2017/08/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にジグリアさんが現れました。
ジグリア > 無名ではあるが、不思議と噂となるある古の遺跡。
冒険者が宝目当てであったり、腕試しに挑んだり、似て非なる者どもが数多く挑むダンジョン。

彼女もまた、そんな者たちのように足を踏み入れるのだが、目的はと言えば宝探しである。
財宝を発掘して売り払えばしばらくは余裕に満ち溢れた生活が送れる事だろう。
何より、一人の時間をやりたい事に費やせる。そこが一番嬉しいところだった。こうして、その日暮らしの生活をしている彼女にとっては夢のまた夢である、怠惰な1日。

ここで財宝に巡り合えれば見事夢はかなう……のだが

「はぁ…。……はぁー…っ…。…ん…少し…落ち着いてきた…」

そこそこ深くなれば、漂う妖しげな空気に触れているだけでその身が蝕まれていく。体が熱い、妙に汗をかく。そして下半身への違和感が気になって仕方がない。

「……邪な、魔法……。…っ…、少しだけ…鎮め…なきゃ…」

トイレを我慢するような足取りで、安全な場所を求めて付近に浮かせた火の玉を照明代わりに、気配感知の魔法を維持したまま闇と怪しげな空気で満ちた遺跡の深層を進んでいく。

むしろひんやりとしたくらいの気温であるはずが、なんだこの火照りは。
何とかしなくては…。