2018/02/25 のログ
リン > 「ん……よいしょ……」

コルセットと身体の隙間に潜り込んだのはいいが、存外に苦しい。
そこで引き返しておけば良さそうなものだが半ば意地になったか、途中で毛皮を脱ぎ捨て、
その分つっかえがなくなった身体をなんとか滑り込ませることに成功する。

「さすがに蒸してくるなぁ」

少女の代謝の熱気に自分も汗を浮かべる。
毛皮がなくなったあとは簡素な肌着しかつけていない。
半裸で、鼠と言うよりは蛞蝓のような有様で腹の上を這いずる。
そしてようやくお目当てのものを見られて、満悦に笑みを浮かべる。
こんなところに潜り込まれて好き勝手見られ触られ、汗の匂いまで嗅がれることになるなど
相手は想像もできていないに違いない。

「うんうん、年頃の女の子の柔らかさはもちろんのこと、
 ただのお嬢様では味わえないこの程よく引き締まった肉。
 ……その良さを間近でクローズアップして味わえるのは
 この小さな身体のいいところだよなぁ~」

すっかりご機嫌になって、聞かせる相手がいるわけでもなく饒舌に喋り始める。
少女のフェロモンに酔っ払ってしまっているのかもしれない。

「苦しくなってきたし、ちょっと楽にさせてもらおうっと」

ブラを目前にしながら、自分の下を下ろす。舌で自分の下の大地――少女の肌を舐め、汗の塩気を愉しむ。
そしてすっかり高ぶりきっていたものを、腹の筋肉の隆起に沿わせてこすりつけ、気持ちよくなり始めた。

レナーテ > 腹部に擦れる何かが取り残され、生々しい感触とともに肌が擦れ合う。
眠気を遮る違和感へと変わりつつあるそれに、眉間に僅かにシワを寄せて身体を右に左にとよじるようにして寝返りのようなものを打つも、その違和感が消えない。
彼の声がさらに近くなり、それが此方にも僅かながらに聞こえてくれば、ベレー帽の中の耳は忙しなくなる。
肌を這いずる小さくヌメる感触にヒクンと身体が仰け反るように震えると……とうとう金色の瞳が開かれた。

「……ぅ…?」

寝ぼけ眼の丸い瞳がしょぼしょぼと瞬きを繰り返すも、肌に感じる妙な感触に、ぶるっと身体を震わせる。
寝汗に薄っすらと湿る肌、そして不自然な格好での眠りに体中が少し痛む。
右に左に首を傾けると、小気味いい音を響かせながらコリを解していくと、小さく溜息を零した。

「何か眠りが浅いです……ん?」

コルセットの内側にゴワゴワとした感触があるのに気づくと、なんだろうかと思いながら、ウェストボタンを寛げていった。
そこを緩ませ、運良く掌は彼にぶつかること無く腹部へと滑り込むと、そこにあったゴワゴワの正体を捕まえてしまう。
鼠の毛皮、それを眼前に引っ張り出すと、ピンとスカートの中に隠れていた尻尾がまっすぐに飛び出し、瞳も一層丸くなっていく。
悲鳴こそ溢れなかったが、自身の柔肌に鼠が這っていたとなれば、悪寒の一つも覚える。

(身体、洗わないと…)

そんな悠長な事を言っている場合ではないが、その辺は少女らしく汚れが気になる。
捨ててしまいたい鼠の毛皮も、何故か鞄にあった空瓶へと落とし、蓋をしめて収めていった。
鼠を食らう何かが一緒に体を這いずったとなれば、鼠と一緒に変な病気を二重で移された可能性もある。
万が一、自分が病気にかかった時の調査の足がかりになるだろうと、瓶に収めたというところだ。
手早く道具類を片付けていくと、鞄を肩に掛けて、魔法の呪文を口ずさみつつ小銃を手に立ち上がる。
目指すは水源のある場所、紡がれた魔法によって生まれた光の球体が青く輝くと、粒子を溢しながら動き出す。
水源へと道案内するそれを辿るように歩く合間も、自身の体に人が隠れているなど、気づく様子もない。

