2019/01/30 のログ
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > はー。
肩をポンポンと叩くシスターの女性が、遺跡の回廊の端に座り込む。
金色の髪を長く伸ばし、修道服に身を包んだ妙齢の女性。
そこまで深くに入り込んだわけではないが、戦闘に次ぐ戦闘は疲れを呼ぶ。

「………目的のものは見つかったんですけど、この遺跡は往復だけで一苦労……」

ふー、とため息。
傷ついた冒険者からの、落としてしまったアイテムの回収依頼。

報酬もほとんどない依頼であっても、彼女に与えられた任務からか、彼女は基本的に断らない。
逆に言えば、他に一緒に無償で奉仕してくれる人などいるわけもなく。

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」にメンシスさんが現れました。
メンシス > 「…ここはいつ来ても、暗いし、雰囲気は最悪だな…」

指先にライターほどの炎を灯し、暗い遺跡内を歩く
狭い遺跡の通路はジメジメとどことなく湿気ており、閉鎖的で少し息苦しい

足音がコツコツと響く通路を進んでいくと、一人の女性の声が聞こえてくる

「…ん、シスター…?」

お互いがはっきりと視認できる距離までやってくると
美しい金髪を長く伸ばし、修道服を身に纏って座り込んでいる女性を視認する

シスター・マルレーン > 人の気配にしゅるりとした布の音。
立ち上がる女は気配を殺す素振りも無く、ひゅるりと棍を手にやってくる人物を見極めようとする。
当然………、この場所で休憩するのなら当たり前の警戒行動。

「………ええ、シスターです。
 あ、冒険者兼任ですから………こんなところにいるんですけれど。」

少しだけ微笑みながら首をちょっとかしげる女性。
若く見えるが、厚手の布の奥に僅かな鎖の音。冒険者であることは間違っていないようだ。

「……冒険者の方ですか?」

確認するように尋ねる。

メンシス > 「お、おう…えっと、こんばんは、か?」

彼女がシスターであると名乗れば、こちらもこんばんはと挨拶を送る
しかし、それにミスマッチな木製の根本を見れば、少し困惑気味に眉を顰める
なるほど、冒険者と兼任なのか、と納得するがここでも修道服なのは少し謎である。
いや、あえて言うような野暮なことはしないが

「一応はそうだな。まぁ、ここには少し小遣い稼ぎにな」

依頼とかではない、と彼女へと告げれば、敵ではないと言った風に両手を上げる
彼女と話す距離も少し開けて、警戒心を与えないようにする

シスター・マルレーン > 「どなたかの依頼でしょうか。
 ……この近くには初めて来たのですけれど、大分危ない場所のようですよね。」

修道服のままの女性は、ふう、と汗を拭って少し笑う。

「小遣い………
 実際、ここにはどういったものがあるんでしょう?」

余り下調べもせず、依頼のままにやってきた女。
少し首をかしげて雑談程度で更に尋ねてみる。
相手が両手を広げれば、するりと棍を下げて。白い手袋に何も持たずにその手を前に組んで。

こうしてみれば、僅かに聞こえる鎖の音以外は街のシスターそのものだ。

メンシス > 「あ、いやいや、依頼ってわけじゃねぇんだけどな
 …まぁ、初級冒険者は大概魔物やトラップに捕まって殺されるか苗床にされるか…って所だよな」

修道服で汗を拭う彼女に、腰から水筒を取り出してパスするように投げる
ここら辺は蒸し暑く、動くことで汗をよくかく
小まめな水分補給は大事だ

「あぁ、古代の財宝やら、魔導…なんとか機械みたいなのもあるそうだな
 レアな魔物とかもいるから、その調査報告もすりゃ少しは金が入る」

何とか敵意がないことは伝わったのかと息を吐き、近寄る
彼女の問いにとりあえず答えつつ、その容貌を一瞥する
見た目はただの修道服ではあるものの、聞こえる鎖の音や白い手袋を見て、手甲でも仕込んでいるかと思えば
しっかりと彼女なりに準備はしているようで関心する

(鎖帷子…いいセンスだ)

腕を組んで、うんうんと頷く

シスター・マルレーン > 「そういう、ものなんですねぇ。
 ………立場上、こう、誰かの依頼が無ければずっと街にいるような形ではあるので、そうやって来たことが無いんですよね。
 …成程、調査を進めないと危険、ということなんでしょうね。」

その話を聞いても、不安をはっきりとは見せずに周囲を見回すあたり、腕には覚えが無いわけでもないのか。
素直に水筒を受け取れば、ありがとうございます、と微笑んで軽く喉に流し込み。

「あ、丁度休憩をしていたところなんですけど。
 お仕事は今からですか?」

ふー、っと力を抜いて、回廊の端にちょこん、と腰を下ろす。
相手の頷きには気がつかぬ様子で、汗をもう一度拭って。

メンシス > 「そうそう。まぁ、シスターが本職なら出る必要もないだろしな…
 おう。強いやつなら大丈夫だろうけど…俺はそうじゃないからな」

彼女ほどの初心者というわけではないが
こちらも超一流の冒険者に比べたら大したことのない下っ端だ
それなりのリサーチはしてここに臨んできた
そのお陰か、小遣い稼ぎは順調。価値になりそうなアイテムはいくつか回収できた

