2017/02/24 のログ
ご案内:「無名遺跡」にスライムポットさんが現れました。
スライムポット > 妖しい色の霧や明らかに卑猥な動作を見せる石像等が密集している地域とは少しはなれた比較的安全で何も無さそうな……あえて言えば少しスライム系のモンスターが多く見受けられる無名の遺跡の何処かで、今宵も獲物を待ちわびて罠を張り、ジッと動かずただただその訪れを待っている忍耐強い?モンスターが存在している。

その姿、一見して水溜り……である。
石畳のフロアの床に大きく広がり、身体に内包した以前の獲物をから奪い去った宝石類を排出し、水溜りに宝石が転がっているような風体を装っている。がしかし、その宝石に引寄せられて近づき、水溜りに脚を踏み入れたら最後、広がった身体は大きく広がったまま獲物をすっぽりと包み込み、身体の内側に獲物を閉じ込めて、直ぐにもこのフロアでよく見かけるモンスターの生産を始めるだろう。床に落ちた宝石だって良く見ればそのモンスターの脚となる杭のようなモノも混じっている……。

冒険者は危険を承知で宝石を拾うのも良い
モンスターと知っても尚モンスターの体内で生成される治癒効果のある粘液を汲みに来るのも良い、全ては冒険者の自由である。
だがモンスターは獲物を何時までも待ちわびている。空の身体に見合う美しく艶やかなる獲物を狡猾な性質の魔物はエサを巻き、じっと動かずにいた。

スライムポット > スライムポット
床に大きく広がり水溜りに擬態し、近くを通りかかる人間をおびき寄せる為に身体の上に宝石を散乱させ、それを罠だと知らず広いにきた人間を包み込んで襲うモンスターである。その身体に内包され、苗床にされた人間は体内から溢れる栄養価の高い粘液で強制的に生かされ、スライムポットが飽きるか、十分に遺跡にスライム族が行き渡るとやっと開放する性質の非常に悪い性質を持つ。そして内包した人間によっては生け捕りにされ、高価な芸術品や中の人間を奴隷として販売するなど、ある種の人間にも好まれる。その中でも妖精やエルフなどの長命で見目麗しいモノであればあるほどに価値は高まり、過去複数の妖精を内包したスライムポットはそれはもう高額で取引されたと言う。

が、今宵存在するスライムポットは依然として空である。空であるからして、こうやって遺跡のフロアの中央で大きく身体を広げ、なけなしの宝石を散乱させて通りかかる人間を待ちわび続けている。さて望みが叶うかどうかはスライムポットの運命力と運にかかっていると言えよう……。

スライムポット > 人間の世界としては平穏無事、通りかかるモノは居らずスライムポットは獲物に有りつけず、再び獲物の気配を感じるまで眠りにつくことになる。あまり身体を広げていると乾燥してしまうため、球体になり地面に打ち付けた脚を引き抜いて湿度の高いところに移動する。あまりに滑稽な姿のためか人目のある所では見せぬ動きである。そうしてスライムポットは次なる目覚めを待つ為にゆっくりと眠りにつくのであった。
ご案内:「無名遺跡」からスライムポットさんが去りました。