2018/09/09 のログ
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」にオーディスさんが現れました。
■オーディス > え。ちょっと待って、何あれ?忘れ物取りに来ただけなのに見慣れない鉄巨人が沢山湧いているんだけど何処から出てきたのさ?……でもまあ、何か派手にやりあっている途中だし、パワーはあっても動きは遅いみたいだしこっそり中に、と。お邪魔しまー……――すッ!?……あー……失礼しましたー?
(各地で凌辱行為をスナック菓子をつまみ食いする気楽な感覚で働きながら件の事件についての調査をしていたものの元々世の中に特別聡い訳でも無ければ特別な捜査に長けた能力や知恵、発想力や推理力があるわけでもなくあっさり頓挫。とはいえ無収穫なのも癪だと意固地になっていたのだが、ふと唐突に先日まで暫く滞在していた遺跡にとあるお気に入りの品を小部屋に置き忘れているのに気付けば一度遺跡へ戻る事に。が、自分が捜索に向かっている間に状況は激変していた。呆気にとられるしかない。冒険者、あるいは王国軍の騎士達と対峙するのは魔族でも魔物でもなく、そもそも生物ですらない不可思議な、何処かで見覚えがあるようなないような金属で覆われた人造の巨人。光輪を背負いし鉄の御使い。なんだありゃ、と目を丸くし呆然と立ち尽くしていたが、思い出したようにこそこそ岩陰に隠れ戦いを様子見。見たところ、外見通りと言うべき槍の一撃は凄まじく直撃すれば余程頑強でなければ貫かれるなんて可愛げのあるものでなく爆発四散からの肉塊コースまっしぐらなのは間違いないが、此方もまた外見通り動きは鈍重であり、それ故冒険者や騎士が体格差と機動力を活かし立ち回る事で対処できているのは見てとれた。元から倒す必要はない。忘れ物さえ回収すればすたこらさっさである。そーっと岩陰から出れば戦いに巻き込まれぬよう極力遠回りし遺跡の入り口へ忍び込もうとして。そこには、明らかに今彼らが戦っているものより二倍、否三倍はあろう巨躰と神々しさすら感じる外見、上位機、指揮官、専用機、発展後継機、色々な単語が過ぎるが何れにせよどう見ても比較にならぬ程危険な機兵が仁王立ちし戦況を見守り、入り口を封鎖していて。門番なのかと察するも、抜け足差し足忍び足、足元を抜けようとして――咄嗟に退く。前へ進む、転がり込むのは不味いと判断しての行動であったが、正解であった。あと数歩進んだ先、鉄巨人の槍の穂先が咎人を罰する神雷が如く、機体の違いのせいなのかそれとも何か条件があるのか彼らと戦っている個体と別物の俊敏性と、上回る破壊力のそれが地面へ突きたてられ爆散。衝撃によって退いた身体が宙を舞い、と、とと想定以上に後方へ飛ばされ、爆風により着地を失敗しかけたたらを踏みながら、土煙に咳込み眉を顰めてから文句の一つでもくれてやろうと遥か頭上にある門番を見上げ、顔を引きつらせる。人造の瞳が威圧的に睥睨し、此方を完全に認識し排除対象としているのは言葉も何もなくとも伝わったからだ。)
■オーディス > ぐッ……!ぎ、……あー、もう……再生するのが手間だってのに。……貧乏くじ引いたかな、これ?
(侵入者を検知した事により量産型が更に追加で出現し、多勢に無勢。始めは何とか隙を作ってしまえば、なんて安易に考えて交戦もしてみたのだが想定外というのは立て続けに起きるものらしい。――速い。そして、硬い。量産型は騎士や冒険者が今まさに交戦しているものと同一機に見えるのだが、性能は雲泥の差。鈍重であった筈のそれは、己は人と魔導機兵の戦闘しか観察していなかったから知る由がなかったのだが魔に対し本来の機能に限り無く近く性能を引き上げる、取り戻すといったほうが正しいか、何れにせよ別物の運動性能と戦術判断力、攻撃性能、防御性能を発揮するらしく正体は不明だが魔には違いない己はどうやらその基準に引っ掛かってしまったらしい。小手先で外見だけ偽ろうとも無駄だということか。最初が不味かった。寧ろ彼らとの戦いを見ていたせいで性能を過小評価していた事が災いし、あの門番は相当危険だが他はどうにか倒すのは手間だがあしらって撒くのは容易いと踏んだ油断を即後悔する羽目に。赤くもないが通常の三倍、もしかしたらそれ以上かもしれないが一気に肉薄し、包囲しようと散開する量産機に再度呆気にとられる。それぞれ意志がなくても戦術共有はできるのか、危険を察し攻撃の為変異させた腕を半端に留め脚部に集中し包囲網を抜けるべく遺跡と離れる形で逃走を測るも、先程居た地点が槍の投擲で爆ぜる破壊音に舌打ちし駆け抜け――偏差射撃。逃げる先を読まれていたらしい。二本目、三本目までは辛うじて躱せたが四本目にてこれまでと違う間隔で先置きされた槍の着弾地点に自ら飛び込む事となり、半端に変異させた状態だが何もしないよりはマシと硬質化中の腕を頭上に掲げながら転がり込み。傷口は見ない。衝撃と激痛、灼熱とした感覚と腕の感覚の消失と辛うじて感じ取れる糸のように垂れた何かからどういう状況かは理解できているからだ。爆音により鼓膜が破れたのかろくに音も拾えなくなってうんざりするも、魔であるが故に機兵を覚醒させてしまったが魔であるが故に人間なら即死ものの一撃も何とか生きて耐えられるしぶとさがあるのだから何とも微妙な気分である。一先ず、この場を凌ぐのはある程度再生してからでないと難しいと判断しては巻き込む形となり混戦模様となるが、冒険者や騎士が争うそこへ逃げ、子供の外見を利用し助けを求めることに。とはいえ、彼らもぎょっとしたことであろう。通常のそれと異なる様子の機兵数機と、助けを求めた子供の身体は文字通り半分消し炭となり、抉り抜かれ、元が何なのかも分からぬ紐状の繊維が数本辛うじて腕だった場所から垂れ下がる有様であったのだから。問い質す暇を機兵達が与えてくれぬのは幸いだ。調べられたら叩けば埃が出て、つつけば蛇が出てくる身であるが故に。何とか彼らの協力を得る、というより強制的に戦闘に巻き込んでは、その惨状も数分足らずで外面だけは元の状態へ再生。これでも再生が遅れた方だが、あの槍は魔への特攻でもあるのか鈍くなっており、元通りなのは外見だけでまだ中身は直しきれておらず、隙を見ては忘れ物は諦めてそそくさと戦線離脱することにして。)
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からオーディスさんが去りました。