2016/03/10 のログ
ご案内:「無名遺跡」にオーベさんが現れました。
オーベ > (地の底に樹齢数千年という大樹があってその新芽を持ち帰り地上に根付かせる事が出来れば、無限の木材、薪木を手に入れることが出来るという………というのは知人の樵の祖父の話。樵本人も眉唾ものだと語っていたけれど、彼が向ける視線に仄かな期待が篭っていたので、「持ち帰れば幾らくれるのだ?」と冗談半分に聞けば、少なくとも薪木と家を立てる際の建材には困らないようにしてくれるらしい。王国にもこの手の冒険者の功名心というか、冒険へと掻き立てるようなホラ話が幾つも転がってるのだろうと思う。まあ、日長一日、魔術書を読んだり、釣りをしたり、愛犬の生え変わる冬毛を掃除しているのにも飽きたので、僅かばかりの刺激を求めて或いは好奇心を満たすために遺跡探索を行うことにした)
オーベ > (念入りに準備…ということもないが、それなりに準備をして地上の遺跡から地下へと進んでいけば、無論のこと、出るわ出るわ、罠や魔物…それらを時に回避し、時に引っかかったりもしながら、半日ほども下りてみたが、一向に大樹の根付いている気配など無い。そもそもが、陽の光も届かぬ地の底で、どうやって大樹が育つのか不明だが、ひょっとしたらそれが何らかの古代の技術、或いは魔術的な要因なのかもしれない、と思えばこそ、埃っぽく薄暗い、特に金目の物が落ちているでもない地下遺跡を進む理由であったが、流石に休み無しで進むのにも疲れ、吹き抜けのようになっている祭祀場のような場所のある少し広くなった場所で休むことにし、周囲の安全を確かめ、何を祀ってるんだかも定かではない祭壇に腰を下ろした。安全を確かめた際に、行く道の先、闇の向こう側でうぞうぞ、と何かが動いたような気がしたが………向こうから手を出してこない以上、安全だろうと判断した)
オーベ > (ひらひら、と火の粉を散らしながら周囲を照らす羽根の生えた火の精を3匹ほど生み出し灯り代わりにしていたが、休憩ということになれば退屈らしく、互いに戯れ合うように辺りを飛ぶ。体力にそれほど自信があるわけではないから、自分は呼吸を整えながら、革袋から水を何口か飲み、周囲を見渡す。時々、ズゥンと地の底から地鳴りがするようでなんともヒヤヒヤする…よくよく祭祀場を見渡せば、金属の棒を三本括ってその上にこれまた金属で出来た籠を置いた篝火台があることに気が付き、立ち上がるとそこへ近づいていく。火精を1匹、傍まで呼び寄せればそれを照らし、古いものなのだろうか…と調べてみるが、流石に作られた年代や何かは、金属を扱う職人や何かでなければ判らないだろう…篝火台に残された燃え滓を見て、ギョッとしたが)何かの…骨…?(木炭よりも明らかに白く軽いそれ。手にとった瞬間に、ずん、とまた地の底から微かに地響きがし、ひく、と肩を震わせた)…驚かせるない…ったく…(そっと手にとった白骨を篝火台に戻し、そこらにあった火の付きそうな物を置けば杖の先で軽く叩いて火をつけ、当たりを照らす)