2019/02/03 のログ
レナ=ミリイ > 遺跡内部の道は石畳で舗装されているとはいえ、かつての冒険者の遺骨や死んだ魔物の血で汚れており。
それが音やにおいでの探知をより困難にしていた。
緊張から数メートル歩くだけでも非常に疲れる感覚が襲い、少し休もうと壁に手をついた瞬間。
背後から何かを踏みしめる音と飛翔物が風を切る音が聞こえ。

「っ!…………くっ」

回避しようと横にステップしたものの飛んできた何かが足を切り裂く痛みを感じ。
即座にクロスボウを構えて引き金を引くが暗闇でどこから投げられたのかもはっきりしない中での射撃では命中を望むことはできず。
次の攻撃に備えるべく体制を整えようとしたところで片足に力が入らずに地面に膝をつき。

「しまった……毒?」

油断していた自分を恨みながら暗闇に目をそらして現れるであろう敵を探し。

ゴブリンリベンジャー > 毒は即効性である。
ただしその分だけ効果は薄く、傷口から血液に混じって浸蝕していく速度こそ速いが素人が煎じて作った毒であるので、毒に耐性があれば無効化するに容易いモノである、だが毒を放った側はそこまで知ることは無い、ただ単に即効性で獲物が弱る都合の良い毒とだけ。

投擲したダガーが命中した感触と得れば第二射は躊躇い、指の間で挟んだダガーを一瞬だけ抜きかけたが、僅かな躊躇の後に引き抜き、投擲するのではなく何処から匂いの元から飛んで来たクロスボウの矢らしき物を打ち払い、その衝撃でダガーを地面に落す、が拾うことは無い。

エンカウントは正面より、暗闇の中光源を持たずに何かの粘液にまみれた足で迷宮の通路を踏みしめ、駆けて眼を凝らして此方を視線を向ける人影に対して、ダガーを落とした痺れの残る手で少女?の額を掌で押し潰し、膝をつく人影を迷宮の床に押し倒そうと。

その刹那には逆の手には新たな三本目のダガーを指先でホルダーより手繰り寄せて、投擲の為ではなく近接で使う為に確りと握りこむのだった。

もし、もし近距離になることで姿が見えるとするなら、それはフードを深く被り露出がないようにしっかりとローブを身につけた子供に見えるかもしれない、だがローブから垣間見える腕や足は人ではありえない程に引き締まっていて、人の子供ではないとも判断は付くかもしれない。

レナ=ミリイ > 放ったクロスボウの矢がはじかれる音が聞こえれば襲撃者の大体の位置を把握することに成功し。
次弾を放とうとクロスボウに矢をセットしたところでランタンが照らす闇の向こう。
まるで影が襲い掛かってきたのかと錯覚するかのように飛び出してきた相手の手が額をとらえるのを感じ。

「く、っそ」

相手に押し倒された反動でクロスボウを墜としてしまい。
床に倒れ込んだ衝撃で肺の空気が漏れる。
腕が伸びる相手の姿を見れば子供のようにも見えたが自分を容易く押し倒した動きからそうで無いことは明白で。
とはいえ自分も力に関しては負けるものではない、抑え込もうとする相手の手首を掴めば押し返そうと力を籠め。

「っ、く!」

刹那視界の端にきらりと光る金属の刃が見えれば咄嗟に襲撃者の腹を蹴って蹴り飛ばそうとして。

ゴブリンリベンジャー > 額を掴み、獲物を捕らえた事に勝利の笑みを口元に浮かべ……かけたがそれが成される事は無く、代わりに獲物と同じ様に自分が肺から空気を押し出され、「グェ」と蛙が踏みつけられた様な声を上げる事と為る。

慢心と言うべきか、勝利を確信した瞬間の弛んだところに腹部に鋭く鈍い蹴り、避けようの無い状態では勿論避けること叶わず正面から蹴りを受けしまい、結果があの蛙のような鳴声で、同時に折角掴まえていた人影の額から手を放すことと為る。

だが、それで諦められる筈がない。

代わりに今度は相手の額を掴んでいた手で相手の蹴り足を掴み、薄暗い闇の中で相手のアキレス腱か脹脛の辺りに引き抜いたダガーの刃を滑らせて浅く肉を裂いて其処から麻痺毒を打ち込もうとし、更に相手の動きを束縛することで、少しでも相手の自由を奪い、犯しやすそうな状況を作ろうとする。