リン > 「あっやべ」

最高に趣味の悪いことに夢中になっていたら、とうとう相手が起きてしまった。
勃ったものを少女の肌に押し付けながら、息を殺して相手が再び寝入るのを待つ……が、
あろうことか相手は立ち上がって歩きだしてしまう。
鼠の毛皮を途中で脱ぎ捨ててしまったのは失敗だったのかもしれない。

「あわわわ」

服の中で盛っていた不埒者の小人はその空間ごと上下に揺さぶられる。
こんな狼藉ができたのはひとえに相手がじっとして眠っていたからであって、
歩いている相手に同じことをするのはちょっとどころではなく難しい。

必死に服にしがみつくが、歩行の振動に徐々に体力を奪われていく。
しばらく歩みを止めることがなければ、
そのうち小さな悲鳴を上げて服の隙間から滑落して少女の足元に落ちてしまうだろう。
裸で勃起した小人の姿のままで。

レナーテ > 肌にぴったりと張り付いた感触も、おそらく湿った服のせいだろうと思っていた。
まさか先程の毛皮が脱ぎ捨てられたものだとは、思いもせず歩き続ける。
数分ほど歩いたところで湧き水の溜まり場へとたどり着けば、ほっと安堵の吐息をこぼしつつ膝をついて水面を覗き込んだ。
特に水中に生物が居ないことを確かめると、鞄から取り出した付箋状の小さな紙を水面へと重ねていく。
魔法薬の染み込んだ其れは、有害なものがあれば淡く赤い光を発するが、それも無さそうだ。
鞄を下ろし、ライフルを置くと腰のベルトに連なったポーチから魔石を弾頭に嵌め込んだ弾丸を三つ取り出すと、自身の火の魔力を注ぎ込みながら、弾頭に傷を入れ、水の中に放り込む。
暴発した魔力が熱となって水中へ放出され、大きい泉をお湯に変えようと温め始めたのだ。
そんな最中、ぽとっと何かが落ちる音が聞こえ……足元を見やれば、随分と奇妙な影に小首をかしげながらしゃがみ込み、小人を両手で優しく包むようにし持ち上げようとしていく。

「……人、ですかね。その…格好は色々、妙ですけども」

中性的な見た目の姿に全裸、何より何故か肉棒を勃起させた姿は異質としか思えず訝しむようにその姿を見つめた。
これが普通の男の体付きで、全裸で、勃起していたのであれば、問答無用に成敗していたところだが、可愛らしさも感じそうな見た目が、悪漢というイメージを結び付けなかったらしい。
左手の上へ寝かせたまま、生きてるかなと確かめるように、人差し指で軽く背中を撫でたり、頭をなでたりと、壊さぬように優しく触ろうとしていく。

リン > 「あ、どうも。ハハハ。お邪魔してます。
 その……僕のことはダンジョンの妖精さんだとでも思ってください」

とりあえず両手で股間を隠そうとしながら、動転して余計に舌が回る。
逃げることもできず手に捕らえられてもはやこれまでとも思ったが、
相手の様子に怒気は感じない、まだ悪運は残っているようだ。

「あっ……」

相手の指が伸びて触れられれば、従順に身体を丸める。
高揚して感覚が過敏になった小人の身体に、指の感触が敏感に伝わる。
隠そうとしている股間のものはますます猛ってしまう。

「……ぅ、や、やさしい触りかたするんだね……」

頬を赤らめ、瞳を潤ませ、掠れるような甘えた声を出すのは
半分は庇護欲を煽ることを狙った演技であり、半分は素であった。

レナーテ > 「お邪魔…? ダンジョンの妖精にしては……羽とかないんですね」

思っていたよりは焦燥していない彼の声に、苦笑いを浮かべつつ掌へと導く。
彼の冗談に薄っすらと微笑みながら答えると、確かめるように指を這わせていく。
特に性的に撫でたつもりはなかったが、僅かに触っただけで掌に隠れたそれが余計目立てば、僅かに頬を赤らめつつ視線を彷徨わせた。

