2015/12/05 のログ
トゥーグァ > 少女が杖で通路の先から元来た方までを指し示す。
炎の魔術でそこにあるモノを焼き払え、との指示に驚きの表情を浮かべるも、すぐにそれを収めて、

「……分かった。お前を信じるぜ、エレミヤ!」

大きく頷き、一旦長剣を鞘に納めて両手を突き出して術に集中する。
……先程の懸念は当然まだある。だが、魔術に関しては普通の平民と変わらぬ認識しか持たぬ自分よりも、ずっと知識があるだろう少女がそれらを考慮しない筈もない。
そして他に選択肢も無く―――何より、自分を信じてくれと、そう告げた少女の自身を自分もまた信じる。

突き出し、向かい合わせた掌の間に生まれる炎が赤々と通路を照らし出せば、

「【炎の波】(ファイア・ウェーブ)ッ!」

力ある言葉と共に解き放たれ、少女の示した領域の上を奔り、飲み込み、焼き焦がしていく。

エレミヤ > 相手の返答に安堵めいた表情を浮かべたのも束の間、両手を翳す仕草に表情を引き締め直す。
属性に縛られず魔術を使う事は可能だ。けれど、まだ自分の攻撃魔法にそこまでの自信は持てない。
でも、きっと彼ならやってくれる。だから自分は自分の出来る事を、精一杯。
煌々と炎に照らされる辺りに、杖の先から明かりが消え、その代わり水の塊が膨れ始める。
青年の言葉が、力となって辺りへと迸り始めるのを視認する。

「数秒だけ息を止めてくださいね…!」

炎が木の根を焼いていく。無論、足を掴むその根も。
床に近い部分が完全に焼かれれば、その火は当然移り行く。
タイミングを見計らい、杖を奮えばその先に集まっていた水の塊が一気に量を増し、丁度青年の炎が満ちる場所までを瞬く間に埋めてしまう。
隙間なく水に埋められた空間は、燃やす元を濡らし、炎が取り込む空気を無くし、一瞬で鎮火してしまう。
数秒後、ばしゃんっ、と風船が弾けるように水の箱が割れて。

トゥーグァ > 炎の波が木の根を焼き払う直前、聞こえてくる相手の言葉。それに従い息を止めた次の瞬間、木の根を巻き込み燃え広がって生まれた熱風が周囲に巻き起こる。
少女の方は大丈夫か、その懸念はすぐに払拭される。杖の先に集められた水の塊が炎を包み込み、一瞬で消し去ると暫くして弾け、床に虚空に消える。
しゅうしゅう、と水蒸気と煙を上げる床の上に、燃えて脆くなった木の根を振り解き、転げ落ちるようにして降り立てば。

「…やったな!上手くいったぜ!」

頬やら裾を煤で汚しながら、会心の笑みを浮かべて彼女の元に駆け寄り、助け起こそうと。

エレミヤ > 本来は分厚い水の壁を作ったり、水中に空間を作ったりと使用していた魔法の応用。即興で思い付いたが、上手くいったようだ。
ざあ、と波が引くように水が消え失せれば、そこで漸く息を吐き出し、杖で炭になった木を叩いて崩す。

「あわっ」

べしゃ、と水気を多分に含んだ音を発てて床に落ちた少女。
此方へと駆け寄る青年の笑みにほっと安堵の吐息を吐いたのも束の間、助け起こされながらも慌てた様子で相手の全身を見遣り。

「トゥーグァさんけがっ、怪我はっ!?やけどとかしてませんかっ!!?」

トゥーグァ > 駆け寄る間に、自力で拘束を解き地面に降り立……落下する少女。怪我をするような落ち方ではなかったようでほっと息を吐くけれど。

「オレの方は大丈夫だ。滅法火とか熱には強いからな。
エレミヤの方こそ掴まれてた足とか火傷してなかったか?ほら。」

こちらの方を心配する少女に問題の無い事を伝えながら、相手の足首に手を添え、確認する。
……掴まれていたところは多少赤くなってはいるが、それ以外に目立った外傷も見当たらない。火傷も……無いか?
そうやって視線を巡らせば、水気で濡れてぴっちりと張り付き、ボディラインやその下の肌色を浮きだたせる様子が目に入ってしまう。自然と、だらしなく口元が緩んでしまって。

