2019/01/09 のログ
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『エッチな事をしないと出られない部屋』に男が入ってから、実に数時間が経過していた。

「普通こういう時は男女セットがお約束でしょおおおおおお!?」

簡素なベッドしかない部屋に、男の怒号が響くが、それも直ぐに無機質な灰色の部屋の空気に溶けていく。
元々は、既に探索済みの遺跡の保守点検依頼だった。
単なる小遣い稼ぎとして引き受けたその遺跡から、うっかり隠し部屋などを見つけ、ホイホイ入ってしまって今に至る。
入ってきた扉は既に消滅しており、しかも助けを呼ぶ手段もない。
部屋の壁の一辺には、『エッチな事をしなければ脱出できません ※最低限一回は射精してね♡』と映し出されたモニターがある。

「誰かー、誰でも良いから……可愛い女の子であれば誰でも良いからー、誰か来てセックスしてくれえ」

だらーんとベッドに横たわりながらそんな事を呟きつつ。
幸運にも誰かが此処に来るのを待っているのであった。
幸い、既に依頼人に報告する時間は過ぎている。もしかしたら、捜索隊として、追加の人員が来るかもしれないが……

クレス・ローベルク > あれから暫く経ったが、状況は一向に改善の兆しを見せない。
暫くの間は文句を言ったり脱出の糸口を探しもしていたが、今は寝っ転がったままぴくりとも動かない。
とはいえ、寝ているわけでもない。

「(長期戦になるんだったら、体力は温存しとかないと駄目だよなー……)」

もしかしたら、一ヶ月、二ヶ月単位の長期戦になる恐れもあるのだ。
最初こそ理不尽の余り色々と怒鳴ってしまったが、良く考えれば今は実質遭難状態だ。
ならば、体力の消耗を抑えるべし。そう考え、ぴくりとも動かず、ベッドの上で静かに時間を過ごす

「(一応、水と食料はあるけど……3日分想定だからなあ)」

果たして何時まで保つか、と少し心配にもなってくる。

クレス・ローベルク > 「……待てよ?エッチな事って一人でもできるんじゃないか?」

要は射精さえすれば良いのだから、別に相手を待つ必要もない。
それに思い至ると、ベッドから跳ね起きて、ズボンと下着をずりさげる。
幸い、ネタには困らない人生である。適当にエロい事を考えれば、モノは直ぐに勃つが、

「……いや、でも何か此処で抜いたら敗けた気がする……」

と多少の躊躇が頭によぎる

クレス・ローベルク > 結局、彼は外に出ることは出来た。
彼が結局どちらを選んだのか、それは彼にしかわからないことだが……

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からクレス・ローベルクさんが去りました。