2015/11/19 のログ
■レナ=ミリイ > 「さて……もうちょっと頑張ろうかな」
水で喉を潤し、歩き疲れた足を十分に休めると再び立ち上がり、小部屋の先に続く通路に歩を進めていく。
相変わらず光源は少なく視界が悪いが、人間より夜目が聞くため松明を装備する必要がないのが幸いだった。
「話だともう少しだと思うんだけど……」
今回の依頼は遺跡に潜った際に死亡した冒険者の形見を手に入れてくるといった内容で、逃げ出していた仲間からの報告ではそう深いエリアではなかったはずだと来る前に聞いた報告を頭の中で思いだしながら、自分も二の舞にならないようにと気合を入れなおして奥に潜っていき。
■レナ=ミリイ > 相変わらず凶悪な罠を回避したり魔物を倒したりして、体に生傷を増やして徐々に体力を削られてきたところで視線の先に一体の死体が目に留まり。
「あれ、かな……」
そっと警戒しながら近づけば死体はかなり損傷していたが荒らされなかったのか装飾品は割とそのまま残っていて。
なるべく破損した部位を見ないようにしながら装備を物色すれば対の指輪を見つけた、おそらく帰ってから渡すつもりだったのだろう。
それをポケットの中に滑らせると踵を返して元来た道を戻っていき。
「もう矢もあまりないし……帰りは戦闘は避けないと」
自分もあの死体の二の舞になるのはごめんだと頭を振り、遺跡の出口まで気配を押し殺して歩いて行き、無事に外に出られれば依頼を完了させ、久しぶりにいい宿でまともな食事にありつけるだろう。
ご案内:「無名遺跡」からレナ=ミリイさんが去りました。