2019/11/03 のログ
カイン > 「ひょっとしたら誰かが後付したのかもしれんが、
 明らかに趣味に走ったトラップも大量に見かけるしなあ」

げんなりした表情を隠しもせずに、壁から湧いて出た触手を切り払う。
見るからにむさ苦しいこの男が引っ掛かるのなら苦行にしか見えないが、
見目麗しい女性が引っ掛かるのであれば傍目にはさぞ都合のいい代物だろう。
仕掛け人の趣味が知れるという物だ、大多数の罠が命の危険というよりは捕縛を
目的にしていそうなのがなお質が悪い。

「風の流れ…と考えてもそれを辿っていけるかどうかというと怪しいよなあ」

凌ぐだけならいくらでも、だが出られるかどうかはまた別の問題である。

カイン > 「ま、着実に歩いていけばどこかにはたどり着くだろ。
 …いい場所かどうかはさておいて」

辿り着いた場所が自分の望むような場所であることを祈りながら、
若干の嘆息交じりに暗がりの中を歩き去っていくのだった。

ご案内:「無名遺跡」からカインさんが去りました。