2016/06/22 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリムルさんが現れました。
■リムル > (――声にならない魔物の絶叫がとある部屋から木霊する。グギャァァァァ!、という獣の如き絶叫。それを最後にその部屋から定期的に響いていた小さな甘い少女の声は止まった。それから、数分後・・・髪を乱し、服を乱し、顔に披露の色と肌に桃色の怪しい液体を付着させた疲労困憊のエルフが部屋から顔を見せる。疲労が溜まっている様子ではあるものの、顔は赤くむしろ・・・そう、発情している様子さえ晒す。太腿にはその桃色の怪しい液体と澄んだ体液が混じったものが流れており・・・今の今までその部屋でなにが在ったか・・・察するのは容易いだろう。)
さい、あく・・・。
(ぼそり、と愚痴るようにつぶやく。その部屋の中でなにがあったのか、といえば・・・まぁ、その触手に蹂躙されていた、という大方の予想通りの結果だ。依頼を受けて魔法のアイテムを手に入れる為に遺跡に訪れたのだけれどなんとか目的のアイテムを手に入れた瞬間、罠が作動し、下の部屋へと真っ逆さまに落ちた。奇跡的に怪我はしなかったものの、その先で待っていたのは触手達である。あっという間に腕を取られ、足を取られ犯されて・・・致命的なコトをされる前になんとか集中力を取り戻し、魔法で切り裂いてなんとか脱出は果たしたが・・・)
・・・くっ、ぅ・・・んんっ、や、ぁ・・・!
(一歩足を進める毎に、きゅんきゅんと身体の奥が疼いて仕方がない。あの触手の体液に媚薬でも仕込まれていたか、それとも・・・。なにはともあれ、このまま進むのは少々宜しくないと思える。適当な部屋で壁を背にして座り込み、落ち着くのを待つとしよう。甘い甘い、雌の香りを 女の香りを周囲にふりまき、その足あとすら桃色の体液と少女の体液が交じり合ったものをぽたぽたと垂らし、道を示しながらも、本人はそれに気づく余裕もなく、はぁ・・・はぁ・・・と、切なそうに吐息を零しながら落ち着くのを待って)
ご案内:「無名遺跡」にヘルベッティさんが現れました。
■ヘルベッティ > 一難去ってまた一難、か。
遺跡の闇の向こうから、ヘッヘッと不快感を催す息遣いとともに、一匹の魔物が姿を現した。
シルエットは犬か狼に近い、しかし体躯は一般的にペットとされる犬よりも二回りは大きく、立ち上がれば並の大人の体格を超えるであろう。
その全身をツヤのない漆黒の毛で覆い、闇の帳からにじみ出る様は、まるで洞窟の闇そのものが犬の姿を取って動き出したかのよう。
しかし、頭部には小さな2つの紅い目が爛々と輝き、口と思しき切れ目からは純白で鋭く尖った牙と、これまた真紅にぬめった舌がチロチロと覗いている。
まるでそこに奈落に繋がる門が開いているかのような、禍々しい赤。これは紛れも無く、ただの犬ではない。
ぐるるる、と喉を鳴らしながら、その魔物は慎重に歩みを進め、遺跡の侵入者との距離を詰める。
臨戦態勢ではないが、油断をしているというわけでもない。視線はそのエルフから切らさない。様子を見ているようだ。
■リムル > (もういっそ自慰でもして、この熱い身体を冷ました方が良いだろうか・・・、とダンジョンでありながらそんな考えさえ湧いてきた頃 ヘッ、ヘッ、ヘッ・・・、という犬の声が聞こえてきた。かちゃり、と音を鳴らし地面においていた刀を胸に抱くようにして寄せつつその声の主の様子を伺うだろう。そのまま去れば良し。そうでないならば・・・場合によっては逃走。もしくは抵抗をしなくてはならないだろう。)
――ッ!魔、物・・・ッ!?
