2018/08/11 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にレイカさんが現れました。
レイカ > 「………うん、それでお願いするよ。
また、君たちの仲間を切り倒してしまうことを、とても心苦しく思うけど…。」

木の幹に手を当てて、私は耳飾りに手を当てていた。
滅ぼされた村のミレー族を受け入れるためには、また新しい家を建てないといけない。
そのための事情の説明と許可を、私はドリアードに申請していた。

だが、この村でレンガ造りの家なんかとてもじゃないが作れるようなものじゃない。
枯れ木間近で、もう士気が近い気をできる限り見繕っているけれども、それでも。
ドリアードたちの命をもらってしまっていることは間違いないのだから。

使役している、といっても私たちの里は精霊と『共存』することを前提としている。
防衛に力を貸してもらっているうえに、自分たちの仲間を差し出せなどと…私は口が裂けても言えなかった。

「……南のほうだな…わかった。…うん、できるだけ多いほうがいいけれど…大丈夫?
あと…もしかしたら防壁を少し広げるかもしれない。……うん、そう…。
………本当?とてもうれしいけど……いいのか?」

里を広げることも併せて相談してみると……以外にも、快く受け入れてくれた。
仲間意識の強いドリアードたちのことだから、また自分たちを傷つけるのかと思っていたけれども。

レイカ > 「…そうか、わかった。それじゃあ、近いうちにもう一度話を進めるよ…。
君たちの森なのに…ありがとう。うん、今度皆で植林をするよ。」

勿論、ただで領地を渡してくれるはずがない。
その代わりだが、自分たちの種を渡すから南のほうの木を持ち運ぶ代わりに、それを植えてほしいという。
失わせた命を、次の命で賄うだけならば何ら問題はない。

「………契約完了…。」

ドリアードとの契約は終わった。
これで里を広げても、彼らの機嫌を損ねることはない。
ここのところ、王国軍も非常におとなしいし何事もない。

…それが一番いいことなのだけれども、備えだけはしておかないと。
またいつ攻められるか、わかったものじゃないのだから。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からレイカさんが去りました。