2017/05/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」にメンシス・パールさんが現れました。
メンシス・パール > 無名遺跡。
大昔、人間が『歴史』を記す以前から存在していると言われている名前も無い遺跡。
中はラビリンスとなっており、魔物や古代の財宝、オーパーツの類と思われる『魔導機械』が存在する。
魔族の生息地としても有名でその魔族により様々な改造が施されており、本来の姿は既に失われていると思われる。

「…っつーのが冒険者ギルドで聞いた話だが…」

松明を掲げながら、空いている手で地図を睨んでそう呟く。
洞窟や遺跡の探検、探索は初めてではないがこの規模の遺跡は今まで経験したことが無い。
一度足を踏み込めば暗黒が周囲を支配し、複雑な構造の迷宮が待ち構えている。
地図や松明を無くしたら致命傷だと再確認すると同時に、それらを持つ手に力を籠める。

地図と現在位置を照らし合わせながら、前へ前へと進んでいく。
怖くない訳ではないが、じっとしていてもギルドの依頼が完了する訳ではない。
冒険者ギルドの依頼、無名遺跡にあると言われる財宝を見つけるために、暗闇を進む。

メンシス・パール > 一寸先は闇。
聞いた話によれば遺跡にやって来た女性を拘束するための卑猥な罠や魔物が配置されているらしい。
自分は男性故に、万が一のことがあっても『そのような』展開にはならない。
しかしだ。この閉鎖空間で罠に引っ掛かるのはかなりマズイ。油断はせず、慎重に進んでいく。

「…ん?」

暫く歩けば、開けた空間へと出てくる。
松明を掲げて空間の大きさを把握しようとするが、松明の暖色を暗闇が掻き消してしまう。
変化した大気の音や僅かに吹く風から、相当広い空間だという事を悟る。

すぐさま壁際に寄り、壁沿いに足音を鳴らしながら歩いていく。
暗闇に包まれた広い空間、下手に動けば方向感覚が麻痺し、道に迷う可能性がある。
そのため、このようにして壁際に寄り添う必要がある。