2016/11/15 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシャルル=アンゲルスさんが現れました。
■シャルル=アンゲルス > 遺跡に入ってきたばかりの男は紅く塗られたハードレザーアーマーと毛皮のシャツに身を包んでいた。だが、それでもここは少し寒く、入ってからそこそこの時間が経っていたこともあり、見通しの甘さを悔いていたところであった。
「ふむ…思ったより寒いのう…。」
そろそろ引き返すか。そう思っていた矢先のことだった。奧から灯りが見え、彼は手に持っていたカンテラをかざした。
もう少し近づかなければ分からない。彼が意を決して近づくと、そこには同業者らしい女性が休息を取っていた。
「こんばんは…かの?同業者のお嬢さん」
心細さすら感じていた彼が同じ人間に話しかけるのにさほど時間は掛からなかった。その声色は僅かに弾んでいただろうか。
■シンシア > カンテラを脇に置いて息をつく
さすがに白くなる息、そのくらい周囲は冷えてるし
体温も奪われてることだろう
冷える指先を息を吐きかけて温めながら
マフラーを巻きなおしてた時に声がかかる
思わず声のしたほうに振り返りつつ
「こんばんわ、お兄さんもこんな場所でなにか探し物?」
同業という言葉が聞こえたから
似たような要件でここにきてるのだと思っての返事
ニコッと笑みを浮かべながら近づいてくる人影に挨拶を返して
■シャルル=アンゲルス > いつの間にか息は白くなり、皮の手袋(やはり紅く塗料がされている)をしていても冷えは体力を徐々に奪っていくものである。
とはいえ、冒険の最中での思わぬ出会いには少々の寒さは吹き飛んでしまうだろうか。そんな満面の笑みで相対して。
「ああ、そんなところだよ。だが…ここは思った以上に寒いのう…。なので、そろそろ引き返そうかと思うておった。…儂は…シャルルと言うものだが、お嬢さんも名前を聞かせてもらって構わんかね?」
まだ30かそこそこだろうに老成した口調の男は、目の前の女性と同じ色の髪を灯りに照らしながらにこにこと自己紹介をしていった。
■シンシア > 「ちょうどよかった、私も帰ろうかなって思ってたとこ
名前?シンシアよ」
暗くてもわかる印象として赤いものが多い人
表情は崩すことなく笑みを浮かべたまま
「シャルルね、ここで夜通し作業なんてできないわ
引き返すにはいい頃合よね」
カンテラを持ち、石階段から立ち上がり数段降りてくる
相手と同じ立ち位置になれば頭1個以上の身長差、少し見上げるようにしながら返事を返し
■シャルル=アンゲルス > 相手も帰るところのようだ。それならと彼はますます破顔していくことだろう。
「シンシアか、似合う名じゃな。」
彼女の身はすらりとしており、おそらく身のこなしも軽いのであろう。
それを見た彼は『らしい』と眼を細めていった。
「おお、シンシアも帰るところか。ならば、共に帰らぬかね?
街に辿り着いたなら、温かい食事と酒でも一緒にやりたいと思うが、一人では物足りぬと思うておったところでな。」
こちらを見上げてくれる彼女を見おろす彼は僅かに腰をかがめ、少しでも彼女と話がしやすいような体勢を取っていった。
そして、手の動きで酒を飲むジェスチャーを行い、夕食に誘っていって。
■シンシア > 「そお?名前褒められたの初めて、ありがと」
少し照れたよう、はにかむ笑顔で
食事のお誘いには、少しの間があり考えるような仕草で
「んー…、じゃあそのお誘い受けようかな、体も冷えてるしね、ほら、早くいこ?」
視線を合わせてくれる動きに恐縮するように手を振って返し
ここでの立ち話も体は冷えていくばかり、先を促すように
■シャルル=アンゲルス > 「ふむ、それは良いことを聞いたな。初めてのうちの一つを担当できたわけか。」
それを聞いた彼も嬉しそうに、そして大きく口元をつり上げながら笑った。
「そう言ってもらえると助かる。
では、行くかの。よかったら、儂の行きつけの店でもどうじゃ?鶏とビールが絶品でのう…。もちろん、シンシアのオススメがあればそちらでも構わんぞ。」
彼らは早く帰ろうと歩き始めていった。
心は既に夕食に傾きつつあるようで、何を食べたいか、飲みたいかを語りながら遺跡を後にしていくのだろう。
■シンシア > 「ふふ、そうね、シャルルのおすすめのお店いこ」
新しいお店を知るのはいい機会、歩き出しては
共にカンテラを揺らし王都へと戻っていく
見つからない探し物は、後日改めてまたこようと
白い息をはきながら遺跡をあとにしていく
ご案内:「無名遺跡」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からシャルル=アンゲルスさんが去りました。