2017/10/07 のログ
ご案内:「無名遺跡」にクトゥワールさんが現れました。
クトゥワール > 数ある遺跡のうちのひとつ。その入口はすっかり荒れ果てていた。
否、荒れていない遺跡など存在しないのだろうが、兎も角荒廃した景色の中に腰を下ろして火を焚いている。
空は広く、風は冷たい。それだけに焚き火の熱が染みてくる。

「何だ、まるで人間みてェだな」

己の抱いた感想に鼻を鳴らす。ステッキには魔力の灯が輝き、帽子を載せて地に突き刺している。
もし辺りに何者かがいれば良い目印になるだろう。それを見て近付くか、はたまた遠ざかるかはその者次第であろうけれど。

パチン。
乾いた音を立てて火に炙っていたソーセージが爆ぜた。串を手に取り、齧っては肉汁の旨味を楽しむ。