2019/04/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈、その山中に眠る遺跡のどれか。
その中に、天井に大穴の開いた大部屋の一つがあった。
部屋の端に崩れた壁があり、流れ込む地下水が湖のように広がっている。
その流れは反対側へと通り、そこにある、また崩れた壁へと流れ込んでいた。

それを越えるようにしてある、大部屋の最奥。
見えるのは大きな扉、さて、その先には何があるのだろうか?
別に続く道があるのか、また別の部屋と続くのか、それは分からない。

「ぁぁぁぁぁああああああぁぁっ!?」

天井に空いていたと言う大穴、そこから、少女の声が徐々に大きく聞こえてくる。
と、そんな事を思っているならば、次の瞬間、そこから落下してきた少女の姿が見えるだろう。

「あああっとぉっ!?」

くるん、くるん、と器用に宙返りをし、すとん、と湖の上に着地をする。
別に、水の上に見えて、実は…とか、そんなオチはない。
純粋に、少女は水へと立ち、ゆっくりとした足取りで奥へと歩む。
最後にとんっ、と軽く跳び、大きな扉の前へと到着した。

タマモ > 「ふむ…」

振り返り、くい、と顔を上げる。
己が落ちて来た、天井の大穴。
上の方に見える、小さな白い点を見上げていた。

「思いの外、深かったようじゃのぅ。
いやはや、怖い怖い。
大きく見えていた月が、あんなに小さく見えておる」

はふん、軽く溜息を一つ。
首が疲れたので、見上げるのを止めた。
改めて、ぐるりと周囲を見渡す。
………うん、はっきりと分からないが、場所は理解した。

「面倒な道を歩かずとも、遺跡の一つに…と言った感じか。
せっかくじゃ、何か手土産なり何なり、持ち帰られるならば、持ち帰りたいものじゃのぅ」

扉の前に来れば、ぺちんぺちんと扉を叩く。
押してみた、押せない。
引いてみた…いや、引ける場所が無い。
下から持ち上げ…うん、絶対に無理そう。
鍵穴は…無さそうだ?

タマモ > 軽く考える仕草、もう一度、ぺちん、と扉を叩くと数歩下がる。
びしり、と指差して…

「ひらけー、ごま!」

少女の声が、大部屋に響き渡る。
そして、沈黙。
………あれだ、当たり前だが、何も起きない。

「まぁ、こんなもので開くなんぞ、都合良くいかんか。
仕方無いのぅ」

ふっ、と笑いながら、こう、無駄に髪を掻きあげるとか、格好を付けてみる少女。
一度左腕を大きく引いてみせると、ぶんっ、と薙ぎ払うように振ってみせた。

その動きに、まるで合わせるように、どごおおぉんっ!と、轟音と共に扉が爆ぜた。

タマモ > 「ふふんっ、妾の手に掛かれば、こんなものじゃ。
素直に、力を揮う前に開いてしまえば良かったものを…
まったくもって、愚かな事よのぅ?」

がらがらと崩れ落ちる、砕けた扉。
それを前に、どこか偉そうに胸を張る少女。
満足をしたか、ふぅ、と一度吐息を吐けば、よいせ、と扉の残骸を乗り越え、次の場所へと進んで行った。

とん、とん、とん、と跳び移るように、そこを抜けて行く。
最後に大きく身を浮かせ、すたん、と着地。

「じゅってんれいれい、ぱーふぇくとじゃ!」

何が完璧かは知らないが、改めて、その場を見渡す。
どうやら、先に続く道、それとも廊下?
まぁ…正確には、別から続いて来た道なのかもしれない。
なにせ、己は上に開いてた穴から、落ちてきたのだから。

タマモ > さて、どうしたものか。
分かれ道を眺め、少し考える。
左か右か、正面か。
その選択、少女はどれを選んだのか…

次回を待て…次回?

ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にミラさんが現れました。
ミラ > 伝説の勇者装備。
王を選ぶ選定の剣ではないが、勇者という存在の為の装備。選ばれしものの装備だけあって、高性能なのが多いがある意味有名なのがビキニアーマー。
古い伝説の女性勇者が着用している事が多いが、実のところレアリティが高いのか見かけた事はない。
だが、返り討ちにした勇者からついに手に入れる事ができたところで、性能を確かめようと身につけて性能試験としてダンジョンに潜り込んではみたのだが。

「……これは、恥ずかしいな」

一見、防御力の薄く見える露出の多さは魔力障壁でカバーされているためそうでもない。
しかし、視覚的な露出の多さはどうしようもなく。派手目のアクションを取れば、観客を喜ばせること間違いなし。
魔王にだって羞恥心はある。恥ずかしいものは、恥ずかしい。ひとりで来て正解だったと、手にした大剣を振り払い。襲ってきた触手型モンスターを撃退しつつ身につけた勇者を見かけないのも納得だと理解する。
見た目の恥ずかしさを考慮しなければ、意外と高性能なのが実に惜しい。
本来の適格者でないのを誤魔化しつつ着ているのでフルスペックではないはずなのに、並の装備を軽く凌駕する防御性能。物理系だけでなく、魔法系にも高い防御を期待できるのは良いが。
エロ系には、あまり期待できないのではないだろうかと。深部に足を踏み込むほどに配置されてるモンスターやトラップがエロ寄りになり、手こずってきているのにそこらへんが弱点かなどと評価しつつ、ダンジョンの通路を歩み。

ご案内:「無名遺跡」にサタンさんが現れました。
サタン > 王国内の公主に絡んだ催しやら用立てる仕事やら
高価な香や酒等需要は多く、王国内における隠れ蓑ながら
その忙しさに忙殺され続けていたが、ようやく一時の暇な時間を捻り出す事が出来た。
デスクワークばかりで、本来であれば身体が凝り固まる等の疲労は無縁のはずだが、鈍ったかのような感覚が否めず。
鈍った感覚は実践で取り戻すべく、手っ取り早くダンジョンでも踏破と出向いた――までは良かったのだが。

「……軒並み一刀両断。冒険者、か?」

ダンジョンの通路に横たわる魔物の死骸やトラップなどの破壊された痕を眺めながら、歩み行く。
潜ってゆく分には邪魔も無く楽々と進めるが、如何せん本来の目的は一向に果たせていない。
両手はポケットに収めたままと警戒感0な魔王は
先行く先客の後を、カツン、カツンと革靴が歩みの音を鳴らしながら深部へと向かいその歩みは進んでゆく。