2016/02/06 のログ
ご案内:「無名遺跡」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 落ちていた
遺跡の中へ入っていく冒険者のグループを好奇心から後を付けていたが早々に見失い、迷っている間に
壁にあった凹みに手を付けた瞬間、床が抜け天地を失った…とはいえ、元は空を飛んでいるような生き物である。
数フロア分は落ちたであろうが着地に苦労するはずもなく、落下地点にあった何だか訳の分からない装置を
粉々に粉砕して着地した…

「…どれくらい落ちた?」

自分が落ちてきた方を見上げてみれば遠くに自分の落ちたであろう穴がポッカリと開いている
大したことはない、すぐに戻れそうな高さだな、と判断すればやれやれ、と足元にあったウニウニと
動いている触手のような肉片を軽く蹴り飛ばして歩き出す

「…とりあえず、上へ」
落下地点の小部屋を出ようと、ドアを開く
目の前を歩いていた巨体と視線があった…フォルムは人間とそう違いはない
太い手足にでっぷりとした身体、口から出た牙…亜人というのはわかるのだが…詳しくは知らない種族であった

「…お主もお宝探し?」
気安く声をかけひらひら、と手を振る
返事を待ってみたが返ってはこず、そのまま…そっと開いていたドアを閉じれば、
ドアを外から叩きつける様なけたたましい音が響いた

ルーフェン > 「埒が明かんな…」

ドアを叩く音は続いている。驚いて興奮状態なのか、何なのか、一向にドアを開こうとはしない叩くのみである
鍵などかけようもないのだが…待てども、待てども、ドアを叩くばかり…いい加減、先にドアを破ってしまいそうである
閉じ込められるつもりもないので、ドアから距離を取れば、す、と息を吸い込み勢いをつければ軽く飛び上がり、
ドアを蹴破り、ドアの向こうの亜人ごと蹴りつけた
ドアの下敷きになり暴れる亜人をその上で何度か跳ねてやり大人しくさせればふう、と額を拭い

「落ち着いてドアを開けば良かったのじゃ…?」
命まで取らぬ、とかなんとか
ドアの下敷きになり踏みつけられ気を失っているのか動かなくなった亜人
ふむ、とその上から下りれば亜人の歩いてきたであろう方向へと歩き出す
遺跡の中は薄暗いが、人ならぬ身であれば、そこそこに夜目は効く
地上へ向かうべく道を選びなが進んでいく

ルーフェン > 地上を目指し上へ上へと進んでいるはずであったが…
進めば進むほど、時が経てば経つほどに見慣れぬ魔物や装置が増えていく
それらを時にやり過ごし、時に戦い、本人としては真面目に地上を目指しているのだが、一向に陽の光は見えてこない

―――数日後
遂に観念し竜の姿に変じれば遺跡の地下部分を幾層もぶち抜く稲光を放ち、
出来上がった竪穴から脱出するのはまた別の話である

ご案内:「無名遺跡」からルーフェンさんが去りました。