「あぁ?あー…まぁ、途中というか、そんな感じだな
 あんたは?ここへは依頼で来たんだろ?目標は達成できたのかい」

腰を下ろす彼女の横に座ってそのように聞く
しかし、暑そうだな…と彼女の恰好を見据える
別に下心はないが、冗談のつもりで「脱げば?」などと言ってやろうかと思案し

シスター・マルレーン > 「………本職はそっちだと言いたいところなんですけど。」

ははは、と乾いた笑いと共に軽く境遇を語る。
いわゆる歩く宣伝広告塔である。教会が正しく人を救い導く活動をしていると、草の根活動から広げていく、そんなメンバーが彼女であり。
なんやかんやで冒険の依頼から橋の修繕、失せモノ探しから土地の開墾までを手掛ける羽目にな……

様々な活動で人を助けて回っていること。こほん。
彼女は結構なぼやきすとである。

「ええ、目的は達成です。
 多少力不足だったのか、怪我をして帰ってきた方のアイテム回収ですね。
 ………生きてるだけでも儲けものだとは思うんですけどね。」

肩を竦めながらも、仕事はちゃんとこなしている。
「脱げば?」と冗談で口にすれば、またぼやくだろう。
教会が活動をしていると分かるようにしなければいけないんですよ………。
なんて、死んだ目で。

メンシス > 「…??」

彼女の乾いた笑いに首を傾げる
何やら事情がある様子で、触れるべきではなかったかなどと考えつつも
とりあえずこの話題は引っ込めるようにしよう

「そうか。よかったよかった。
 あんたみたいな別嬪さんが魔族に犯されたりしたら、いい気分はしないし
 何より勿体ないからな」

ははは、と笑いながら背中を軽く叩いて
依頼の内容は知らないが、ともかく達成したのなら後は帰るだけである
何故か死んだ目をしているが…うん、教会関係でいろいろあるのだろう

「よし、それなら…ここで出会ったのも何かの縁だ
 家に帰るまでが依頼。帰り道も危ないだろうし、付き合ってやろうか?」

死んだ目の彼女に気を利かせてか、そのような提案をして

シスター・マルレーン > 「ふふ、褒めてるんですかーそれ。
 褒められてるのか分からないんですけどー。」

ふふーん、とちょっと悪戯っぽくジト目になって相手に笑いかける。
負けたところなんて想像されてもまあ困る。
まがりなりにもこんな場所にいるわけだから、それなりの強気とそれなりの自信を両手に抱えて。
背中を叩かれれば、もー、と不満げにしながらも小さく笑って。

「あら、………そうですねぇ。
 帰り道も危ないでしょうし、付き合ってあげましょうか?」

なんて、茶目っ気たっぷりに言葉を返してウィンク一つ。

「じゃ、お願いしますね。 一人だとあれです、気を張るんですよね。」

メンシス > 「褒めてる褒めてる。よっ!美人セクシーシスター!」

ジト目になってる彼女に調子がよさそうにそのように告げる
一応嘘はついておらず、彼女に対して思ったことを言っているだけ
不満げにしつつも笑う彼女にこちらも笑顔を向け

「おっ…あんたみたいな美人と付き合えるなんて俺は幸せ者だな
 なんて、本当に付き合ってるならこのまま宿で一緒に寝泊まりしたいところだけどな」

ウインクする彼女に笑顔でそのように答える
完全な下ネタでそう返せば、彼女の言葉に頷いて

「任せろ。…あぁ、そうそう。俺はメンシスだ。
 名前をお聞きしてもよろしいですかな?シスター」

シスター・マルレーン > 「シスターの頭につける言葉じゃないんですけどー。」

少し苦笑しながら相手の直球の下ネタを受け流し。
そう言う言葉は慣れているのか、怒る気配は無い。

「あはは、そうですねぇ、そうなると教会でお手伝いからスタートしないと。」

なんて、口笛を吹きながらんしょ、っと立ち上がり。
近づけば鎖の音はしっかり聞こえるかもしれない。見た目より重装備な彼女は、動きは鈍重といえば鈍重だ。

「……シスター・マルレーン。 マリーでいいですよ。」

メンシス > 「はは、許せ許せ」

苦笑いをしてる彼女に笑顔で返す
こちらも立ち上がって大きく伸びをすれば

「その程度で付き合えるんなら毎日教会でお手伝いするわ」

などと調子のいいことを言い放つ
鎖の音を聞けば、案外しっかり着込んでいるのかと納得し、出口の方を向き直る

「…うん、よろしくな。マリー」

彼女が名乗ったのを聞けば、嬉しそうに微笑んで再度そちらを向いて握手を求める

シスター・マルレーン > 「………大変ですよぉ…?」

ふっふっふ、と意味ありげに死んだ目になる。
冒険者をしながらシスターはなんかこう、重労働なのだ。

「ええ、よろしくお願いします。
 口にする必要もありませんが、……気をつけましょう。」

そっと握れば、白い手袋の下は何もつけていないまま、柔らかい手で握り返し。

メンシス > 「…うん、確かに大変そうだ」

死んだ目の彼女を見て、苦笑いで返す
冒険者とシスターの兼ね合いなんて、そうそうできることでもないか

「あぁ…それじゃ、行こうか」

柔らかいなと言葉に反して変なことを思いつつ
出口を向き直り、小さく深呼吸をする

その後は何体か魔物が襲い掛かってきたものの
難なく返り討ちにして王都へと帰還した――――

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からメンシスさんが去りました。
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からシスター・マルレーンさんが去りました。