じゅるり、と思わず口端から零れそうになる獣臭以上に匂わせる唾液の匂い、抵抗すれば抵抗するほどに犯す際に心地良い悲鳴をあげてくれる事は判っている。

だがら弱弱しく直ぐに下るよりも、こうやって抵抗する相手の方が興奮し、次第に鼻息だって荒くなり始めて。

レナ=ミリイ > 反射的に放った蹴り足。
確かに相手の腹部をとらえた感触を味わうも、すぐにそこに鋭い痛みが走れば眉を寄せ。
残った力で相手の手を振り払い、距離を取ろうとするも痺れるように両足から力が抜けて。

「ちっ……普通の魔物じゃない……」

力は加護によって人間の大人以上の物を出せるがそれ以外は普通の少女と変わらない。
びりぴりと痺れるような痛みが両足を包むのを感ながら、崩れるように地面に手をついて。
それでも抵抗の意思を崩さないように汎用ナイフを取り出せば相手のいる方向へ向けて。

「そう簡単に、やられない」

今だ闘志の消えない目で暗闇の向こうにぼんやりと浮かぶ相手を見据えて言い放ち。

ゴブリンリベンジャー > 少なくとも片足は麻痺毒で侵し機動力を奪えた筈、初撃のダガーも美味く相手の足に命中していれば、機動力どころか相手はこの場に釘つけになる筈だが、それでも相手は諦めず此方にナイフの切っ先を向けてくる。

手を振り払われ、片足を掴み続けることが出来ず、半端な距離ではあるが開いてしまった間合い、殺すだけなら手持ちのダガーナイフを投げ続ければ殺せるだろうが、違う頃死体のではなく犯したいのだ。

「ギヒッ………。」

なのに獲物があがくことが楽しくて楽しくて仕方がない。

子供が笑うように無邪気に笑い、抵抗する獲物をどうやって料理しようか悩みながら、相手の足を切りつけたダガーナイフを毒が抜けたそれを投げ捨てると、新しいダガーナイフを懐から取り出し、相手がナイフの切っ先を向けてくるのにも構わずに再び相手に肉薄をし近接攻撃を仕掛ける、狙いは相手の二の腕、ナイフを握るその手ではなく腕を狙いダガーナイフの至近距離なのを構わずに投げると、もう片方の手は再度新しいナイフを引き抜き、飛び掛るようにして相手を押し倒して腰にでも跨ってしまおうと。

レナ=ミリイ > 「っ!」

まるで楽しそうな笑い声をあげる相手を忌々しく睨みつけ。
なんとか立ち上がろうと足に力を入れるものの毒が回っているようでまるで小鹿のように震えるのが関の山で。
相手が投げたナイフを見れば咄嗟にはじき返そうと手のナイフを振る。
しかし元々扱いが得意ではない上に体制も崩れていれば綺麗にはじくことなどできず。
ナイフの柄にあたった相手の刃は自分の手の甲を切り裂き。
それに紛れて突撃してきた相手の勢いのままに仰向けに再び押し倒され。

「ち、くしょ……どけ!」

脚と同じく毒牙回ってきた手には力が入らず。
ナイフを取り落としてしまえばまだ無事な片手で相手を叩き。

ゴブリンリベンジャー > 投擲用のダガーナイフは使い捨てるのが基本的な使い方で、滑らせた刃が少しでも何かを裂く感触を得れば使うのは終り、ゴミと変わらず迷宮の通路に放り投げ、うまい具合に仰向けになった獲物に馬乗りになれた事で、次なるダガーナイフは果皮とも等しい獲物の衣服をはぐ楽しい楽しい作業。

抵抗する力に威力を感じなければそのまま好きにさせ、自分は早速やりやすいように衣服をはごうとし、ダガーナイフを獲物の衣服に射し込もうとしたが、唐突に苦々しい表情を浮べると、折角押し倒しておきながら、跨るのを止めて立ち上がり、去り際に落ちていたダガーナイフだけは拾い上げて懐へとしまう。

興味が無くなったわけでも、獲物を弄ぶのにも飽きたわけではない、ゴブリンにとっては不幸では有るが何かが巣穴に入り込んだのを兄弟が感知して懐にしまった石に遠方から魔力を共鳴させて知らせてきたのだ。

ああ、まだ何もしてない、まだ触れてもいないのに、遺跡に獲物を置き去りにしないといけないのか、と表情を苦痛に歪めながら、振り返る事無く走り出すのであった。

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からゴブリンリベンジャーさんが去りました。
レナ=ミリイ > もはやこれまでかと諦めたとき。
不意に相手が何かを気にしたように体から離れ。
そのまま立ち去ってしまえば何が起こったのかわからずぽかんとその背中を見送り。

「助かった……の」

理由はよくわからないが相手にとってはこちらを襲うよりも優先事項ができた様子だった。
なにはともあれ助かったことに小さく息を吐き出し。
遺跡の壁に背中を預けて毒が抜けるのを待ってから脱出することにした。

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からレナ=ミリイさんが去りました。