だから、どちらに進んでも変わらないだろうが。)

「判らんぞ、首を掲げて並べてたのかも知れねぇしな
まぁ、普通に考えりゃ明かりなんだろうが…ちゃんとした都市の跡かも知れねぇな。」

(何の建物か、何の施設か、そう言った事は全く判らないが。
さて、どちらに進む?と背後の女に意見を問おう。
左の道は今までと景色も変わらず、右の道は、同じ景色ながら
ほんの少しだけ荒れており)。

紅月 > 「あー……
もうアレだ、本当に何でも屋を仕事にしちゃおうかしら…"特にホニャララが得意です~"みたいな注釈つけて。
…でも、やっぱり冒険者がいいんだよなぁ」

ソロメインの冒険者は必要に迫られて器用になるのが常だが、女の場合は好きこのんで知識収集をしている面もあり…今もまた新しい技能を訓練中。
完全に職業迷子だ。
…一応あちこちで冒険者だと名乗ってはいる、が、何が本職か訊かれたら答えられる自信がない。

困ったように笑いつつ、彼のおどろおどろしい例えに
「玄関に晒し首は趣味悪すぎでしょ」
なんて返しつつ…眼前の分かれ道をキョロキョロと見比べて。
ひょこっと前に出れば、先ずは幻術なんかの隠蔽がないかを確かめるだろう。

「…左かな。
右に何かありそうだけど…何もなさげな方にちゃんと"何もない"か、確認しておきたい」

ほんのり荒れた方の道を覗き込みながら、それでも先に行きたがるのは左の道だ。
「万一魔物とかに挟み撃ちでもされたら面倒くさいし…」
と呟く辺り、好奇心より安全を優先したことが伺えるか。

グライド > 「別になんだって良いさ
其のうち、御前の名前だけで全部通じるくらいにまで売れりゃあな
二つ名まで付くようになったら、晴れて冒険者としても有名人だぜぇ」

(さて、其れこそ二つ名が「何でも屋」になる可能性も無くはないが
別に、記入の時困るくらいで、問題が在る訳でもないだろう
そのあたり困らなくていいくらいに名前が売れれば、要らぬ心配だとか呟きつつに

――左と右、何らかの仕掛けが無いかを
彼女が魔法的に、己が物理的に調査する
恐らくは、何某か施設其の物の仕掛けが在る訳では無さそうだが。
"後付け"で何かが在る可能性は否めない。)

「そうだな、大事なこった。
先に何があるかもわからねぇし、見ておくかね。」

(道の荒れ方は、何かが行き来した気配の薄そうな方だ。
勿論、浮遊する何かが居れば、無意味な様相だが
女の意見に頷き、先んじてまた、通路を進んで行けば
しばらくして、小さな空間に出るだろう。
壁面の様子は通路と変わらないが、何らかの部屋なのは確か
大分崩壊が進んでおり、空間の半分以上は、土砂に埋まってしまっているが
微かに、水の気配が感じられる筈だ。)

「――湧き水か、水が通ってんのか。
飲める水が出てんなら、休憩は出来そうだな」

紅月 > 「二つ名かぁ…ああいうの格好いいよねぇ。
いつか何か名付けてもらえんのかなぁ…ふふっ、イドさんに二つ名ついたらやっぱり盾関連かねぇ?」

それこそ浪漫というやつなのだろう…きちんとすべき仕事はこなしながらも、憧れの混じる笑みでしみじみと言って。

「ふふふ…やっぱり遺跡探索はキッチリ制覇してこそよ。
白紙を地図で埋めきった時の達成感といったら、もう…!」

何だか熱のこもった声色で語る、が…やっている事は正しいのに動機がズレている。
彼の後に続きながらの地図作成…一本道のその先は行き止まりのようで。
「ありゃ~、潰れちゃってるや…」
と、独り言つ声は実に残念そうな其れだ。

「…ダメだねこりゃ、掘っても道は無さそうだ。
反対側見に行く?一休憩入れる?
必要なら明かり増やすよ~?」

ペチペチと軽い音をたてて土砂の壁に触れながら彼に問う。
次いで、また辺りを見回し…せっかくだからと水源を探し始めて。

グライド > 「俺様はなぁ、そう言う字は邪魔臭いと思う性質だがよ。
冒険者なら、良い仕事が回ってくるかも知れねぇぜ。」

(傭兵にとっての二つ名が、必ずしもメリットばかりとは限らない
と、少なくとも自分はそう考えているが、冒険者ならば勲章だろう
名前が通ればこその仕事だ、回される内容もいい物が来る
其れこそ、貴重ななにがし、に触れる機会も増えるやも知れない

まぁ、この女は放って置いても突撃しそうだが。)

「御前はな、だから物好きだとか言われるんだろーよ。
……しかし、流石に埋まっちまってるか。 それなりの時代は経ってるんだろうな。」

(地形の変化による崩落は、遺跡ならば儘在る事だ
時間が経過していれば当然、建物自体が磨耗している可能性も在る。
ふむ、と、少しばかり考えながらも、女が水源を探すならば止めはしない。)

「いや、とりあえず水場が見つかれば上々だろうよ。
場所だけ覚えて次に行くか、向こうも埋まっちまってたら、それこそ掘るかっつー話だしよ。」

(水の気配は、奥の方から見つかる筈だ
人工的に掘られている溝から、崩落した地面に向かって流れ、染み込んでいる清水
濁っては居ないが、其れが地下水なのか如何かまでは判り辛いだろう)

紅月 > 「傭兵だと面倒らしいねぇ…
前に、傭兵辞めた飲み友が『勝手に尾ひれ背びれついて大変な事になった』って愚痴ってたよ。
…ふへへ、報酬どーでもいいから面白い仕事回ってきてほしいや」

真面目に話していたかと思えば、だらしなく崩れる笑顔…まさに『放っておいても突撃しそう』な表情で『物好き』な事をさらりと言うのだ。
相手が己の事をよくよく知る男だからというのもあり、素を隠す気が微塵もない。

「…ん、ん~……あ、飲める飲める。
この奥から湧いてるっぽい…後で水周りだけでも整えたら、調査隊の皆さん喜ぶかなぁ。
…掘ったら川みたいにドパァ、とか、ないよね?」

それが何の水かはわからない…わからないからこそ、人間より頑丈な己が、試しに口に運んでみる。
もっと濾過した方が美味しく飲めそうだが、さすがにそれを求めるのは我が儘というやつだろう。

グライド > 「傭兵はなぁ、自分の実力以上の用件が来ちまうからな
二つ名目当てに命狙って来る様な奴も居る、コレクターとかな。
そう考えると、冒険者の二つ名よりは厄介かも知れねぇな。」

(冒険者の二つ名は、必ずしも戦闘力を現す訳ではない
傭兵と違って、其れを襲う事で得られる物も無い為
危険な物とも言えないだろう。
まぁ、実際二つ名がこの女に付いたとて、本人にとっては多分
珍しい依頼が舞い込んでくるだとかのメリットしか無さそうだ。)

「おいおい、躊躇無く飲みやがるな御前
……まぁ、御前が大丈夫ってんなら本当なんだろうな。
流石に、掘って試したかないな…ほっといて、反対側まで行くか」