エレミヤ > 青年の返答に焦りに満ちていた表情を崩し、強張る肩から力が抜けた。

「良かったあ…――あ、わ、私も大丈夫です、はい!……トゥーグァさん?」

足首に添えられる手に慌てて言葉を返す。掴まれていた所為で赤くなってしまった所も、時間が経てば戻るだろう。他に傷や火傷も当然ながら負っていない。
と、そこで漸く青年の浮かべる表情に気付いた。何処か気の抜けたような――しまりのないような。
然し、自身の姿に気付いちゃいない、と言うか無頓着な少女は其方の方向に思考が巡らないのだろう、不思議そうに相手を見詰めつつ、

「えっと、あまりここに長居してると、多分また根が再生しちゃいます。――どこか抜け道か…せめて根が生えてない場所があればいいんですけど…っくしゅ、」

危機を脱したとは言え、大元を叩いた訳ではない。
言外にそう告げつつ、小さなくしゃみを。すん、と啜りつつ再び杖に先よりも強い光を灯して周囲を見渡し。

トゥーグァ > 「…お、おう。いや、なんでもねえ!」

いつの間にか鼻の下が伸びていたことに気付くと、慌てて表情を改める。
…危うい恰好をしている事に気付かない、思い至らない少女の無防備さを、他人事ながら少しばかり懸念しつつ。

「そうだな。それならもうちょっと先に進んでみるか。流石に来たシュートからは戻れそうにないし、ここまでの間にそれっぽい脇道もなかったしな。」

あるいは見落としているのかもしれないが、まずは先の方を調べてみるべきだろう、と提案する。先程別れた他のメンバーとも合流しなければならないし……そう考えながら明かりに照らされた周囲を見れば、炎で焼き払われた木の根が崩れ、その下に隠れていた扉が見えた。
…一応罠の有無を確認してから扉を開けば、そこは妙な弾力のある不思議な素材で出来たベッドや椅子が置かれた個室だった。かつては休憩所か何かに使われていたのだろうか…。

「…少しここで休憩していくか。その格好じゃ風邪ひいちまうかもしれないしな。」

濡れ透けた少女の服を指差しながら、水気のあまりかかっていない木の根の欠片や炭を拾い上げて。

エレミヤ > 「?」

不思議そうに瞳を瞬かせ、ゆるりと傾げた頭。然し、それ以上の言及はせぬまま、続けられた言葉に頷いた。
それから一緒になって周囲を見渡していれば、如何やら扉を発見したらしい相手。
一緒になってそろりと中を窺い見てみれば、揃う家具の内容は単純に部屋の様相をしている。
感心したような声を上げていたものの、次ぐ青年の台詞に再び瞬く眼。

「―――えっ?……あ、あ…!!?」

そこで漸く自身が悲惨な状態になっている事に気付いた。
ぶわ、と一気に頭へと昇る熱。慌てて隠すように杖をぎゅうと前抱きにして。

トゥーグァ > 相手の追及が無い事を良い事に、誤魔化し周囲の探索に意識を移す。そして発見した部屋の様子を確認し、こちらの言葉でやっと自分自身の状態を把握したらしく、赤面した少女を部屋の中に入れ、扉を閉じる。
…ここまでの通路には魔物が徘徊していた様子は無かったようだし、部屋の中には木の根も入ってきていない。木の根が燃えて出たはずの煙も、壁の隙間や通気口らしき場所から抜けていったらしく、そうすると当面の問題は…

