2016/02/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」にハナビさんが現れました。
ハナビ > 「あ~もう、イライラするっ…」

腕を組みながらブツブツと独り言をつぶやき、遺跡を歩く狐娘。先日吸血鬼との邂逅を果たしてからというもの、頭の中というか心の中の奥深くのどこかに感じる、歯止めのような不快感。

本能的にはそのイライラの正体は理解していた。もうひとりの、いや、本来の自身の意思。表に出てる人格は所詮作られた後天的なもの。今まで封印されてた本来の自我が吸血鬼との邂逅によって僅かにであるが表に顔を出してきたのだ。

とはいえ、今の支配権は自分にある。こういう時はパーッと遊ぶのがいい、とまた遺跡巡りに来てたのであった。

ご案内:「無名遺跡」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (元より遺跡に出かける用事と言う物は早々無い
既に人間側の領域に拠点を得ている時点で、引き篭もる理由なぞ特に無いのだが――
基本、散歩する先に目的なぞ必要はなく、そして距離と言う物が無意味で在る己にとって
遺跡の奥に足を伸ばすなぞ、日常茶飯事
時折お宝目当てに頑張っている冒険者が居れば、からかってやる、と言う愉しみも在り
――実際今宵も、偶々脚を伸ばしてみれば、他者の気配が感じられる。)

――ま、なーんか人間っぽくない感じだけどねぇ…。

(遺跡を包み込む宵闇と言う影の中、ゆうらりと揺らめく一箇所
其処より、まるで湧き出でる様に姿を現しては、移動する魔力の気配を察して
こつり、こつり、通路の先へと歩みを進めては、其の正体を確かめに行く
きっと、相手からは正面より距離を詰める形と為るだろう
響くブーツの音を隠しもせず、もし相手が逃げる事無くば
遺跡の奥、と言う場所には似つかわしくない軽装姿が、姿を見せる筈)

ハナビ > 「あ~もうっ!うるさいっ! ボクの邪魔しないでよっ!」

繰り返される自問自答。本来の自我にはっきりと意識が戻ってるわけじゃない。ただ体の中に脈打つ魔力やエネルギーが、魔とは違う聖の力が、相反して鬱陶しい。怒り任せに壁を殴りつけ、肘まで壁の中にめり込ませたところ、夥しい亀裂が入り込んだその通路の先から聞こえてくるブーツの音。

「ぜぇ、はぁ…ぇっ、はぁ……」

苛立ちを隠すこともできず、腕を壁から引き抜くと正面から近づいてきた男性に視線を向けて。

ルヴィエラ > (一瞬、其の正体の輪郭が捉えられる前に、響く衝撃音
どこぞの壁か、或いは建造物が破損しただろう類のソレに、一寸片眉跳ね上げては
もしや狂戦士の類だろうかと、少しだけ気配の探知に魔力を割いては
少なくともソレが、所謂全うな人間の持つ魔力の色をしていない事に気付く
程無くして、視界にでも捕らえる事叶った其の姿に、思わず物珍しげな視線を向けては
顎の辺りを片掌で軽く摩りながら、怖気も警戒も見せる事無く
少女の下へ、距離を詰めて行き。)

―――……へぇ、『成りかけ』なんて珍しい、何処ぞの誰かに弄られた類の娘かな?

(相手の放つソレは魔族に近い、が、まだ完全にソレとは言い難く
ともあれ、興味津々と言った不躾な視線を途中で一度途切れさせては
少女へ向けて、笑顔と、そして畏まった演技めいた礼を向けて。)

おっと、失礼…ご機嫌斜めの様子だけれど、こんな所で誰かに会うなんて珍しくてね。