「そういうわけでは……怪我とかないか、気になっただけです」

妙に愛らしい反応で囁かれると、最近になって目覚めた嗜虐心が淡く擽られていく。
まだ会って間もない相手に劣情を抱くなどと、そう己に言い聞かせながらしどろもどろに呟くと、片手で鞄からハンドタオルを取り出し、二つ折りにして地面に置くと、そこへ彼を下ろした。
感触としては、毛布の上にでも降ろされたようなところだろう。

「それで、妖精さんは何で私の身体から出て……」

そう告げたところで、はっと先程の事を思い出す。
鞄から取り出した瓶詰めにされた毛皮を手元に溜めた魔力の光にかざし、色んな角度から確かめていった。
ところどころ、あるはずの部位がなかったり、綺麗に切り裂かれた部分があったりと、注意すれば分かりそうなところに気づいていくと、それを鞄の中に戻していく。

「……出てきた理由、教えてもらえますか?」

変わらず笑みを浮かべているが、流石に察しづき始めたらしい。
僅かに眉がヒクついていた。

リン > 「まあほら、妖精にもいろいろいるし。
 あ、うん、怪我はないよ。大丈夫……」

一度手を離されてタオルの上に置かれれば、手の温もりを少し未練に思うも
刺激が与えられなくなったことで少し落ち着いて息を整え、ちょこんと座り込んで少女を見上げる。

なんとかこのままうやむやにできるかもしれないと思い始めた矢先に
例の証拠品を検分されはじめて悪運が尽きつつあることを悟った。
よくない汗が滲み始める。

「あー、えーと、そう! 隠れざるを得なかったんだ!
 こう、小人を狙う邪悪な魔物と出くわして、
 仕方なく、不可抗力で! 君の服の影に!」

口からでまかせをとっさにひねり出すが目が泳ぎまくっている。

レナーテ > 恐らく勃起したりしていなければ、ここまで妙な疑りを食うことはなかっただろう。
それこそ、妖精だと言い張っても、嗚呼そういう種族なのだろう程度にごまかせた可能性もある。
しかし、毛皮を脱ぎ捨て、わざわざ自身の衣類の奥深くまで潜り、肉棒を膨らませていたとなれば話は別だ。
彼が脂汗を滲ませる中、観察を終えたところで視線を戻すと、視線も言葉も定まらないとなれば、彼の悪運も尽きた……かもしれない。

「鞄の中とか、スカートの下とかに隠れるだけでいいのに、わざわざ奥まで潜る必要ないですよね」

毛皮はコルセットのところから見つかった、つまり彼は其れよりも上にいたのだ。
オマケに肌に妙な張り付いた感触を覚えていたのもあり、それが彼だとなれば全ての辻褄が合う。
嘘にぴしゃりと言葉を叩きつけると、半目閉じた侮蔑の視線を向けていたが……最後は深くため息を吐いて、呆れていく。

「最悪な場合、魔物に襲われて服と肌の間で潰れていた可能性もあるわけですから……服を脱いだ時、妖精さんのバラバラ死体見せられる身にもなってもらいたいです。オマケに死因がセクハラとか、恥もいいところです」

最悪なシナリオを口にしたところで、彼の処遇をどうするのか。
それよりも先に、肩に掛けていたケープの留め金を解いていく。
どさっと重ための音を響かせながら、それを置くとハイウェストスカートのボタンを外していき、徐々に服を脱ぎ始めた。

「ここに来たって事は出口を知ってますよね? お風呂から上がったら……出口まで案内してください。逃げたら……言葉通り焼いちゃいますからね?」

クスッと微笑みながら、スカートがとさりと落ちていく。
ブラウスに隠れ、ショーツこそ見えないが、ニーハイソックスと白い太腿は顕になった半脱ぎの状態。
脅しの言葉を決定づけるように指先をぱちんと鳴らして見せれば、それに合わせて爆ぜるような炎を指から溢れさせていく。
見た目は派手だが、実際は軽症の火傷を負うかどうかという弱い火。
それを見せた後、更に胸元のボタンも外していく。