「【発火】。 …良し、こっちに来いよ。」

床に集めた燃料になりそうなものを集め、魔術の種火で火を付ける。たちまち燃え上がり、部屋の中を程良く温める火勢となった焚火の前に、肩を抱くようにして二人で座ろうと。

エレミヤ > 恥ずかしい。とても恥ずかしい。呻きそうになるのを何とか堪えはしたものの、赤く染まった顔は俯いた儘。
促される儘中へと入り込んで、改めて室内を見渡す。
調度品らしき物はなく、必要最低限の物品がある程度の様子――声を掛けられ、部屋から青年へと意識が移り。

「あ、は、は、はいっ」

慌てた所為で吃ってしまった。些か小走り気味に青年の傍へと歩み寄れば、殊更焚火の熱がじんわりと身を温める。
ほう、と小さく吐息を逃がしては流される儘その前を陣取った。
数秒と待たず、青年との距離の近さに落ち着きがなくなってしまうのだけれど。

トゥーグァ > 恥ずかしげに赤く染まった顔を俯かせる様子に嗜虐心を刺激され、知らず口の端が吊り上がる。

「さっき触った時、大分冷えてたからな身体。そうでなくても、こういうダンジョンの中は冷え込むものだしよ。」

石造り金属造りの壁で囲まれた地下迷宮は、真夏でも寒いほどだ。冬に差し掛かった今の季節なら尚更の事。そんな事を今説明するのは、これから行う事の口実作りか、僅かばかりの罪悪感から逃れるためか。

「こうすれば……ほら、二人ともあったかい…だろ?」

そっと少女の背後から近づき、落ち着かなそうにしているその身体を包む様に抱きしめる。
一般人のそれより幾許か高い体熱が、そして触れた掌から送り込まれる火の精霊力が、冷えた少女の身体をじんわりと温める。……それは同時に、少女の幼い性感をとろ火で炙るように刺激してしまうのだけども。

エレミヤ > 青年の口から出る言葉は、ダンジョンの知識に疎い己でも成程納得な内容。
魔物討伐で動いていた時ならいざ知らず、今はお互い濡れ鼠状態だ。
確かに、だなんて小さく呟いたのも束の間、背後から回される腕。思わず肩を跳ねさせて。

「あ、う……はい、」

しどろもどろ、なんて表現がぴったりな声が出る。
けれど、確かに温かい。回される腕や、ぴたりと背中に沿う青年の体躯から伝わる体温は心地良い。
心成しか、内側からじわじわと熱が起こるような。
そろ、と肩越しに青年へと視線を向けては地からの困り眉を僅かに下げて不安そうな表情を浮かべ。

「トゥーグァさんもちゃんとあったかいですか?」

トゥーグァ > 冷たく湿ったお互いの服と身体が、己の、そして熱を帯び始めた少女の体温と、焚火の熱とで温められていく。
跳ねた肩を逃がさないぞというふうに、少しだけ強く抱き寄せて。

「ああ、すごく暖かいぜ、エレミヤの身体。
 こんなに小さいのに、暖かくて、可愛くて……正直、たまらないぜ。」

肩越しにこちらを見やり、不安そうにする様子に出来る限り優しい表情を作ってそう答える。
そうする間に、抱き締めた腕をゆっくり滑らせ、二つの掌を少女の胸と下腹部、子宮の真上に触れさせ更に精霊力を注ぎ込み。

エレミヤ > 肩が跳ねた瞬間、傍らに置いた杖に爪先が当たったのか、からりと乾いた音が鳴った。
耳に心臓があるのかと思うくらい、鼓動が大きく響く。
暖かいと言われれば安心したものの、続く台詞に更に顔へと昇る熱。

「な、に言って―――ふ、ぁう…、っ…!」

冗句にしたって恥ずかしい事を。そんな風に咎めようとするも、するりと掌が薄い胸の膨らみの上へ、下腹部へと伸びたのに言葉が途切れる。
刹那、じく、と疼く様な熱が触れられるそこから広がって、思わず上擦った声を上げながら下腹部を微かに揺らす。収縮をした時の様な、独特の揺れ。
慌てて自身の口を塞ぎ。

