2017/08/30 のログ
ジグリア > 壁づたいに歩いていく背の高い女は、焦りの裏ではほんの少しだけ現在の状況を喜んでいた。昔からこの手の感覚には喜んだものである。

「…っふぅ…はぁ…っ…。」

壁にもたれかかりながら、息を荒げてその場で立ち止まる。先ほどより、変な気持ちになる空気が濃くなっているような。

普段は押さえつけている、女にはついているはずのない異形が、イチモツが拘束具による圧迫をものともせずぎちぎちと膨らみ、怒張している感覚には頬を赤くしながら困り顔を浮かべて堪えていた。

「…っ……。…これ、長く……持たないかも……」

はぁはぁと、熱のこもった吐息混じりに壁伝いになって歩いていく。治癒魔法でも取れない火照りから解き放たれたい為、おさまりをつけるべく安全な場所を求めて歩いていた。

ジグリア > その後も、ずっと衝動を抑えたまま遺跡の中を彷徨い歩き続けた。

行く途中で魔物に襲われたか、それとも何者かと出くわしついに抑えきれない衝動のはけ口としたのか。真相は誰にも分からない。

彼女が何事もなく遺跡から抜け出せたのか否かも…

ご案内:「無名遺跡」からジグリアさんが去りました。