「あと……妖精さんも入っていいです」

サイズの違いのせいか、あまり異性としては認識しきれていなかった。
先程の勃起姿を見ても嫌悪よりも、大きさの違いから来る興味もあるぐらいだ。
ぷつ、ぷつ、とボタンを外していくと、先程晒した下着姿を露わにし、ソックスへと指をかけていく。
視線が集中していれば、早くお湯の方へ向かうように目配せしつつソックスを脱ぎ、慎ましげな胸元を腕で隠すようにしてブラを外し、ショーツを脱ぐと、即席の湯船の泉に浸かっていった。

リン > 「あ、やっぱそう思います? 鋭いな~あははは」

笑ってごまかすにも限度があろう。
まさか逃げられるはずもないので小人にできることはおとなしく座って沙汰を待つくらいだ。
見せつけられた魔法の炎には、ヒエッと声を上げてしまう。

「あ、うん。それぐらいはお安い御用です。喜んで案内させていただきますとも、ええ」

媚びた卑しい笑みを浮かべながら何度も頷いていたが
目の前で少女が脱ぎ始めると、股座を隠すことも忘れて夢中で見入ってしまう。
視線で入浴を促されれば、それに追い立てられるように泉へと向かう。

「あ、えっと……ひっついててもいい、です? 僕には深いから……。
 それから、僕の名前はリンって言います。妖精なのは嘘」

脅威として見られていないのは察するが、
それでも勃起した男がすぐ近くで湯に使っていて機嫌を損ねたりしないのかと、
おどおどと少女を見上げて様子を伺う。

レナーテ > 炎を見せ、多少怯えるぐらいはあるだろうと思っていたが、小物っぽい悲鳴が聞こえるとキョトンと彼を見つめる。
悪事をはたらく割には、あまり肝が据わっていない。
奪うか壊されるかな世界に長く居た分、そういう反応は新鮮に思えるほど。
媚びた笑みに苦笑いを浮かべつつ、服を脱いでいくと突き刺さる視線もあまり嫌ではなかった。
下卑た舐めるような視線というよりは、年下の子供に悪戯するような心地。
つんと先端が上を向いた綺麗な胸元を腕で抱き寄せるようにして隠し、湯の中へと座り込むように浸かっていくと、はふぅと心地よさそうに吐息をこぼしながら、三つ編みを一度解き、水に濡れないうようにアップに結き直していく。

「……変なことしないでくださいね?」

この深さでは、溺れたら死んでしまう。
小さく頷けば、釘刺しの言葉と共に掌を伸ばす。
彼が掌に移れば肩の上へと導き、ゆっくりと肩を湯の中に沈めていき、彼が座るにちょうどいいぐらいの深さへ調整していった。

「リンさんですね、私はレナーテです……あの、それだけ可愛い感じなら、わざわざこんな事しなくてもいいと思うんですけど…?」

妖精は嘘だと言われれば、なるほどと言うように苦笑いを浮かべて小さく頷いた。
勃起した彼をちらりと見やっても、なんというかあまり怖くもなければ嫌でもない。
おどおどとした様子にクスッと微笑み返すものの、先程までより瞳に嗜虐的な色合いが灯るのが分かるだろうか?
目を細めながら笑う瞬間の口元や、視線に艶を交えながら、彼を見やる。
そのまま片手を伸ばせば、濡れた指先で器用にも彼の頬を撫でようとしていった。

リン > 「しませーん……」

調子に乗れるときはどこまでも乗るが所詮はけちな軽犯罪者である。
おどかされ釘を差されて何か悪さを働く気にはならなかったが、
裸身の美しい少女と一緒に湯に浸かって何もしない、というのはなかなかの生殺しに感じた。
髪が結え直され顕になったうなじに抱きつきたくなるのをこらえる。
浸からせてもらったお湯に、ふう、と気持ちよさそうに息を吐く。

「わかってないな。
 可愛がってもらえるだけじゃ満たせない欲求もあるんだよ。……」

微笑みの中の眼差しに支配者特有のものを感じ取り、心臓が小さく跳ね、視線を外せなくなる。
見下ろす側からすればあからさまなほどに、顔のパーツの動きや一挙一動を目で追い始める。