トゥーグァ > 上層での魔物狩りや、先程までの木の根との苦闘が嘘のように静かな部屋の中。聞こえているのはぱち、ぱちと時折焚火が弾ける音と、自分とエレミヤの衣擦れ、呼吸、そして鼓動の音。

「冗談でも嘘でもないぜ。エレミヤは可愛い。
 それだけでもヤバいのに、あんな姿を見せられちまったら…。」

漏れ出た嬌声を抑え込むように口を塞ぐ、その耳元に唇を寄せて囁くように。そして耳朶を軽く甘噛み。
一度柔らかな身体に触れた掌は遠慮を無くしたように身体中を撫で回し、それでいて乳首や膣口、クリトリスといった決定的な場所には決して触れようとしない。それはじわり、じわりと高められた淫熱で理性を内側から溶かし尽すようで。

「…まだあいつらがこっちに来るには時間が掛かる。
 だから、それまで……エレミアが欲しい。…良いだろ?」

言って少女の頬に手を添わせ、自分の方を向かせれば唇を奪う。ちゅ、ちゅ、と最初は啄むように。次第に舌を使い、口の中を蹂躙するような深いディープキスへと移行して。

エレミヤ > 重ねられる言葉に、羞恥を煽られ困ったように眉根を寄せる。
けれど、それ以上に困ってしまうのは今の己の状態。妙に高揚して、じっとしていられないような感覚。
そんな体躯を撫でられてしまえば殊更感覚は煽られて。
色々な所へと滑る掌。けれど、過敏な所へは触れぬそれに孕む熱が勢いを増す。

「んん…っ、は…ぁ、だ、だめ、ん、ふ…だめで、す―――ふ、」

啄むような口付けの合間に何とか理性が咎める儘、言葉を口にするも、押さえられている訳でもない両腕は抵抗を見せる様子はない。
次第に深くなる口付けにとろ、と熱に瞳が潤み、青年の片腕を掴んでいた手指からは力が抜けて。

トゥーグァ > 嬲る様に内圧を高めさせていった性感が、破裂寸前の風船の様に逃げ道を求め少女の身体の中を荒れ狂う。
一つの切っ掛けさえあれば暴発するだろうそれを、ギリギリの所で抑えながら唇を一旦離し。

「駄目じゃないだろう?エレミヤの方だってこんなに―――オレを欲しがってる。」

熱に浮かされたように潤む瞳と瞳を合わせたまま、ついに左右の指を服越しに乳首と膣口に滑らせて溜まり切った性感を開放し、一気に上り詰めさせようか。
それが済めば、少女の身体を部屋のベッドまで運び、押し倒して自分の欲望の赴くまま貪り尽くすのだろう。彼らの仲間達がこの場に辿り着き、合流を果たすその時まで…。

ご案内:「無名遺跡」からトゥーグァさんが去りました。
エレミヤ > 内側で燻っていた熱は少しずつ勢いを増して四肢へと渡るようだ。
それだけじゃない。お腹の奥が酷く疼くように熱い。唇を、舌先を弄られるだけでも皮膚が粟立つ。
唇が離れれば間を繋ぐ銀糸がふつりと途切れ、

「ぅぁ、あ…っ…!」

違う、と口にしたいのに、如何したって身体は正直だ。
青年の手指が既に敏感になった個所をなぞり滑った瞬間、待ち望んでいた刺激を与えられた体躯が巡る悦にびくびくと震え、喉を晒す。
くたりと力の抜けた体。然し、まだ熱は収まり切らない。それ所か勢いを増しているような。
ベッドへと運ばれた後の事は今の少女には知る由もないのだろう――。

ご案内:「無名遺跡」からエレミヤさんが去りました。