2015/10/28 のログ
ご案内:「無名遺跡」にオーベさんが現れました。
オーベ > (遺跡地上部にある環状列石の形状を事細かにスケッチしつつ、古代、ここを作り上げた何者かに思いを馳せていれば、突然、地面が崩れて下層へと落下した。強かに頭を打ったか、過去、仕えていた王より腰の長剣を下賜された時、その由来や酷く縁起の悪い長剣の銘などを長々と説明する王付きの書記官にうんざりしていたことが走馬灯のように頭を過ぎった)………死んで―――ない、か。(身体は酷く痛むが幸運だったか大きな怪我はない。自分が落ちたであろう穴を見上げれば、昇るには少々高く、別の出口を探すほかないことがわかる)遺跡潜りを生業とする冒険者なら、事もなく登るだろうが…(自分には無理であろう。そう判断すれば衣服に付いた埃を叩き、杖の先で地面を何度か叩けば、杖の先に明かりが灯り、一先ず、広い空間を目指して歩き出した)
オーベ > (遺跡にこもった魔力が、冒険者や墓荒し「だった」者たちを再び世に蘇らせる。それらを時に倒し、時に隠れるようにし、少々開けた場所まで来れば、あたりの様子を確認してから、ふ、と息を吐いて、腰に括りつけた水筒から水を飲み身体を休ませる)まるで、死者の国への入り口だな………死者の国へ妻を迎えに行ったのは誰であったか…(ふ、とはるか昔のお伽話を思い出せば、自分は妻を娶らずにいて良かった、などと思う。この遺跡に落下してまだ、さほど時間はたってはいないが、陰気さに気が滅入りそうであった。おとぎ話の英雄は妻の手を引きながら現世へと帰還する時にどんな思いであったろうか?疲れているのか、益体もない事を考えてしまう)