「ん……」

指先で頬を撫でられ、目を細める。
湯に浸かっている両脚がもどかしげに動き、ぱしゃと水を跳ねさせた。

レナーテ > 軽い口調の肯定もあり、余計に子供っぽく感じさせられる。
苦笑いを浮かべつつ彼を肩へと導くも、再び邪な想いを抱かれているとは気づかなかったが……視線と指先の動きに彼の動きが変わるのは分かった。
頬をなで、もどかしそうな声に笑みを深めていくと、つぅっと指先で肩から背中へと指を這わせていき、こそばゆい刺激を交えて可愛がっていく。

「例えばどんなことでしょうかね……? それと、可愛がってもらうだけじゃって事は、普段はそういうことされているって聞こえますよ?」

背中を撫でた指先は、腰をぐるりと回るように撫でながら前へとずれ込む。
閉ざされた股座に、爪先を隙間に傷つけぬように差し込んでいけば、優しく左右にずらしながら股を開かせようとした。
そこに隠れた男根を曝け出させようとしつつ、見えたなら指先は裏筋を撫でるようにつぅっと指を這わせ、悪戯をして可愛がるだろう。

リン > 「あっ、ちょっと……」

背をなぞる指の動きに、ぞくぞくとしたものが駆け巡り、
くすぶっていた欲求が再び燃え上がりはじめる。
欲情を堪えて、藍色の小さな頭がかくかくと揺れる。

「な、なんだよ……されてちゃ悪いのかよ……
 ちょっと、変なことするな、って言ったのはそっちじゃん……っ、ねえっ」

人形のようなか細い脚が、人間の指先の力に抵抗できるはずもない。
芥子粒のような睾丸と、勃起しきっても爪先程度しかない竿が、レナーテの目の前に余すところなくさらされる。
目尻を潤ませながら文句を言うが身体は正直に動き、腰を指先に擦り付けはじめてしまう。
滲んだ先走りが、レナーテの指の湿りに溶ける。

レナーテ > 「悪いとはいってないですよ?」

責めているつもりはなく、相変わらず笑みを浮かべたまま囁きかける。
少しなぞるだけで頭を揺らして、欲に耐える姿は愛らしさも感じられ、じわじわと嗜虐の熱が身体に込み上がってしまう。

「変なことはされたくないですけど、此方からはしたい……そんなところでしょうか。それに、リンさんも嫌では無さそうですけど…?」

問い詰める言葉、それとは裏腹に小さいながらにハッキリと膨らませたそれが指先によって顕になっていく。
玩具のような粒と肉棒も、壊さぬように指先でなぞりあげていけば、自らもっとと擦り付ける動きと言葉は噛み合わない。
ぬるぬるとした感触が指先にくっつけば、つぅっとそれを糸引きさせ、見せつけるようにして指を離していった。

「リンさんを見てたら、少し意地悪したくなったみたいです。嫌なら……これ以上はやらないですけど」

普段ならここまで自分から踏み込むことは稀なことだが、普段とは違う環境や心境、そして恐怖を感じない男性という要素がいくつも重なり、少々大胆になったのかもしれない。
それに考え至るよりも先に、今は行動に移っていく。
彼の欲望を煽ろうと、指にこびりついた先走りの汁を自身の口元へと運んでいった。
糸引きをしたそれがプツリと切れていく中、舌先を少し覗かせて、猫の舌先のように小さく動かしてそれを舐め取ってみせる。
舌に感じる不慣れな味を誤魔化すように薄っすらと笑みを浮かべれば、彼を見やりながら答えを待つ。

リン > 「っ……、それは」

目の前で、自分の分泌物の付着した指が口元に運ばれ、蠱惑的な舌の動きで舐め取られる。
その有様を、つばを飲み込んで凝視するのを隠そうともしない。
あの指で、あの唇で、あの舌で触れられれば、と想像してしまう。
問いになかなか答えることができず、視線も外せない。
ただ彼女の瞳で見つめられているだけで、息苦しくなるほどの昂ぶりが募っていくのがわかる。