(確かに、居てもおかしくはない。しかし、身体が回復しない間にこうも立て続けに襲われるとは・・・なんと、不運か。物語ならば、そろそろヒーローが助けに現れる頃であるが、自分はヒロインでなければそうも都合よく誰かが現れる訳でもなし。一般的な獣、犬や狼の類であれば会話も出来るだろうが・・・魔物ともなれば、それも難しいだろう。そも、出来上がった女の、雌の香りを辺りに振りまき誘惑しているような状態だ。上手く交渉して、靡かせるような行為は難しいだろう。しかし・・・まぁ、ただで食われるつもりも毛頭ない。ガキン、と音を立て力強く剣を床に打ち付けそれを支えにしてガクガクと震える足を強引に立ち上がらせ金色の瞳でその獣を睨みつけ。)
■ヘルベッティ > ヘルベッティはこの遺跡に住まう魔物ではない。彼もまた侵入者であった。とはいえ古代の遺跡など彼にとってはどこも家みたいなもの。
そして、こういった場所を徘徊する間に、冒険者の類とも幾度と無く遭遇してきた。
打倒したこともあった、打倒されて惨めに逃げ帰ることもあった。
基本的にこういった場で人型生物……いわゆる冒険者と出会った場合、そいつらは十中八九は完全武装で臨戦態勢。まず戦闘は避けられない。
しかし、目の前にいるエルフの雌は、これまでに会った大半の冒険者とは様子を異にしている。いや、このような手合を見たことがないわけではないが。
「……なんだァ、エルフ。テメェすでに調理済みってワケかよ。ベチョベチョじゃねーか」
獣の口から、流暢な、されど小生意気でところどころ掠れた、神経に障る声色の人語が紡がれる。
遺跡の通路に男声が響くのと同時にこの獣の真紅の舌と純白の牙が絡むように踊るのを見れば、声の発生源がこの獣であることに気づくだろう。
獣は3mほどの距離を保ってゆっくりと円を描き、品定めをするような視線を向ける。
相手が地面に剣を撃ちつければさすがに一瞬はたじろぎ、脚を止めるが、動揺した素振りも見せなければまだ襲いかかろうともしない。
「たしかこの辺には触手生物がいたっけなぁ。そいつとしっぽり遊んだ後って感じかぁ?
エルフの雌ってのはぁよ、発情するとこんな匂いがするんだなぁ……でも触手の青臭い匂いと混じってよくわかんねぇや」
犬が人語を発するたび、長く切れ込んだ口吻の両端から唾液が泡となって溢れ、遺跡の床に滴り、湯気を立てる。
「……よぉ。俺は血を見るのが好きじゃなくてよ。どうもオメェもまともに戦える様子にはみえねーが。
エルフの雌よ、降参して剣を置けば、命は見逃してやるぜ。ついでにその身体もキレイにしてやるよ。へへっ」
■リムル > (エルフとて、遺跡に何の対策をせずに来た訳ではなかった。風の匂いを感じ、隠し扉を見破ったこともあった。魔力の流れを感じ、罠を見透かしたことだって幾度もあった。しかし・・・今回のは少々失敗した。敵と戦い、疲弊した所へ目的のブツの発見。――油断した。それを開けた先にまさかそれと連動して真下の床が抜けるなんて、と。普段であれば最も警戒すべきコトであろうに・・・らしく、ない。この遺跡の罠がエルフの感知能力の上を行っただけであるが。)
・・・言葉が、分かるの?あなた。
(驚きに目を見開き澄んだエルフの声が遺跡に響く。発情していたとしても、その声に変わりはなく彼とは対照的に鈴が鳴るような美しい声が響くだろう。獣との対話。小さいころよくやったことはあるが、彼らとの対話はスキンシップを始めとする心での会話を主にしていた。彼のように人語を介し、対話をしたのは初だ。)
・・・余計な、お世話。
(円を描くようにこちらの周囲を歩く彼に油断なく気配を辿り、視線を追う。普段であれば、一歩で、一太刀を浴びせられる距離であるが、今であれば2,3歩は要するだろうし、剣を振りぬく前に逃げられてしまうだろう。 はー・・・ふー・・・、と深く肩を上下させつつ)
別に好きで遊んだ訳じゃない。・・・不運な、事故。
(そういうのと好き好んで遊ぶ手合もいると聞くが生憎自分はそういう趣味は持ってない。そういうのじゃないから、と否定するように言葉を発し)
・・・つまり、私の 身体 が目当て、ってこ・・・っ!?
(彼の目をみれば好色そうな視線を感じる・・・気がする。かといって、彼に喜んで身体を差し出すような被虐趣味でもない。・・・ほんとよ。 確かに、彼と今の状態で剣を向け命の削り合いをするのは得策ではない。彼の申し出に乗るのは一つの手だろう。しかし・・・直ぐ様交渉に乗るのもどうだろうか。交渉の手として、まず受け入れられない一つを提示し、その後に真の目的を提示する・・・・それは常套手段だ、と聞く。魔物である彼にそういう策略があるかどうかは分からないが、もう少し様子を見るのも手だろう。しかし、命が目的ではないとすればなにが目的だろうか。・・・もしや、身体・・・子をなせ、というのだろうか。その考えに至った時、ふと どくん と、身体の奥が跳ねた。きゅんきゅん、と子宮の奥が再度疼くように熱を持ち、ガクガクと足を揺らし、立っていられなくなってその場に倒れるように座り込む。――触手が残した呪い・媚毒。 それは確実にエルフを蝕んでいた。)