「い、いやじゃない……よ」

胸に手を当てて苦しげに息をつき、切なげな眼でレナーテに続きを乞う。

レナーテ > 「……言葉より、顔とか仕草に出ちゃってますね」

誘うようにカウパー液を舐め取っただけで、彼の視線が此方へずっと突き刺さっていた。
しどろもどろに紡がれる言葉に答えはなかったが、それも限界か。
もっとと素直に強請る視線と、控えめな言葉にクスクスと微笑みながら肩に掌を添えていく。
優しく包み込むと、彼を泉の縁に下ろしていき、先程のように指先で優しく男根を撫でていく。
裏筋を根本から雁裏を通り抜けて、鈴口を痛くしない程度に撫で回しながら亀頭にぬめりを塗り広げていく。
そして再び裏筋を根本へ向かって撫でていったりと、指先の愛撫は繰り返される。
袋の部分にも指先を重ねていくと、緩くそこを押し上げるようにして可愛がり、程よい力具合で揉みほぐすように可愛がっていった。

「元の大きさになれますか? あと……ちゃんとお強請りしてください。私だけ意地悪したいとか、素直なこと言ってるのに、リンさんが言ってくれないのは、不公平です」

嫌じゃないなんて、遠回しな言葉よりも素直な言葉を。
それを苦笑いを浮かべながら求めれば、壊さぬように、傷つけぬように優しく撫で回す。
正面に座り、両手で愛撫しているため、胸元を覆うものは何もない。
薄っすらと桜色の熱が混じった白い肌、はっきりと浮かぶ鎖骨のラインの下には、少しだけ充血したくすんだ桜色の小粒があり、緩やかな起伏が湯の中で少しだけ歪んで見えるだろう。

リン > 「は、ふ……うっ、あ……っ
 だって恥ずかしい、こんなの……」

甘やかすような刺激に、確かな快楽を覚えながら、絶頂までには至らず、甘い喘ぎ声が断続的に上がる。
その気に成ればすぐに自分の命を奪ってしまえそうな大きな指に触れられているという認識が、余計に強く快楽をつのらせる。

「うぅ。……もっと、可愛がって。お願い。玩具にして。
 ……普通の大きさがいいの? そ、そしたら襲っちゃうかもよ、なんて……
 ……まあ、なら、『大きくなれ』って、僕に命令して。
 ……小さくなって欲しくなったら、逆で……」

リンの言葉通りそのように口にすれば、じわじわとした速度でレナーテと同程度の体躯となるだろう。

レナーテ > 「女の子みたいですね……? 可愛いですよ、意地悪して……おかしくなるぐらい、してあげたくなります」

恥じらう声に、甘めな意地悪の言葉を重ねて指を動かし続ける。
欲望が勝り、おねだりと説明の言葉が響けば、よく出来ましたと囁きかけてから指の動きを一度止めていく。

「じゃあご希望どおりに……。大きくなぁれ、でも……勝手に出したら、ずっと小さいままにして瓶詰めにしちゃいますね?」

濡れた緩やかな声で、大きくなるように囁くのと同時に、効力があるかどうかは分からないが、枷を一つ囁いた。
射精のタイミングは此方が握る と、彼に快楽の自由は与えず、縛り付けるように罰も重ねていく。
じわじわと大きくなるなら、自分よりも一回り小さい大きさのところでストップと囁き、膨れきっても子供のような肉棒のところへ唇を近づける。
舌を近づけ、そこを舐めるような仕草を見せるも…それは重ならず、垂れ落ちた唾液で亀頭を自身の熱で濡らすだけ。
とろとろとヌメリのある唾液で包み込むと、亀頭を白い掌で包み込み、傷つけない程度に小刻みの手コキを始める。
クチュクチュと水音を響かせながら、熱を擦り込むように扱きつつ、身体を起こしていくと、水面から身体が曝け出されていく。
細く程よく引き締まった身体と、小さく揺れる胸元。
彼の頭を抱き寄せるようにして双丘の谷間へ埋めさせれば、手コキの動きも快楽だけではなくなる。
鈴口に指先を擦り付けるようにして、痛みと快楽の合間を行き来するように可愛がり、濡れた掌で亀頭から陰嚢へと重なっていく。
粒を指の間で転がすように揉み込みつつも、時折淡く副睾丸を弾いて痛みを交えて可愛がる。
出させるも、痛めつけるも此方の自由。
玩具のように可愛がりながら、時折 可愛いと囁く声が聞こえるだろう。

リン > 「うう……っ」

付け足される戒めの言葉に、どのように好き勝手に弄ばれるのかを察し、身を固くする。
……しかし示される罰の内容も、幾ばくか魅惑的なものに聞こえてしまう。
身体の膨張は、彼女の思惑通りに子供のような背丈のところで止まる。
人間大の大きさになれば、筋肉は薄く、弱々しく華奢な少年であることがかえって浮き彫りになるだろう。

「あ、あっ、あんっ、くう、くぅぅぅ」

唇の仕草に、わかりやすく期待の視線を向けて……肩透かしを食らったところで
暖かく手で包まれて、手淫をはじめられる。
健康的な肢体は、服の中で味わったときとは当然ながら違った趣で、リンの前で躍る。

「ひぃ!」

睾丸への痛みに甲高い悲鳴を上げる。
しかし雄茎は萎えることもなく、むしろ勢いづいてレナーテの手の中で暴れ、粘液で指を汚す。

「だめ、だめ、おかしくなっちゃう。出ちゃう。出ちゃうよぉ、レナーテぇぇ。
 ぼく、だめなのっ、だめだから、本当にっ」

小さな身体を相手に預け、頭を胸にぐりぐりと押し付け、くぐもって叫ぶ。
言いつけに従って必死に射精を堪えているが、限界が近いことが見て取れる。

レナーテ > 「小さいまま瓶詰めにされるっていわれて……ここ、小さくならないんですね? そうやって束縛されて、私の気分次第で捏ね繰り回されるの想像してるんですかね、ドマゾさん」

嫌だとも言わない彼へ、意地悪の追い打ちを重ねていく。
子供のような背丈になった彼を手淫で弄びながら、唇の誘惑をお預けしながら彼の肉棒を扱き上げる。
緩く揺れる乳房に彼の顔を埋めさせるように包み込むと、クッションビーズの様な心地よく沈む感触を与えながらも、浅い膨らみゆえに、頬骨に肋骨の丸みがどうしてもぶつかってしまう。
びりっと痺れさせるように副睾丸を弾く痛みを交えるも、一瞬にとどめて掌の動きに重ね合わせる。
亀頭全体を扱き上げ、滑りで強い刺激を与えて熱と合わせて口淫に劣らぬ快楽を押し流しつつも、それに淡い痛みを交えていく。
衰えぬ肉棒の様子に薄っすらと笑みを浮かべる中、必死に射精を我慢する彼の声が聞こえる。
よしよしと藍色の髪を梳く様に小さな手で撫でていくと、身体を少し離していき、代わりに彼の股座の辺りへ顔をうずめるように座り込む。

「ふふっ……じゃあ、口の中に出させてあげますね。合図したら、出してくださいね? 先に出したら……わかりますよね?」

限界が近そうな彼へ目を細めながら囁きかけると、お預けしていた口淫へと移っていく。
ぬるぬるの亀頭を小さな唇でリップノイズを響かせながらキスをし、繰り返してから暖かな吐息をかぶせながら咥え込む。
ぬろっと舌先が仮裏から雁首、全体と舐め回しながら顔を前後させ、内頬の粘膜と重ねて扱き上げていく。
無遠慮な動きで扱いていくなか、そろそろ限界ギリギリだろうと感じたところで唇から、ちゅぶっと音を立てて引き抜き、耳元に唇を寄せる。

「……出しなさい」

ゆっくりと、それでいて少し冷たく。
有無を言わさぬような命令口調で射精を命じると、掌で亀頭を包み込む。
愛撫で煮えたぎった白濁をたっぷりと吐き出させるためにも、肉欲より精神的な興奮を限界まで高ぶらせようと言葉を繰り返していく。

「出しなさい……全部。リンの精液を全部です、一滴でも残したら…潰して絞り出してあげます。もっと出ますよね? ほら、出して……出しなさい。――出せ」

普段の丁寧な口調は甘くゆっくりと、最後になるに連れて少しずつ音を鋭くして、冷ためにして心に突き刺そうとしていく。
その合間、反対の手は彼の頬を優しく撫で、隣に寄り添い身体を重ねるようにしながら身体を抱き寄せる。
温もりと言葉責めと愛撫、三つを重ね合わせながら彼の雄汁をたっぷりと搾り取ろうとしていく。

リン > 「……あっ、うっ……はい。その……
 瓶詰めの小人のペットにされて……かわいがられることを、期待、しました。
 ごめん、なさいっ……」

図星を突かれて、泣きそうな情けない顔で本音を吐露して、謝りの言葉を口にする。
示された罰そのものは怖くない。……むしろご褒美だ。
けど、レナーテの命令を裏切って、失望されることが、今は何よりも怖い。
言いつけに従う理由は、なによりもそれだった。
重なるレナーテの身体は柔らかくしかし力強く、
対比されるリンの身体は逆に力を込めれば折れてしまいそうな造り。

「……っ、は……」

やがて、宣告が下る。
生殺与奪を握る彼女の言葉。それが無慈悲であればあるほど、悦びで胸が膨らむ。
そして焦らされ続けていた小振りな陰茎が、暖かな彼女の口内で抱きしめられ、狂ったように暴れる。
今は人間の大きさなのに、それでも彼女の掌に握られているような錯覚を覚える。
聴覚を支配する、唇の音と愛撫の水音。
そして、最後の短く鋭い言葉に、一瞬呼吸が止まりそうになり――

「あ、あ、あ――――っ!!」

間欠泉のように、白く濁った溶岩が若勃起から噴き出し、レナーテの口蓋や喉奥に叩きつけられるだろう。
そして絶え間なく、こんこんと湧き出し続ける……

レナーテ > 「ふふっ、素直でいい子ですね……。でも、男の人としては最低ですよ? 女の子にペットにされたいなんて……ね? ――変態」

今にも泣き出しそうな表情と声に、此方は微笑みかけながら囁く。
失望を恐れ、素直に従う彼の心に意地悪な言葉を遠慮なく突き刺していく中、変態と率直でキツイ言葉を突き刺してしまう。
わざとらしく、侮蔑するような冷たい音。
しかし、彼が恐れる失望ではないというように、言葉の後、直ぐに藍色の髪を撫でていく。
ずたずたに切り裂きたいが、本当に泣きじゃくらせたくはない。
矛盾した嗜虐心に小さく震えつつ、身体を重ね合わす。

「んぐっ……は、ぶっ……」

突き刺す言葉、特に最後の一言の瞬間に硬直した彼から濃厚な白濁が溢れ出す。
肉棒から勢い良く飛び出したそれは、塊のように濃厚だった。
喉奥にぶつかっていくそれに、蒸せるようなくぐもった水音を響かせつつ、それを口内へ受け止めていくが、直ぐに溢れ出し、片手を受け皿のように添えて掌を埋め尽くす。
すべてを受け止め、湧き出し続けたそれを見せつけるように口を開けば、舌が見えないほどに白色が包み込んでいた。
そしてゆっくりと唇を閉じれば、少し顔を上へ傾け、のけぞらせた首筋から、飲み込む動きを見せつけるようにして飲み下す。
もう一度彼へ顔を向けて唇をひらけば、あの大量の雄汁は全てなくなっていた。

「……まだ終わりませんよ?」

彼の精液をローションの代わりに亀頭へ垂らしていくと、再び肉棒を掌の合間で扱いていく。
前立腺が快楽を通り抜けて鈍痛へと変わるほどに愛撫を繰り返すが、痛みと快楽の割合を確かめるようにその動きは波を作る。
亀頭の膨らみや、熱、彼の声と確かめながら連続しての快楽を堪能させようというのだろう。
雄の潮吹きまでたどり着いたかどうかは、二人のみぞ知る宴となるだろう。

ご案内:「無名遺跡」からリンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からレナーテさんが去りました。